岩堀修明ブログ

ドクター岩堀の
「私設動物資料室」

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真皮骨

2017-06-22 | ドクター岩堀の「私設動物資料室」
 皮膚は、表皮、真皮および皮下組織より構成される。真皮には、骨質が分布していることがある。真皮にある骨質を「真皮骨」と総称する。
 真皮骨は、非常に長い歴史を持っている。化石に残っている原始的な脊椎動物は、硬い骨性の甲冑をまとっていた。骨性の甲冑を作っていたのが、真皮骨である。
 真皮骨は、現生動物にも、種々な形で残っている。
 現生動物に見られる真皮骨の代表的なものは、魚類の鱗である。魚類の鱗には、軟骨魚類の楯鱗、硬骨魚類のコスミン鱗、硬鱗、円鱗、櫛鱗などがある。いずれも体壁を補強するはたらきをしている。原始的な魚類は、厚い鱗を持っていたが、遊泳能力の向上に伴い、体の動きを妨げないように、薄い骨片に変わってきた。
 両棲類では、魚類に比べると、鱗を持っている動物は遙かに少ないが、蛇形類は、少数の真皮骨性の鱗を持っている。
 爬虫類では、いろいろな動物で、真皮骨が発達している。カメ類では、表皮の角質鱗を裏打ちするように真皮骨が拡がっており、強固な背甲と腹甲を形成している。多くのトカゲ類では、角質鱗の下に、これとほぼ平行するように真皮骨が配列している。
 鳥類には、真皮骨を持っているものはいない。
 哺乳類では、アルマジロ類が真皮骨性の甲冑を備えている。個々の真皮骨は多角形をしており、これらが互いに不動結合して、強固な甲冑を形成している。
 真皮には骨形成能があるため、病的な状態では、真皮骨が出現することがある。真皮骨が出現する病態を「真皮骨化症(皮膚化骨症)」という。
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