くるま走ってたの!ANNEX

小田急線を中心とした鉄道写真と電車に関する色々な話題、カメラの話、などなど、ゆるーく書き散らしています。

「なぜ小田急線には運休区間が細切れで発生しているのか」という疑問に対するこたえ。

2011-03-17 00:10:00 | 鉄な話
輪番停電に伴う運行情報を求めてWebを徘徊していたら、小田急線の運休区間設定に関するこのような文書を見つけました。
小田急の公式サイトからはリンクが見当たらないのがどうにも不思議なのですが、ほほーっと感心&納得を呼ぶこと請け合いの、説得力に溢れた文書です。

〔運転見合わせに関して頂戴した主なご質問についての回答〕

まとめるのも難しいし、原文がけっこう興味深い?文調なので、そのまま引用してしまいます。

> ○小田急はなぜ運転見合わせ区間があるのか?
> 当社線は路線距離が長く、東京電力から電気を受電する変電設備が沿線に多数(24箇所)あ
> り、これらの変電設備の異常の際は、隣接する変電設備が補完する体制を構築しています。今回
> の東京電力の計画停電は、都心地域を対象外とし、その他の地域を5つのグループに分け、早朝
> から夜間まで長時間実施するものとなっています。その結果、当社沿線の多くが計画停電の対象
> グループに該当することになり、既存の体制では補完できない地域が発生することとなりました。
> 列車運行中に停電があった場合、駅間に停車する列車が発生するほか、踏切等の安全性にも問
> 題が生じる恐れがあるため、それらを回避するために、運転見合わせ区間を設定せざるを得ない
> 状況となっております。なお、現在も、列車を安定的に運行するための電力を確保できるよう、
> 引き続き東京電力に申し入れており、鋭意協議を行っています。
> なお、11日に発生した東北地方太平洋沖地震では、13日にはダイヤどおりに運行しており、
> 今回の事態は、あくまでも計画停電の影響によるものです。
>
> ○停電があっても、他の区間から電力を供給できないのか?
> 当社の変電施設は、変電設備の不良あるいは、東京電力からの送電が1箇所で停止された場合
> などには、隣接の変電設備が補完できる体制となっております。
> しかしながら、今回の東京電力の計画停電は、対象範囲が広域であり、隣接した複数箇所の変
> 電設備で一度に送電停止となる可能性が高く、既存の体制では補完できない地域もあるため、運
> 転見合わせ区間を複数設定せざるを得ない状況となっております。
>
> ○結果的に停電が無かった場合、すぐに運転見合わせを解除できないのか?
> 当社線は路線距離が長く、東京電力から電気を受電する変電設備が沿線に多数(24箇所)あ
> りますが、今回の東京電力の計画停電は対象範囲が広域であり、且つグループ毎に異なる時間帯
> で送電を停止するものとなっています。今回の当社線の運行計画は、東京電力の計画停電の影響
> を受けないように策定しており、結果的に停電がなかった場合においても、その他の送電停止の
> 対象地域や時間帯において、列車運行中に停電があった場合の列車の駅間停車の防止や、踏切等
> の安全性の確保のため、あらかじめ策定した運行計画で運転することとしております。
> 東京電力からの送電の対象範囲や時間帯の大幅な拡大により、当社線に対して安定的な電力供
> 給が確保された場合は、運転見合わせを解除した運行が可能となります。当社といたしましては、
> 引き続き東京電力に電力の確保を強く申し入れております。

...色々言っていますが、要約すれば「東京電力よ、早く電気を寄越せ!」ということのようです。
これはさすがに小田急の肩を持たざるをえませんねぇ。

それにしても、こういう理由で小田急につぎはぎな運休区間が生じているとは知りませんでした。こういう話は利用者に先に説明しておけよ!と切に思います。もっと宣伝を巧くやれよ、小田急。
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