SEC & NCAA トーナメント

現在アメリカでは、CNNなどのニュースは日本の原発&リビア情勢が多くを占め、関心の高さをうかがわせていますが、スポーツの方ではMarch Madnessでカレッジバスケが盛り上がりをみせています。

Florida Gators MBBは先週のSECトーナメントにおいて、順調に勝ち上がり決勝に進出しましたが、結果は自分達のバスケができすにKentuckyに敗戦。
リーグとトーナメントの2タイトル獲得とはいきませんでした。

カレッジバスケの面白いところなのですが、常に安定しているチームは無く、その日の精神状態や勢いの有り無しで、試合結果が大きく変わってきます。
現に今年のフロリダも、Upsetを何度も経験し、逆に取りこぼした試合も多く、そのたびにimmaturityを指摘されてきました。

今回の決勝では、Floridaの流れを作れず、普段の後半での爆発力が影を潜めたままでTimeup。
まだまだ反省する点は多いと思い知らされます。



SECトーナメント決勝と同時に、今年のNCAAトーナメントのBracketが発表されました。



March Madness On Demand
Onlineで全試合が視聴できます。

NCAA® March Madness® On Demand App
iPhone, iPod Touch and iPadでの視聴が可能です。


FloridaはSoutheastの第2シードに選ばれ、Final Four(ベスト4)へチャンスのある組み合わせにいます。
ESPNでもFloridaがFinal Fourへ残ると予想してくれている人も数人いるようです。

今日はその緒戦でRound2がTampaで行われ、UC Santa Barbaraと対戦です。
勝てば明日はUCLAとMichigan St.の勝者との対戦。
どちらも有名校であり、かつ実力もある。
去年は1回戦でダブルOTの末に敗戦を喫している分、今年は一戦一戦準備をして、確実にものにしていきたいと思います。

それでは、行ってきます!
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やるべきこと

先日の東北太平洋沖地震で被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。

まだ予断を許さない状況であり、家族を失った方々や所在の不明のご家族からの連絡を待ち続ける方々、いまだ救助を待ち続ける方々の心情を察するだけでも心が痛み、無事を心から願うばかりです。

現在、日本でも多くのアスリートが寄付を募っています。
こういうときこそスポーツの膨大なネットワークを最大限駆使して、支援を募り、スポーツが社会に貢献することができると思います。

今回の震災時に私はMiami HeatのStrength Coachの招待でMiamiにいました。そこで、日本に対する寄付の呼びかけをお願いしたところ、HeatのPRにリクエストを上げてもらえたようなので、今後実際に動いていただける事を期待したいと思います。

実際に、Heatの試合前には日本の国旗をスクリーンに映し、今回の震災に対する哀悼の意を表してくれていました。




今後の日本のために、個々が考え、やるべきことをやり、精一杯生きることが私達の責任だと強く感じます。

スポーツを通じ、日本に希望と明るい未来を!
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TITLE 2

先日書いた、Senior Nightの映像がアップされました。

GATORVISION

昨日のリーグ最終戦、vs Vanderbiltにも86-76で勝利することが出来ました。

来週のSECトーナメントへ向けて、明日から対策。
おそらく初戦はTennesseeになりそうです。

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TITLE

今週火曜日はSenior(4年生)にとって最後のホームゲーム『Senior Night』でした。
勝てばFloridaの所属するSEC(Southeastern Conference)のリーグ優勝がかかった大事な試合。

対戦相手のAlabamaのヘッドコーチは、元FloridaのアシスタントコーチでCoach Donovanの愛弟子。
AlabamaのストレングスコーチもボスのMattの初めてのインターンだった人物。
言ってみれば『元先生対元生徒』対決という状況で、面白いようにFlorida色が強い試合になりました。



試合前、選手たちは平常心を装うも、彼らの緊張感と高揚感、特にSeniorの4人からは、いつもとは違う緊張感がこちらにも伝わってきます。

それを象徴するかのように、前半はシュートが安定せずに、残り数分まで3Pは0-10。いい試合の流れが作れないまま、前半を終了。
ハーフタイムでCoach Donovanの檄が飛ぶ。

後半、その期待に応え、流れを作ったのは、4年間戦い続けたSeniorたちでした。

このSeniorの年代は、2006,2007年の2年連続全米優勝したAl Horford, Joakim Noah, Corey Brewerなどのタレントが抜けた次の年に入ってきた節目のチーム。
前年の輝かしい実績とは対照的に、思うように結果が出ず、2年連続でNCAAトーナメント出場を逃し(NITというランクが一つ下のトーナメントに出場)、去年はNCAAトーナメントに出場できたものの、1st Roundで敗退している苦しい経験をしてきた選手たち。

思い返せば、今シーズンの前半、Seniorのリーダーシップが発揮されず、前評判は高かったにも関わらず、苦戦した時期がありました。

そんな時、Coach Donovanに言われた言葉、
「自分がFloridaで14年間指導してきて、SECタイトルもNCAAトーナメントでも勝ったことの無いのはお前たちSeniorだけだ。」

彼らにとって、この試合は特別な思いがあったはず。
彼らのプライドにかけて、このSenior Nightに自分たちの手で初タイトルをつかみとるチャンスだったのです。



もう一つ、
このSenior Nightが特別な日になった選手がいました。
Seniorの中で一人、この3年間一度も試合でプレーすることができなかった選手。

彼はFreshmanのとき、アクシデントで左膝靭帯を損傷してしまい、その後3度の手術を受けたにも関わらず、練習でプレーすることすらできず、その後回復することはありませんでした。

しかし、彼はチームを離れることなく、3年間、毎日の練習に参加し、チームの一部として活動し続けることを選んだのです。

チームの練習中は、私がその選手にトレーニング指導をしていて、話をすることも多く、一番時間を共にした選手でもありました。

その選手が「Senior Nightにチームが大きくリードしていれば、出してもらえるかもしれない。」と興奮気味に話をしてくれたのを思い出します。

チームは彼のためにも、リードを奪わなければならなかったのです。
誰も言葉にはしていませんが、彼らのプレーがそういっていた気がします。

後半20点以上の大量リードでタイムアップへ近づいていく中、その選手の顔が緊張と興奮でいっぱいになっていく。
皆がいつ彼が呼ばれるのかざわめき始める。

そしてついにその時はきました。
残り30秒弱。

シュートを打つ機会はありませんでした。
試合時間を消化するボールキープ。

試合終了と同時にSECタイトルを手にした瞬間、彼はコートの中心に立てていました。

たかが30秒。でも彼にとっては、最後の最後にホームでチームの一員として頑張ってきた証の30秒だったと思います。

あの幸せそうな笑顔と、試合後Coach Donovanに「Thank you so much」と何度も何度も繰り返す彼を見て、私も本当に幸せを感じることができました。


試合後の彼らの顔は忘れられません。

本当におめでとう。


でも、まだシーズンは終わらない。

SECトーナメント、NCAAトーナメントが待っています。

私たちはまだ「前進」しないといけないのだから!
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