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弁護士の選び方

2007-06-12 00:24:27 | 最近の法律問題
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1 弁護士に能力差があることは以前お話ししましたが、大概の事件はどの弁護士 でも解決できると思います。

2 しかし、弁護士によって、得られる結果が異なることは否定できません。
  強気な弁護士もいれば、弱気な弁護士もいます。
  強気な弁護士が必ずしも依頼者にとって有利な結果をもたらすとは限らないの で、なかなか一般の人が、自分にとって合う弁護士を見つけることは難しいと思 います。

3 実は弁護士も依頼者を選んでいます。仕事が少ない弁護士だとどんな事件でも 受けてしまうこともありますが、いわゆる仕事が多く、流行っている弁護士は、 お客さんを選んでいます。

  弁護士と依頼者は、最近トラブルが発生することが少なくありません。従っ 
 て、無理なことを言うような依頼者、感覚的に合わない依頼者は、引き受けない ことが、実はあります。

  しかし、断る場合は、勿論、「貴方は良いお客さんだから、引き受けません」と は言いません。もっと他の理由を付けます。

4 ところで、皆さんが弁護士を選ぶ場合、どのような点に注意したらよいでしょ うか。

  まずは、何人かの弁護士に会ってみることが必要と思います。
  そこで相談し、まず信頼できる、と感じられるかが重要です。その場合考慮す る基準は、私なりに考えると以下の通りです。

 ① 相性が合う
   これは、言い換えれば、相互に理解し合えるということです。
  自分重要な秘密を話しても大丈夫で、何でも話ができる、ということが大事で  す。

 ② 誠実な態度
   誠実な説明をし、質問に対する回答が誠実で、正確である。
   すぐ回答できない場合には、はっきりとそのように話し、調査するという態  度を取る。
   時々、大きなことを言ったり、はったりを言う弁護士を見かけますが、この  ような弁護士は良くないと思います。

 ③ 弁護士費用が適正で、きちんと説明すること
   弁護士費用が、高過ぎても、安過ぎても良くないと思います。安いと、手抜  きや、無理な事件処理をすることがありえます。

   弁護士会への苦情で、しばしば弁護士費用が高いとか、不明朗というものが  少なくありません。
 
 ④ 連絡を良くしてくれ、コミュニケーションがうまくいく。
   弁護士が忙しくなかなか対応できないことも、実は多く、私自身も反省しな  ければ行けないと思うこともありますが、逆に弁護士からみて、ストーカーの  ように、どうでもいいことや、繰り返しの問い合わせの参ってしまうことも実  はあります。

 ⑤ 打ち合わせを十分してくれること。
   事実関係はやはり十分な打ち合わせにより、よりよく把握できることが多い  のです。
  
 ⑥ 一般的な評判が良いこと
   これは紹介者があれば、その人から聞けますし、弁護士との付き合いが多い  人からも情報が取れます。