nobara*note

くらしの中にアンテナをいっぱい張って日々のお気に入りを主婦の目で綴ります、目指すは雑貨屋さん的ブログ♪

映画 人生フルーツ

2017-01-17 15:19:21 | 映画・演劇・コンサート
少し前に友達に誘って貰って、ポレポレ東中野で公開中の映画 人生フルーツ を観てきました。
東海テレビドキュメンタリー劇場で放送された、ある建築家夫婦のドキュメンタリーを映画としてまとめた作品です。
誘われるがままに、何の予備知識もないままに観てきました。

あらすじ・・・・(東海テレビサイトより)
90歳の建築家、津端修一さん(元広島大学教授、元日本住宅公団)と、 87歳の妻、英子さんは
愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンに暮らしている。
津端さんは、戦後最大の都市計画ともいわれた「高蔵寺ニュータウン」の基本設計をした人物で
建築家の丹下健三やアントニン・レーモンドに師事した後、 日本住宅公団の創設期の中心メンバーとして
激動の戦後日本の“住宅”、“団地”、“ニュータウン”を作り続けてきた。
津端夫妻は自ら設計をした高蔵寺に、完成当時から住み続けていて、約50年が経過した。
その自宅では、50年前に植えた小さな苗木が、今では鬱蒼とした雑木林に成長し
枯葉をまいて土を耕し続けた畑では、年間を通じて約100種類もの野菜や果実が育っている。
妻の英子さんは、外食はせず、コンビニで買い物はしない主義。
畑で収穫した作物を使って、夫のために自慢の手料理を丁寧に作る日々を送る。
ふたりが暮らす家は、尊敬するアントニン・レーモンドの自邸を模した、 30畳一間、平屋建ての杉の丸太小屋。
食事も仕事も睡眠も、ワンルームで過ごす機能的で快適な生活である。
ふたりの暮らしぶりはまるで現代の桃源郷のよう。 90歳と87歳、津端夫妻のモットーは「年を重ねるごとに美しくなる人生」。

90歳と87歳の老夫婦が、二人で寄り添いながら、庭で野菜や果物を育て、自然を愛で、畑で採れたものを調理し
肉や魚などの足りないものは、もう何十年も信用のおける決まった店で買い足し、衣食住の出来る限りのことは自力でこなし
現代文明とはかけ離れた、まるでサバイバルゲームのような暮らしを、日々平然と繰り返しています。
限りあるものだけで暮らすという生活ですが、今でいうミニマリストとは違って、身の回りに物はたくさん置いてあります。
季節限定の野菜や果物は、干したり、煮たり、ジャムに加工したあと、それを冷蔵や冷凍保存して使いまわしていきます。
月に1~2度買い足す肉や魚も、1回分ずつに小分けして下ごしらえののちに冷凍。
ですから冷蔵庫はパンパンで、大中小何台も置いてあります。
おやつやデザートもすべて手作りで、オーブンがフル回転。
夫はご飯、妻はパンと、朝から好みの違う二人分の献立が並びます。
修一さんはマメにあれこれ働く陽気な夫ですが、キッチンにだけは入らないようで、英子さんは働き通し。
しかも夫や知人への気配りを忘れず、手を抜かず、うっとりするほど丁寧な仕事ぶり。

そんな美しい日々の積み重ねでしたが、ある日修一さん突然死という別れの日が訪れます。
それでも一人で笑顔で続きを生きていく、英子さんの健気さ。
お葬式が終わった数日後、段ボールを数十個ずらっと並べて、庭で採れた野菜や手作りの総菜を詰めていく英子さん。
そうか、あれが英子さん流のお香典返しなんだと思うと、じわじわじわじわ涙がにじんできました。
修一さんの死後も、朝には写真の前にご飯食が供えられ、黙々と自分はパンを食べる英子さん。
生半可にマネはできないけれど、理想の老後のお手本のような、実に美しいスローライフを見せていただきました。
本当に観てよかったと思える映画です。
機会があればぜひまた観たいし、著書も読みたいと思いました。

劇場情報は こちら から。
みなさんもよかったら、ぜひ観に行ってください。

『人生フルーツ』劇場予告編

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