格闘★妄想録

総合格闘技の重量級愛好家による脳内格闘妄想録、ときどき文学やらポップミュージックやら。

箸を動かす手が止まったK-1MAX観戦

2007-10-04 06:35:01 | Weblog
魔裟斗よくやった、心からそう思ったのは初めてかもしれない。

ビックマウスが嫌いだったとか、ミーハーに人気があるからとかではなく、K−1側のミエミエのプロテクト戦略がぶっ壊れて欲しい一心でアンチ魔裟斗だった。

今日だって、ぶっちゃけ魔裟斗を応援していなかった。決勝だってそうだ。でも、最後まで積極的に攻める魔裟斗に感動さえ覚えた。

三試合とも、魔裟斗がフィジカル面では勝っていたように見えた。あのレベルの戦いで日本人がフィジカルで勝る場面を見ることなど滅多にない。魔裟斗は積み上げてきた厳しい練習を見せ付けられるようだった。

今回のMAXはとにかく皆アグレッシヴだった。技術的なことはあまりよくわからないが、低レベルでアグレッシヴというTV格闘技でありがちなものではなく、高いレベルで積極的だった。魔裟斗が率先しているように見えた。そういう意味で、彼は名実共にMAXを牽引する選手となったのだろう。

繰り返し技術のことはよくわからないのだが、魔裟斗はパンチは良かったのに、パンチに対するガードが甘いように見えた。前戦のカルバン、あるいは大晦日のボクサー相手の試合でも思ったが、クリーンヒットを簡単に貰ってる気がした。その点、サワーはガードが堅かった。アグレッシヴに攻めればガードがある程度犠牲になるのはわかるが、それにしてもまだ改善の余地があるように見えた。選手生命のためにも、ガードワークはきっちりやってほしいと思った。

そんなこといいつつ、ほんと面白かった。こりゃ、総合はうかうかしていられない。日本でちょっと勢いなくしてるわけだし。ああいう試合続けざまに見せられたらファンもってかれちゃうよ、そんな危機感抱くくらい、今日の魔裟斗には魅せられた。

それでも、正直、サワーが勝って嬉しかった。シュートボクシングに思い入れがあるわけでは何のだが、一人だけスパッツでK−1本来の異種格闘技を体現しているサワーに魅力を感じる。なんか不純な理由だけど。

魔裟斗ワンマッチはもういいって言ってたけど、MAXもそろそろベルト制定したりするのかな。

あと、TBSの煽りがなければ、魔裟斗はもちろん、他の選手ももっと好きになれると思いました。
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相撲の品格

2007-09-27 20:54:28 | Weblog
格闘技なら何でも好きな私は、相撲も例外なく好きだ。格闘技として観戦しているから、様式美に一目置きつつも、力士の強さや技術、勝敗を主に楽しんでいる。

ダン・スバーンが相撲を「グレコローマン・レスリングの一種」と表現していて、なるほどと思った。ヘビー級限定のレスリングで打撃(張り手)まであるのだ。グラップラー刃牙の最強トーナメント編、金竜山VS本部以蔵において、観戦していた刃牙が呟いた「立ち技最強の格闘技って案外相撲なのかもしれないな」という言葉も、漫画の話だが私の相撲幻想を煽られた。

外人力士が増えることに批判的な意見が多い。私はむしろ大歓迎だ。レスリングや柔道で子供の頃からみっちり鍛えられた巨躯の男たちがぶつかり合うのだ。日本人がかなわなくて当然だろう。朝青龍のようなスピードと瞬発力の相撲は見ていておもしろい。

そんなわけで、私は朝青龍擁護派だった。

勝負事である以上まず強さが第一になることは当然であり、その強さを素直に評価できないのは外国人力士に対する差別に等しいと思った。さらに、自分のことを棚上げして「しきたり」だ「品格」だ言いつづけてきた相撲協会に対する反感も込めての擁護だ。さらに、今の1場所15戦の6場所という形式が、現代の高度化、巨大化した力士にはそもそもあまりに酷な日程であり、それを稽古不足の一言で片付ける相撲識者たちにも納得いかなかった。

ここにきて、相撲協会は朝青龍の品格うんぬんをとても言える立場ではないことが明るみになった。

時津風部屋における力士のリンチ・死亡事件は、朝青龍の品格などとは比べ物にならない相撲界の汚点である。大相撲が将来有望な若者の命を不当に奪ったのである。詳細についてはさまざまな報道がされているが、先輩力士や親方が一人の力士を死に至らしめたのは確実である。「度の過ぎたかわいがり」などと報道されているが、これは単なるリンチだ。かわいがり、という相撲用語でことの重大さをうやむやにはしないでほしい。

相撲協会がこの事件に対してどのような対処を行うか、われわれは見届ける必要がある。相撲の精神性を強調しながら、実は指導する立場の人間からして腐敗していたのではないのか。

協会も含め、一度大相撲は解体されるべきなのではないかと私は思う。どうにも閉鎖的過ぎる。限られた関係者のみで運営される国技でいいのか。伝統や様式を本当に守りたいなら、競技という形式を捨て去ればいい。国技=競技として運営されていく以上、透明性の高い統括・運営がなされるべきだ。

朝青龍に引退を勧告する暇があったら、相撲という文化を隠れ蓑に行われた非道な行為を根絶する努力をせよ、そんなふうに思うのである。
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PRIDEへのレクイエム・・・・・・UFC76を終えて編

2007-09-27 04:24:17 | Weblog
UFCがこの世の春を謳歌する今の現状をまのあたりにすると、盛者必衰の理をしみじみと思い知らされる。今PRIDEファンが味わっている気持ちを、かつてはリングスファンがPRIDEによって味わったのだろう。

しかし、リングスファンは心の底に、優越感を感じることはできたのではないのか。ノゲイラ、ヒョードル、ヘンダーソン、アローナらリングス出身の選手がPRIDEのトップで戦ってきたことは、「最強はリングスが決める」という理念が皮肉なことにリングス消滅の原因を作ったPRIDEのリングで証明されるのを見たわけだから。

歴史を踏まえた上で、PRIDEファンは同じことを期待していた。PRIDEが吸収、消滅しても、PRIDEファイターたちが今や世界最高峰の戦場となったオクタゴンの中で、PRIDEが最強であることを証明してくれるに違いないと。

PRIDEファンの望みは残酷な形で破壊されつつある。

ミルコ・クロコップが伏兵ガブリエル・ゴンザガのハイキックでKOされる姿を、WOWOWを通じて見ることができたのはある意味幸せだったのかもしれない。

UFC76において、PRIDEミドル(93キロ)級グランプリ王者のマウリシオ・ショーグンが一本負けを喫した。相手のグリフィンは決して楽な相手ではなかったが、PRIDEの強さを象徴する男の一人だったショーグンが、初戦で、しかも一本負けをしたことは、PRIDEの強さがUFCで証明されることを望んでいたファンにはあまりに残酷な事実だった。しかも、日本ではテレビ放送もされないという状況のなかで、PRIDE幻想の大伽藍はゆっくり崩れつつあることが、なんとも酷なのだ。

PRIDE勢が敗れていく中で生まれる新しい時代を目の当たりにすることができたなら、まだ救いがあったろう。動画投稿サイトの解像度の低い映像でPRIDE幻想の最後を見届けるなんて、少なくても個人的には、堪えられない。

まだノゲイラがいるし、王者ジャクソンもれっきとしたPRIDE出身者だ。最後にはヒョードルが控えている。だが、彼らが負けないという保障がどこにあるだろうか。ミルコ、ショーグンらの惨敗を見せつけられ、もはや幻想に身を委ねることさえできない。

だから、私は新しいMMAの息吹をせめて感じたいのだ。桜庭がグレイシーを圧倒し、ヒョードルがノゲイラと名勝負を繰り広げたとき、私は総合格闘技の黎明期に立ち会っていると思うことができた。時代が変わる瞬間を目撃できた幸福な世代にちがいないと信じていた。

しかし、MMAの発展はPRIDEファンを飲み込んでしまうほど巨大だった。そう思えればまだ幸せではないか。ぼくらの幻想なんて、MMAの持つポテンシャルに比べれば実にちっぽけだった。アントニオ猪木も、新日本プロレスも、UWFも、グレイシーも、そしてついにはPRIDEも、総合格闘技が内包するポテンシャルの大波にさらわれ、記憶の藻屑となっていくのなら本望だろう。

UFCがこけたらまたそれでリセットさ、なんていう懐疑的な人も多い。実際、UFCがある時期に衰えるのは盛者必衰の理だろう。でも、UFCが息絶えるときには、たぶんPRIDEが消滅したときより多くの良き遺産を残すだろう。PRIDEは僕らに多くの夢を与えてくれたが、それ以上に、負の遺産を残したのだ。アメリカで支持を得たというだけで、MMAは新しいステージにたどりついたのだと思う。

ショーグンの敗戦をデイリーモーションで見ながら、そんなことを考えたのでした。
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さあ、見られないけどUFC76だ

2007-09-20 19:51:27 | Weblog
全盛期のPRIDEを凌駕する勢いでビッグマッチ、好カードを組んでくるUFC。出し惜しみ一切なしというところにこの世の春を謳歌するUFCの強気が感じられる。ファンとしてはこれほどうれしいことはないので、あとは日本のテレビ放送を・・・って何回愚痴をいってるんだろう。

UFC76カード

チャック・リデルvsキース・ジャーディーン
マウリシオ・ショーグンvsフォレスト・グリフィン
チアゴ・タバレスvsタイソン・グリフィン
中村和裕vsLYOTO
ジョン・フィッチvsディエゴ・サンチェス
ウィルソン・ ゴヴェイアvsジェイソン・ランバート
小見川道大vsマット・ウィーマン

なんとも豪華ではないか。垂涎ものと言っても大げさじゃないだろう。

まずはリデルの復帰戦。前回はジャクソンにKO負けを喫し王座陥落となったが、アメリカでの人気はやはり群を抜いているのだろう、もちろんメインだ。相手のジャーディーンは人気者グリフィンにKO勝ちしたものの、その後新鋭ヒューストン・アレクサンダーにKO負けしている。戦績は12勝3敗で、けしてイージーな相手とはいえない。スター選手の復帰戦でも噛ませ犬を用意しないのがUFCだ。

ショーグンVSグリフィンの対戦は、日本のファンにとってはメイン以上に注目のカードだ。PRIDEミドル級のトップであるジョーグンが遂にオクタゴンに足を踏み入れる。相手はジ・アルティメット・ファイターで優勝し抜群の人気を誇るF・グリフィンだ。アグレッシヴなファイトが身上である両者の対戦は激闘必至といったところだろう。ショーグンにとっては不慣れなケージに加えて、PRIDEで十八番にしていた踏みつけが使えないという不安要素もある。しかし打撃以上に寝技を得意とするショーグン。ヒジ有りルールは、はシュートボクセ出身の彼のポテンシャルを新たに垣間見せてくれることになるかもしれない。

中村対LYOTOは日本人にお馴染みの選手同士の対決だ。中村はPRIDEの日本人選手のなかで先陣を切ってUFCに参戦することになる。LYOTOはUFCで2連勝中、現在10勝無敗である。猪木に見出され猪木祭りや新日本プロレスのアルティメット・クラッシュ、K−1で活躍した。ただ、伝統派空手をバックボーンとしたヒットアンドウェーを中心とするファイトスタイルが試合を膠着させてきた。中村も実力はあるが極めに欠け、膠着しがちな選手だ。興味深いカードだが、お互い攻めきれない戦いになる可能性も高い。

ディエゴ・サンチェスとジョン・フィッチは日本では馴染みの薄い選手だが、アメリカでの知名度と実力を考えればメイン級のカードといえる。ディエゴ・サンチェスはUFC人気の火付け役となったリアリティ・ショー「ジ・アルティメットファイター」の第1回で優勝、まさにUFCブームの寵児だ。連勝街道をひた走ってきたが、前の試合でコスチェックを相手に初敗北を喫した。対するジョン・フィッチは大学時代にトム・エリクソンの元でレスリングの手ほどきをうけ、MMAを志した選手。地道に連勝を続け、今では「神の階級」「最も競争の激しい階級」と言われるUFCウェルター級のトップコンテンダーに名を連ねるまでになった。現王者マット・セラに王者経験者のジョルジュ・サンピエール、マット・ヒューズ、BJペンら上位陣に食い込むのはどちらになるのか。

あとは、タイソン・グリフェンにも注目。65キロ級最強と目されるユライヤ・フェイバーに唯一土をつけた選手。ライト級に階級を上げUFCに参戦する。フランク・エドガーに負けはしたものの、随所に見せ場のある互角以上の名勝負を演じた。立っても寝てもパワフルでアグレッシヴなので見ていて楽しい選手。

小見川は中村と同じく吉田一派の一人。柔道で実績を残したがPRIDEでの総合デビューは敗北、現在3連勝中だがトータルは4勝3敗。中村とセットで呼ばれてしまったのだろうか。初戦のアーロン・ライリー戦しかみていないが、アグレッシブに打ち合いに行って撃沈していた。日本人だし、がんばってというところか。

今度こそ、オンデマンドのPPV買おうかなあ。
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MMAよりヴァーリ・トゥードの方が面白かったという件について

2007-09-19 20:17:28 | Weblog
「ヴァーリ・トゥード」とか「何でもあり」、NHB(ノー・ホールズ・バード)、なんて呼ばれていた異種格闘技戦が、MMA(ミックスト・マーシャルアーツ)=総合格闘技という形に競技化・一本化されて久しい。

PRIDEという良くもも悪くも異種格闘技色を残していた団体が、MMAの徹底的に競技化を目指したUFCに吸収併合されたことで、その流れはこの一年で急速に早まった。

PRIDEでは認められていた胴衣の着用、シューズの使用は柔道家やレスラーといった選手の特性を機能的にも外見的にも強調するものだったし、1R10分、2,3Rは5分という変則的な試合時間も、グラップラーとストライカーという対立軸を考慮してのものだった。

しかし、UFCルールを根幹とするMMAにおいては、そもそも対戦する競技者同士が同一条件で戦わないのはおかしいという競技/スポーツとしてはごくまっとうな発想があった。よって一律してシューズと胴衣は禁止、ラウンド時間は五分で統一、厳密な階級を制定というようにルールは整備されていった。

そんな現状を見て、「昔の異種格闘技色の強い、ちょっと胡散臭いくらいのヴァーリ・トゥード、PRIDEが好きだった」という人が結構な数いる。

さすがに、初期UFCみたいに、目つきが完全にいっちゃってる人たちが素手でボコボコ殴りあうのが面白かった、という人は少ないだろう。

私はどちらかといえばMMAの競技化賛成である。規制が多くなるのは嫌だが、ルールが統一されるのはMMAの発展には必要不可欠だ。

でも、「昔がよかった」という人の気持ちがわからないわけではない。いや、むしろ、ある面では懐古主義的でさえある。いまだに、古い格闘技雑誌を引っ張り出しては、そういう「昔」を楽しんでいる。

その「昔」とは具体的にどんなとこだろう。

まず、なんといっても、わかりやすい異種格闘技性だろう。

グレイシー柔術VSプロレス
相撲VS空手
柔道VS柔術
PRIDE VS K−1
打撃系VS寝技系

誰が強いのか、以上に「どちらの格闘技が強いのか」を争うのがそもそもの「何でもあり」の存在意義だった。グレイシーが自分たちの柔術の優位性を証明するために「ヴァーリ・トゥード」を発明したのだから当然である。その発想は、プロレスの強さを証明するためにアントニオ猪木だが異種格闘技戦(という名のプロレス)を行ってきた日本においても、すんなり受け入れられた。

しかし一方で、マウントパンチ(今や死後?)に代表されるグラウンドでの打撃は日本人が受け入れるのには時間がかかった。特に、独自に総合格闘技を模索していた旧UWF勢からは強い拒否反応が出ていた。

だから、昔のほうがよかったという人でも、前述の通り、「ノールールじゃなきゃ嫌だ」という人は少ないと思う。桜庭がシウバにまける前のPRIDEなんて肘も四点ポジションもなかったわけだし。

あとは、異種格闘技を演出する胡散臭さになんともいえない魅力を感じたという人も多いだろう。プロレスの域を出なかったUWFや初期リングスは別にしても、競技というにはあまりに不完全である意味何が起こってもおかしくなかった初期のヴァーリトゥード。殴り合い、異種格闘技といった単純明快な要素と、あいまいなルールやあまりに未知だった寝技やポジショニングの概念など、わかりにくく複雑な要素、これら二つの相反する要素が何処にもカテゴライズされない胡散臭さと魅力を形成していた。

そんな胡散臭さを列挙してみます。

初期UFCで言えば

○忍術使いやカンフー使いなど胡散臭い経歴の人がが多数出場

○何故かみんな目がテンパってる

○金的アリ(ファールカップつけてる)

○格好・ルックスが面白い 道着も柔道着から、カンフー映画の悪役のような黒道着、ラーメンマンばりの鞭髪(しかも相手に掴まれてる)などなど


初期PRIDEでいえば

○鳴り物入りでプロレスラーが出場してボコボコにされる

○体格差あり過ぎのマッチメイク、しかも70キロないホイラーが100キロあるプロレスラー佐野に勝ってしまったりする

○謎の特別ルールが採用(黒澤VSメインダートのロープブレイクあり、桜庭VSホイスのトーナメントなのに一試合だけ時間無制限などなど)

ちょっと偏執的なファンだったら、

○猪木VSアリ状態で延々と膠着してる、

○レスラーがテイクダウンして、こつこつパンチ当てるだけで試合が終わる、

○前座なのに1試合に一時間くらいかかる(ヘンゾVS菊田など)、

○あの試合は八百長か否かで議論が白熱(高田VSコールマン、小川VSグッドリッジなど)

○観客はオタクとヤ○ザばっかり


こうやって思い出すと、ファンも手探りだったんだなと思う。自分はリアルタイムで見たのが高田VSヒクソンのちょっと前くらいだったけど、それでもまだ手探りだった。未だに「これって楽しんでいいの??」というのはあるが。MMAが始まって14年そこそこ。まだまだどうなるかわかりません。
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HERO’S観戦記(もちろんテレビ)

2007-09-18 19:00:57 | Weblog
昨日のHERO'S、さっき録画で全部見終わった。いつもだと試合によっては早送りでざっと見ることが多かったが、今回はけっこう楽しめた。個人的に印象に残ったことを羅列します。

○カルバンVSシャオリンが予想外の秒殺決着でちょっとガッカリ。

○桜庭は唯一、強い弱いを別にして応援してしまう選手だ。桜庭の試合はいつも心拍数が上がる、手に汗握ってしまう。今回の試合自体は実力差はあったろうが、桜庭のえげつないパンチに、興奮した。

○桜庭には同じようなえげつない攻撃で船木をボコってほしい。

○昨日久々にUFCのDVD見て宇野がパイオニアであることを再確認し、ミドル級トーナメントは宇野を応援した。が、ジダの打撃の前に敗戦。3Rの試合ならいけたか。宇野は身体能力がなさそうだが組めば何とかしてくれそうな雰囲気があり、今では珍しい「アスリート」を感じさせない「総合格闘家」だなと思った。桜庭もその部類か。やっぱ宇野も桜庭も、もはやオールドスクールなのかな。それにしてもジダの打撃は凄かった。パンチ伸びるし、当てカンあるみたいだし。

○山本キッドVSビビアーノは1Rの攻防が緊張感あってよかった。キッドがあっさり引き込まれるのは、試合カンがまだ戻ってないからなのか。あわやの腕十字からのエスケープは見事だった。

○ミノワマンは・・・もういいや。ここ2、3年、選手として魅力を
感じなくなった。

○一番楽しみにしていたハリトーノフVSオーフレイムが放送されず、落胆した。しかし、ハリトーノフが勝ったようなのでよかった。ハリトーノフは幻想をかき立ててくれる選手なので、一念発起してもらいたいとこ。でも、今のHERO'Sに相手になる選手いるかな。シュルトと再戦とかはありだろうし、見たい。でも、そのときはどっちを応援するか究極的に迷うな。シュルトと再戦実現までに、かつての幻想がまた抱けるくらいの勝利を重ねてもらいたい。


そんなところでしょうか。あ、ユン・ドンシクVS弁慶ゼルグの試合もあったけどカットだったんだ。まだ谷川のいる解説席になれていない様子だが、中井が解説にいるのは頼もしい。前が船木だっただけに。中井を解説に起用したのは、解説うんぬん以上に、今後のHERO'Sの方向性に関わる気がする(関わることを期待している)。秋山の一件もあり、今後高い視聴率が求められる中で、HERO'Sは競技性を確立していかなければならない。キッド戦におけるドントムーブ後の再開ポジションでもたもたしていたのは見ていてイラついたが、それだけ、ジャッジに慎重になってるということでもあるだろう。競技として総合を追及してきた中井が解説席にいることは、見る側に競技としての総合を啓蒙していく上で重要だ。もっと積極的に喋ってくれるといいが、煩い谷川が横にいると難しいか。

PRIDE色が徐々に強くなってるんだろうけど、肝心な試合が放送されず、アナウンサーや解説でも「PRIDE」という言葉を使わなかったために、それほど実感できず。PRIDEファンとしてHERO’SのPRIDE化は期待しないし、むしろ下手に形だけ真似されても腹が立つだろう。じゃあHERO’Sに何を求めるのか。世界的普及と最高峰のカード、クオリティの高さについてはUFCの地上派放送を待つばかり。ただ、日本発の大きな舞台がないと選手のモチベーションもあがらないだろうから、HERO’Sにはがんばってもらいたいというのが今の正直な気持ちだな。
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箸休め BULRのsong2はpavementへのオマージュだってさ。

2007-09-12 12:07:34 | Weblog
なんだかんだで結局格闘技のことばっかりかいてるからさ、たまには最近聴いてる音楽の話でも。

まず、このあいだ気になったのはwikipediaにあったpavementの項のこの記述。

Blur's "Song 2" is said to be a tribute to Bob Nastanovich's role in in Pavement.

たぶんpavementは私が最もパーソナルな気持ちで愛し、(特に最初の2枚のアルバムに)影響を受けたバンドだ。そのパーソナルな気持ちに関してはいずれ語るとして、あの有名なフーフーソングがpavementへの、しかもアルバムには参加してるかどうかもよくわからない、ライブでは叫んだり飛び跳ねたりが主な仕事のメンバーであるボブ・ナスタノビッチへのオマージュだったなんて。レディオヘッドはまんまpavementの影響下のバンドだったけど、Bulrもなんだね。アティチュードはデーモン・アルバーンと共通するものがあるかもな。

リンク先に飛んでも、どういうオマージュなのか私の英語力ではいまいちわからなかったのだが、そんなことより、このボブというメンバー個人についてのwikipediaの項の記述の多さに驚いた。要は、ファーストでクビになった飲んだくれドラマー、ギャリー・オニールの意思をついでpavementの魅力のひとつであるイカガワシサ、音楽をナメた感じを担ったということみたいだ。

「ローファイ・ブームを牽引し、米インディーロックの雄となった」というのがよく言われるpavement評だけど、私個人としては過小評価甚だしいと思う。スティーブン・マルクマスという稀代のシンガー/ソングライターの残した楽曲は、彼らが提示したスタイルを抜きにしたって、まんまロック史に燦然と輝いてる。

ま、それはおいといて、一方でやはりpavementのスタイル(特に最初の2枚のアルバム)というのはやはり特筆すべきものだ。演奏力やら、ロックの特権性やらを真っ向から拒否することで、ロックンロールの本来の姿を模索するようだった。

批評性に裏打ちされたロックンロールへの嘆きと訴えにリアルな質感をもたらすのが、ボブをはじめとするレコーディングに参加しているかも怪しいメンバーの、ただ嫌がらせがしたいだけとしかおもえないようなフザケた、舐めきった態度だった。海外の批評だと、マルクマス以外のそういう要素にきちんと眼が向いてるのからこそ、wikiにあれだけボブの記述があり、ブラーがオマージュを捧げるのかな。

商業性と折り合いをつけてこそロックでありポップミュージックであるというのはひとつの真実であり、だからこそ田中宗一郎は初期pavementが「鼻につく」と思ったのだろう。カート・コバーンの嘆きに、アクセル・ローズは「だったらメジャーなんか来なければいい」と言った。pavementはインディーで最後まで通した。どっちが正しかったかは、たぶんマルクマスさへ未だわからないのではないか。

ブラーみたいな金があるからこそ前衛だろうと何だろうとできるバンドが(逆に言えばアート性をきちんとお金に還元できるバンドが)、pavementにオマージュを捧げているのは皮肉にも思える。いや、ペイヴメントだって充分成功したはず。でも、なんか不器用だったように見える。

まとまらなくなっちゃったけど、ぺイヴメントのセカンドアルバムは、カート・コバーン亡き後の世界で、ロックとは何かを自問自答している作品だと思います。必聴です。
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ふと、ミルコVS秋山とかでもうよくねか、とか思ったけど。

2007-09-10 23:08:51 | Weblog
ミルコは1Rでアバラ骨を骨折していたとのことだが、試合中に怪我をしたのだから当然言い訳にはならない。複数試合契約だからすぐに切られるということもないだろうが、復帰戦の相手は誰なら相応なんだろうか(アルロフスキーでさえ契約切られたらしいからわからないか)。

層が薄いといわれてきたUFCヘビーも、ここにきて役者がそろってきた。王者クートァーにゴンザーガ、契約でもめていた無敗の新鋭ブランドン・ヴェラは復帰戦で元王者シルビアと対戦が決まっている。PRIDE移籍組は初戦を勝利で飾ったノゲイラ、負けはしたがアルロフスキーと互角に戦ったヴェウドム、負けの込んでるヒーリングもなんとかふんばっている。ダナが評価していることが疑問だったコンゴも、ミルコを破り、一躍トップ戦線に踊りだしそうだ。アルロフスキーは契約解除が濃厚のようだが、余裕でアルロフを切れるUFC首脳に余裕を感じる。ケガで離脱しているジェイク・オブライエンもまだ無敗だ。

一時のPRIDEヘビーのラインナップに比べるとまだまだスケールが小さく見えるが、皆一定以上の実力を持つ選手だけに、この戦線で生き残るのは至難の業だろう。現に、アルロフ、柔術世界王者ぺジパーノ、王者にも挑戦したモンソンらはあっさりクビ。まあ、アメリカは新プロモーションが次々誕生しているし、他団体から引く手あまただろうが。

しかし、ミルコのような高給取りとなると簡単に移籍ともいかないだろう。まさか、K−1orHERO'Sに電撃復帰なんてことになってしまうのか。しかし、谷川いわく、もはやUFCと金銭では勝負にならない、とのこと。ミルコのような日本だからこその商品価値がある選手に谷川は金銭を惜しまないだろうが、それでもアメリカMMAバブルの前では分が悪いようだ。

次もUFCでというのは規定路線だろうが、対戦相手は誰になるだろうか。グラップラーであるフランク・ミアーあたりか、逆にバリバリのストライカー、アントニー・ハードンクか。それとも、ミルコの復帰用に金魚を連れてくることになるのか。PRIDEとちがって復帰用の調整試合はさせてくれなそうなUFC。コンゴに負けたことで、どんな選手相手でも「復帰」戦というよりは、直ヘビー級サバイバルマッチということになるだろう。

はっきり言って、ミルコのモチベーションがあがらないなら、多少マネーが悪くてもHERO’Sに戻ってくればいいのではないか。大晦日にVS船木、VSモー、VS秋山など、ミルコにとってイージーで、かつテレビ局と谷川は大満足なカードがいくらでも組めるではないか。ファンの目も温かい。

でも、ミルコの実力を考えたら余生にはいるにはまだちょっと早い。個人的に、そんなミルコは見たくない。桜庭くらい誰が見てもぼろぼろなら、HERO'Sでぬるい相手にいっぱい稼いでほしいと心から願ってしまうが、今や過去のものとなってしまったPRIDEの栄華を汚さないためにも、ミルコにはもうひとがんばりしてもらいたい。だいいち、憎らしいくらいの強さで圧倒的に勝つのがミルコの本来の魅力なんだから。
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またミルコが・・・。

2007-09-10 01:47:28 | Weblog
日本時間の今朝方行われたUFC75。

ダンヘンVSジャクソンも、ミルコの試合も、動画投稿サイトの画質の汚い映像で見た。動画探してるうちに誤って結果見てしまい、心の準備ができすぎていた。

ダンヘンVSジャクソン

ダンヘンは、5ラウンド25分の長丁場をガス欠にもならずに動き続けた。序盤は主導権も握っていた。下になったときのキムラロックも腕十字もよかった。しかし、やはり体格的に、体力的に、及ばなかったというところだろうか。ジャクソンは磐石な戦い方だけに、かつての鬼スラムを期待してしまった。


ミルコVSコンゴ

まさか、こんなことになるなんて。黒人選手に弱いから、杞憂が杞憂にならないから、そんなこと書いてたら現実になってしまった。

低画質でもわかるような痩せ方をしたミルコは、スタンドでもミドルとヒザを貰い続けた。序盤はローもかなり貰ってた。そういやアスエリオ・シウバに勝っていたコンゴが文句なしの判定勝利。

この前のミルコの敗戦のときは、ゴンザーガが強かったという印象だったが、今回は、もう「ミルコ、弱っ」という感じだった。キックの名伯楽イワン・ヒポリットが指導し、ディーン・リスター、コンゴに勝ったことのあるギルバート・アイブルら、K−1王者レミーらをパートナーに擁し、今回は万全か、と思ったら、結果がこれ。こういう言い方は好きじゃないが、本当に体調が悪いのではないか、と思ってしまった。

ヒポリットがメインコーチだったようだが、ストライカー相手に打撃強化するよりは、MMAの専門家を呼んで指導受けたほうが良かったのではないか。

心配なのはミルコの去就だ。今回も試合中に「心が折れている」感満載のミルコが、日本のように極端なフォローもない環境で、今後もMMAを続けようと思うのか。そもそも元を辿れば石井館長命令で総合に転向したわけで、究極的には総合より、ボクシングや映画に興味あるのかなと思えてしまうミルコ。ぜひここで踏ん張ってもらいたいけど・・・。

谷川のぼやきが聴こえて来そうだ、「あんな無名選手にミルコ負けさせちゃだめですよ」と。でも、ミルコにも容赦なしのUFCが俺は好き。やっぱ日本ではプロテクトされ過ぎてたし。UFCはプロテクトあるけど、基本的に全選手ベクトルがタイトルに向いているから、勝ち残れば必然的に強豪と対戦する。まあ、今日のミルコの相手はやっぱ強豪というには物足りないかなって思ったけどさ。
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もうすぐUFC75

2007-09-07 21:20:36 | Weblog
明日はUFC75です、日本時間だと明後日になるかな。

メインが元PRIDE常連のジャクソンVSヘンダーソンだし、ミルコの復帰戦はあるし、日本人の小谷も出場するから、今回こそ日本での放送あるかと期待していましたが、やっぱりありませんでした。

ネット中継は高すぎて、半ばニートの僕には手の出ない金額です。最近は動画投稿サイトの削除がとにかく早いから、終了直後からまめにチェックしておかないとだ。

ミルコは、まあ勝つでしょう。コンゴは一度カーメロ・マレロ戦で見たけど、寝かされたら何にも出来てなかった。トップポジションからの腕十字が得意って話は聞いた事あるけど・・・。打撃もそこまでという感じ。ミルコより勝るのはケージでのキャリアくらいか。本気でケージ対策してきたミルコなら、この程度の相手なら問題ないでしょう。

ただ、ミルコは黒人選手に弱いという傾向がある。戦績を調べると、MMAで唯一戦ったのはケビン・ランデルマンだが、ご承知の通り初戦は見事にKO負けしている。K−1ではアーネスト・ホーストに三度と、格下のマイケル・マクドナルドに一度負けている(マクドナルド戦の敗戦は、ミルコがK-1トップから後退、総合に参戦するきっかけになった)。瞬発力のある黒人を苦手としているのではないか、と言われていたが、今のミルコなら杞憂だろう、杞憂が杞憂にならないのがミルコということを前回改めて証明してしまったわけではあるけど。

一番気になるのはやはりダンヘンVSジャクソンのPRIDE二冠王者VSUFC王者対決。ダンヘンはPRIDEに来る前にKOKトーナメントで優勝してるし、よく考えてみたらUFCのトーナメントでも優勝してるから、これでもし勝ったらいったい何冠王になるんだろう。個人的にダンヘン好きなので応援しますが、体格差(これが一番の不安か)や、好・不調の激しさ、そして勢いを考えると、やはりダンヘン不利な気が・・・。

こんだけのビッグマッチ見れないのは残念だけど、PRIDEのセミファイナルかそれ以下くらいのカードが、アメリカで何十万人に視聴される時代が来たことは素直に喜びたいとも思う。見れないのは今のうちだけと信じて、日本でもなじみのファイター達にアメリカのファンの心を掴む試合をしてもらいたいもの。
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