グローバル・ビジネスと海外進出を志し、ブラッシュアップしたい企業経営者の皆様が、変転する国内外情勢を御理解され、ビジネス・チャンスを探るにあたり「要するに何を知り、どう考えれば良いのか」を端的にアドヴァイスするコーナー。
今回は第22回目のコラムの内容をお届けいたします。
※2013年8月6日朝に発行したものです。あらかじめご了承の上、読み進めてください。
「IISIA代表・原田武夫の“グローバル・アイ”」
~これを読めば海外マーケットとそれを取り巻く国内外情勢の肝が分かる~
⇒“今日の焦点”はズバリ:
「『ウィキリークス』マニング被告に対して「死刑」は宣告されず」です。
⇒原田武夫のワンポイント・アドヴァイス……:
―2010年10月に世界を震撼させる出来事が起きました。
情報公開サイト「ウィキリークス」による米秘密公電漏えい事件です。
―その時、米秘密公電の大量の電子ファイルをリークした人物が米陸軍に所属していたマニング被告です。同人は拘束されました。
―軍事法廷がその処遇について検討してきたのですが、判決がいよいよ下されたのです。利敵行為で「死刑」が宣告されるか否かがカギでした。
―蓋を開けてみると結果は「144年の懲役」。
すなわち「死刑」は免れたのです。
―このことが与えるインパクトは計り知れないものがありました。
なぜならば秘密が暴露されても死刑にならないことが明らかになったからです。
「厳罰で処すべき」との声が米連邦議会等では強かった本件。
それが「弱腰の判決」で終わった背景を考える必要があります。
米国のエスタブリッシュメントたちは一体「何」に怖れているのでしょうか。
無敵である自分たち以上の存在への恐れがあるとして、それは何なのか。
そのことにこそ、私たち日本の経営者は目を向けるべきです。
なぜならばこれからはその「何者か」こそが世界を仕切るからです。
そしてそれに向けて全てが流動化し始めます。
既存の秩序が溶解し、全く新しいものが立ち上がり始めるのです。
「そのこと」に早く気づかなければなりません。
今最もなすべきことは、新しい秩序の形成に少しでも絡んでいくことです。
正に「破壊と創造」の時が訪れました。
あとはそれに気づき、動くことが出来るのかがカギを握ってきます。
そのことを「死刑」を免れたマニング被告の見せた満面の笑みが示しているのです。
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http://archive.mag2.com/0001596697/index.html
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