ほぼ不定期日記

散歩ばかりしている男の嘘日記

十日町小嶋屋の元祖へぎ蕎麦を盛りにして手繰る朝

2017年05月20日 | ぼくモライもん

午前6時に起床する 

いただいた新潟十日町小嶋屋の元祖へぎ蕎麦を茹でて冷やして簀の子に装う 

添付の蕎麦つゆを志野の猪口に注ぐ 薬味は青ネギとワサビ ワサビは粉ワサビ 

 

小嶋屋のへぎ蕎麦は元祖と名乗っているのだからそれに違いないとして 

ほんのり緑色がかった蕎麦を手繰るとまず感じるのはその瑞々しい喉越しだ 

それからふんわりと蕎麦粉独特のナッツのような揮発性香りがして 

その後につなぎに使う海藻の磯の香りが追いかけて来る 美味い! 

磯の香りが子供の頃に過ごした高知の海の香りを思い出せる 

小学4年生の春に高知県の須崎市というちいさな田舎町に引っ越した 

その須崎のちいさな漁港は子供たちの遊び場だった 

魚市場の堤防では小鯵や小鯖を釣ったものだった 

釣りの餌は漁港で作っている釜揚げシラスだった 

青緑色のガラスのような透き通った海の中に釣り糸を垂らすと小魚がワラワラと群がってきた 

ときどきゴンズイの群れが玉になってそのそばを通り過ぎて行くのも見えた 

青暗い底の岩陰を黒くて大きな魚影がゆらりと泳いでいる姿も見えた 

漁港には鮪や鰹や鰤などが揚がっていたが大きな鮫が転がされていることもあった 

牛くらいの大きい鮫はこの世のものとも思えない姿をしていて 

良く思い出すとあれはホオジロザメだったに違いないが 

思わず市場のおじさんに「これはどこで獲れたの?」と聞いてみたら 

目の前の海を指差して「そこじゃ」と教えてくれた 

漁港のすぐ先でも底が見えないほど深いのに 

さらにその先の海にこんな化け物みたいに大きな鮫が・・・と考えただけで恐ろしくなった 

ところが須崎の子供たちはそんな海に手作りの小舟で漕ぎ出して行くのだ 

小舟の材料は魚市場などで魚を入れて運ぶのに使うトロ箱だった 

傷んで使えなくなったトロ箱を拾ってきて解体し長さ1メートルも無い小舟に作り替えるのだ 

船体にはどこで調達したのか判らないがコールタールを塗って防水処理までしてあった 

トロ箱の小舟に正座をして両手に持った板で掻いて沖まで行く様は壮観だった 

その勇壮な姿に憧れた私は彼らと一緒に遊んでいたが台風の次の日にその海で溺れた 

水中の岩で傷つき足から流れ出る血に「血が鮫を呼ぶ!」と震え上がったが 

無我夢中で岸を目指しなんとか波打ち際まで辿り着いた 

九死に一生とはあのことだったけれどそれに懲りず次の日も身体が磯臭くなるまで海で遊んだ 

海は素晴らしい 

また須崎に行ってみたい そう強く願う 


今日も暑くなるらしい 

さて?どこへ行こうかな? 

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2 コメント

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Unknown (群青色)
2017-05-20 22:12:28
こんばんは。
美味しそうなお蕎麦のお写真は
涼を感じますね。

海によばれていらっしゃるようですねぇ。
須崎へ再訪できますように
鮫のお話しは、その瞬間をご一緒させていただいているようです。ありがとうございます。

やけた砂浜を裸足で
踵をあげたまま
夢中で走った日。
空気、香り、色、風...
鮮明な四季の記憶。

カジカ蛙さん🐸楽しみですね。
ありがとうございます。
おやすみなさいませ。
大海原が (ほぼ不定期日記管理人)
2017-05-21 08:03:22
群青色さま
コメントありがとうございます
高知で過ごした数年の思い出が今も心に鮮明に刻み込まれています
鰹釣りの漁船に乗せてもらって大海原を走ったこと
獣の匂いに満ちた深い南国の森を歩きまわったこと
カワウソが棲む川でテナガエビを突いて獲ったこと
ひとつひとつ思い出す度に須崎に行きたくなってきます
還暦過ぎても定年の無い仕事をしているうえに
貧乏暇無しの私ですが必ず時間を作って訪れるつもりです
今日は猛暑日になるそうです
お身体にお気をつけくださいますように

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