エッセイ by Genki (森田 信義)

 800字で何を、どれほど表現できるのかに挑戦してみました。予想外に分量があります。

本を探して

2016年10月13日 00時51分05秒 | Weblog

 紙の本の将来が危ういということのようである。つまり電子書籍なるものが進出してきて、紙に印刷した本は売れなくなるというのである。
 私は、電子書籍用のリーダーを持っており、購入した直後にはコンテンツなる本をダウンロードして、通勤の電車の中で読んでみたりしたが、そのうちに飽きてしまって、今は誇りを被っている。
 ネットが普及すれば新聞は不要になるという危機感もあったが、購読者は減ったにしても、存在が消えることはなく、今も毎日配達される。情報源としては便利な存在であり続けている。その質が劣悪になってきているのは電子版進出の影響ではなかろう。もっとも、新聞も電子版で読めるサービスもある。紙の新聞(「紙の」などというのも奇妙な気もするが、そういう時代である。)の購読者は、電子版を無料で読める。しかし、大して便利なものでもない。
 急に冷え込んで風邪気味であったが、外出したついでに、欲しい本があったので、やや大きな書店に行った。さて、求める本を探す段になって大変に苦労した。題名の断片は記憶しているが、著者名が定かでなく、出版社もあれこれ可能性があり、近刊であることは分かるが、何月の出版か曖昧で、書店内の出版案内の張り紙もあまり役には立たず、書棚を端からチェックして回ることになり、大変な苦労をすることになった。こういうときに、パソコンなら、題名の断片を検索語にして入力さえすれば、即座に該当する書物名、著者名、出版社に行き着くことができる。大規模書店には、書物検索用の機器が置いてあるが、普及しているとは言えない。
 単にメディアが古くなったから紙の本の売れ行きが後退したとばかりは言えない。検索に多大の時間と労力を必要とする。入手のための労力がなくなれば、携帯に便利な文庫本や新書が重宝されるかもしれないが、紙の書籍そのものが衰退することもあるまい。

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