nobara*note

くらしの中にアンテナをいっぱい張って日々のお気に入りを主婦の目で綴ります、目指すは雑貨屋さん的ブログ♪

桐野夏生 顔に降りかかる雨/天使に見捨てられた夜

2017-01-14 21:04:55 | 本・雑誌・ドラマ
 

昨年11月に読んだ桐野夏生さんの「水の眠り灰の夢」の、後日談となる「村野ミロシリーズ」から
顔に降りかかる雨 と 天使に見捨てられた夜 の2冊を読んでみました。

あらすじ・・・・(「BOOK」データベースより)
顔に降りかかる雨
親友のノンフィクションライター宇佐川耀子が、一億円を持って消えた。
大金を預けた成瀬時男は、暴力団上層部につながる暗い過去を持っている。
あらぬ疑いを受けた私(村野ミロ)は、成瀬と協力して解明に乗り出す。
二転三転する事件の真相は?
女流ハードボイルド作家誕生の’93年度江戸川乱歩賞受賞作。

天使に見捨てられた夜
失踪したAV女優・一色リナの捜索依頼を私立探偵・村野ミロに持ち込んだのは、フェミニズム系の出版社を経営する渡辺房江。
ミロの父善三と親しい多和田弁護士を通じてだった。
やがて明らかにされていくリナの暗い過去。
都会の闇にうごめく欲望と野望を乾いた感性で描く、女流ハードボイルドの長篇力作。

「水の眠り灰の夢」に登場する村野善三は義理の父親にあたり、その作品当時はまだ幼女だったミロでした。
そのミロが、夫に自殺されたというわけあり30代という設定で
傷心のまま、父から譲り受けた探偵事務所を気が付いたら始めていたという展開。
ミロは仕事はそこそこ頑張るものの、生活はどちらかといえば自堕落で、
住んでいるのは、様々な職業や訳ありの人種がひしめき合う、新宿二丁目の古いマンション。
計画性はないわ、やめていたタバコは再び始めるわ、男にはだらしないわ・・・・で、いわゆる颯爽とした探偵像とは正反対の人格。
最初は探偵業に抵抗があったミロが、依頼を受けて困難に立ち向かううちに
プライドとやりがいを見出していく様子が、丁寧に描かれながら進んでいくハードボイルドストーリー。
ストーリーは重く暗く、どうひいき目に観ても決してさわやかではないのですが
地雷のように敷き詰められた伏線が少しずつ解きほぐされていき、最後まで飽きずに読ませてくれました。

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