こんにちは。園長の田中啓昭です。
「これまでの音楽史の中で偉大なアーティストは誰ですか?」という問いがあれば、ベートーベンやモーツアルトなどと言うクラシックの偉大な作曲家という答えが返ってくると思いますが、より限定した形で「現代の音楽シーンに多大な影響を与えたアーティストは誰ですか?」という質問をすれば、多くの方が同じアーティストを答えるでしょう。
「The Beatles/ザ・ビートルズ」であると。
それほどまでに現代音楽に多大な影響を与えたビートルズですが、
ではまた質問です。
「あなたはビートルズといえばどの楽曲を思い浮かべますか? 」
答えは先ほどの答えとは正反対に、十人十色のごとくそれぞれが違った楽曲を口にする…
それほどまでにロックという音楽を現代に根付かせた功績は偉大なんですね。
じゃあ、私はどの楽曲を思い浮かべると思われますか?
「Let it be/レット・イット・ビー」なんですね。
子どもの頃、それがビートルズの曲であるとは知らずに「れりび~、れりび~」と口ずさんでいたのをなんとなくですが、覚えています。
日本では私と同じく「Let it be/レット・イット・ビー」が一番人気なんだそうですよ。
やはり、解散時の曲ですから、印象に残っていたのでしょうかね。今聴いてもすごく厳かな崇高な、そんな感じを受けますね。
では、アルバムではなんだと思われますか?
一般的に音楽的な評価が高いのは「サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツ・クラブバンド」だといわれていますが、これも楽曲と同じく、十人十色なんですね。個々によって評価が分かれるところです。
では、私は…、といえば………難しいですね。
ビートルズは前期と後期では音楽性がずいぶんと変わってきています。
前期は軽快なロックがほとんどですが、後期は実験的な曲が多かったり、主にメロディや手法に重きを置いた楽曲作りになっているのが特徴です。
ということで、前期と後期に1枚ずつのアルバムを選びました。
まず、前期のビートルズ最高傑作「RUBBER SOUL/ラバーソウル」を紹介します。
私が思うに、あまりビートルズを知らない方が想像するビートルズの音楽はこの前期の楽曲になるのではないでしょうか。
このアルバムは全体的にすごくまとまっていて、楽曲集としての完成度の高さが伺えます。2曲目の「ノルウエイの森/Norwegian wood」はかの有名な村上春樹のベストセラー小説のタイトルにもなったナンバーです。
個人的には11曲目の「In My Life」が大好きなナンバーです。
以前「Do you like music? Vol.2」で紹介した「Travering Wilberrys」がお好きな方はこのアルバムなどはストライクゾーンど真ん中ではないかと思います。
次に後期ビートルズ最高傑作「ABBEY ROAD/アビーロード」を紹介します。
一般的にレコード時代の影響から「アビーロードB面」と言われる「Here comes the sun」から始まる一連のメドレーは、今聴いても身震いするほどです。
このアルバムは楽曲集という意味合いでのアルバムでの良さではなく、アルバム全体を楽曲とした完成度の高さ、まとまりを感じます。
どうしてもビートルズの中から1枚を選びなさい、という場合はこの「アビーロードB面」を選んでしまいますね。
約40年前のアルバムですが、今聴いても古臭さなどは感じず、それでいて新鮮な感じがします。
ビートルズは再結成して欲しくないアーティストのうちの一つですが、ジョン・レノンとジョージ・ハリスンが亡き今となってはホント再結成も不可能なんですね。
ちょうどビートルズが解散した年に生まれた私。なんだか複雑な気持ちです。
最新の楽曲も良いのですが、今までビートルズを聴かれたことがない方はぜひ一度聴いてみてください。
新しい発見があるかもしれませんよ。
過去のアルバム紹介記事です。よろしければご覧ください。
Do you like music?
Do you like music? vol.2