金四郎 たのんまっせぇ~

夫、老柴犬金四郎と南房総に移住して16年を過ぎ、今や身も心もすっかり房総人。亡き愛犬との思い出と共に綴る日々の出来事

芙蓉満開の時に思い出すのよねぇ ツーちゃんのこと

2014-08-28 14:36:07 | 日々の暮らし、思い出
まぁ涼しくていい塩梅の数日ですが、スッキリと晴れないというのも、なんとなくうっとうしい・・と・・。
暑けりゃ暑い、暑いと愚痴をこぼし、涼しくなれば曇ってるのは嫌だといい・・宮沢健二の「アメニモマケズ」の逆バージョンです^^;

庭の芙蓉が次から次へと咲いて、一日花だというのに、満開状態が続いててきれいです♪


この時期でした。
ブログに載せるのは2回目で、もう6年も前の話にはなるんですけど、こちらに移住してからの我が家には大切な歴史の一つなんです。

ツバメの雛の話です。


今年7月初め、リビングの雨戸を開けるなり、1羽のツバメが飛び込んできました。
写真撮る暇もなく、パぁ~っと部屋を飛び回って、あっという間に出て行きました。
外を見あげたら、すぐ近くの電線に、何羽かがこうして止まっていました。


1羽がちょっと離れているので、思わず「ツーちゃんだわ!!」って。
ダンナ殿は、「たまたまだよ・・・」って、あまり未練を持たないようにしようという口ぶりでした。

その6年前の暑い夏
隣に埼玉時代の知人が引っ越してくるという家を新築している時のことです。
外壁を貼っていた、職人さんが、どこか道の途中に落ちてるツバメの雛を見つけて連れてきたのです。
建築中の家の土地にはまだ雑草が生えてて、ショウリョウバッタの子がぴょんぴょん飛び跳ねてて、それを取って上げると食べるんだけど、仕事に入っちゃうと、面倒見きれないから、お宅で見てやってほしいと・・・。

埼玉にいたころもスズメやヒヨドリの雛を助けて親に返してあげたことはあったけど、ツバメでしょ!
正直、躊躇しましたよ

娘も孫っちを連れて来てて、色々と考えてくれました。
ダンナ殿はもう必死!
最初は、そのバッタの子を捉まえていたのですが、ダンナ殿、小さな虫やカニなどが大好きで、それを捕まえて食べさせるのは少々抵抗があったようで・・・(弱虫め!)

ホームセンターに行って、雛用の練り餌を買ってきたのです。

先ずはそれを作って、雛の口に持っていくのですが、食べません。
頑として口を開かないのです

動植物の自然を学び大好きな娘が、今日のように大きくなってはいませんでしたが、両脇に咲いてる芙蓉の葉っぱに穴が開いてるのを見つけ、そこにいる虫を捕まえてきました。 彼女曰く、アオバハゴロモの幼虫だそうで、細いモチャモチャと動く尺取のような青虫です。

それを口元に持って言ったら、すぐにパク!!

ヨシ!やった!!

じゃぁと言うことで 一生懸命その虫を探しては食べさせるのですが、雛の食欲って、すごいんです
ちょっとやそっとでは 間に合いません。

で、今度は私がホームセンターに行って、見つけましたよ♪
「ミールワーム」
釣りのエサなどに、サシ(蛆虫の仲間)などがあるし、ダンナ殿から教わった釣りで、ブドウ虫なども記憶に有って、どこかに無いかと探したら・・・
・・で、それを買って、与えたら、まぁ喜んで食べる食べる

最初は人の手から取ってもらって食べてたのが、その容器の上の止まって自分でつついて食べだしたのです



親から離れて途方に暮れてるだろう、とついつい憐れみ、猫や猛禽類に狙われないようにと、ダンナ殿は夜は家に入れ、それも私たちの寝室に入れたら、あちこちにフンするので、ベッドや出窓に新聞紙敷いて・・ドアのカレンダーをかけておくフックに止まって寝てるから、私が遅くに入る時は、ドアを開けず、隣の部屋からベランダ沿いに入ってこいとまで言われて、まぁ、気を遣いましたよ・・そこまでする!?

数日間はそんなこんなで、朝になると外に出し、みんなで勝手に付けた名前、ツーちゃんは、お散歩に出ると、ベランダのウッドデッキのテーブルの上に戻り、ご飯を食べては、飛べる高さの軒で休み、また戻って来るを繰り返したのです。



すっかりうちの子で、慣れちゃって、いつの間にか「手乗りツバメ」になっていました。


孫にもなつき

安心して、こんなところにまで上がってきて・・・
2歳8か月のちびさんは、少々緊張しながらも親愛感タップリ♪



でもね、渡り鳥でしょ、はぐれ鳥では生きていけないんですよ。
娘が調べて、ツバメは飛んでる虫を捕まえて食べる、とにかく自立させるように努力しようとなりました。

そこで、今度は飛んでる小さな蛾を捕まえるようにしたのです。
孵ったアオバハゴロモは格好のエサでした。
いくつか捕まえては虫かごに入れて取っておいて、ツウちゃんいるときに、少し弱ってるのを放すのです。
目の前で。
そしたら、パクって♪
「うわぁ~~やったぁ~~上手、上手」
嬉しかったですねぇ~~

散歩、運動と、外に出す時間を長くして、帰ってくると今度はその虫かごに近く来るので、虫を放してやる・・・
ちょっと元気で飛び出すヤツも上手に食べられるようになった頃・・・

ゴルフに行く朝、放してやったツーちゃんは、ゴルフから帰っても我が家にはいませんでした。
留守番していた娘も、昼間にはもう家にはいなかったと・・・
みんな、きっと独り立ちで来て仲間の所に帰ったんだと思いました。
でも、心配であきらめきれないダンナ殿は、さりげなくバイクに乗って、近所を走り回っていましたよ

ほんの1週間ほどのことでした。
でも、すっかり家族同様に過ごしたツーちゃんは、私たちの心にしっかりと住みついて、暖かい物を残して行ってくれました。
その間に、少し驚くことも・・

普段、ツバメは飛んでいても家に近づくことはなかったのですが、ツーちゃんが来て4日目ぐらいでしょうか、ツバメの一団が、ベランダの屋根の下、中をばさばさと入ってきては通り抜け、また戻ってきては、ばさばさとそこでホバリングしたのです。
すぐにツーちゃんの家族だ!と思いました。
その時はまだ 先ほどの写真のようにツーちゃんはテーブルの上にいて、ついて行かないのです^^;

中々飛び立とうとしないのです。

集団が去っても、2羽のツバメはまだ、行ったり来たりしていました。
多分、お父さんとお母さんじゃないかと話していたのですが・・・。
それでも ツーちゃんはテーブルから飛び立ちませんでした。

私たちは、あきらめたかのようにそのツバメたちが飛び去るのを見て、見放されたのではないかと心配もしたのです。

でも・・・それから数日後、ツーちゃんは帰ってきませんでした。

家族に会えて、寒くなる前に何万キロもの旅をして暖かい土地へ行ったのでしょう。

その翌年、梅雨も終わるころの土砂降りの時、2階の窓の軒を見あげたら、ぞろっとツバメが止まってるんです!
今まで見たことない光景でした。
大声でダンナ殿に
「ツーちゃんが家族連れて来てるわよ~」って叫んじゃいましたよ。

それからは、近くを飛ぶツバメを見ると ツーちゃんとその家族かな・・・
ツーちゃんはいいお父さん?お母さん?してるかなぁ・・・と、ほのぼのと一人楽しんでいます

そうそう、そのツーちゃんに家族中で夢中になってる時ね、金四郎のヤツ、やきもち焼いて、デッキでツーちゃんにご飯上げてたら、キュウキュウっていったと思ったら、いきなり網戸を蹴破って飛び出してきたんですよ!
自分より小さい物にはかなり寛大な心を持っていましたが、みんなでちやほやしてるの分かったんでしょうね・・・

その我家の王子様は、今日、14歳8か月


すっかりおジイになって、惰眠をむさぼっておりますわ

私たちもすっかりおジイとおバアになって、採れすぎ夏野菜をいい加減に料理して簡単に食し


米ナスを細く切って豚肉と味噌炒め、オクラを刻んでさっとゆでて味汁に浸し、塩漬けトマトと韮の花咲く前、つぼみの所をゆでたのを、冷やし中華ならぬ、冷やしうどんで頂く・・。

庭のコムラサキが色づき始め(写真は私のようにボケてしまった^^;)


このまま秋が来るのかなぁ~、もうちょい夏でもいいかなぁ~、あぁまた雑草畑じゃ!草取りせにゃぁならん!
なんぞと思う日々であります。


   

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20 コメント

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ツーちゃん (りんごママ)
2014-08-28 17:27:55
全、私がツバメの写真をブログに載せた時
kinshiroさんが携わったツバメのヒナのお話を伺いました。

もっと詳しく知りたいと思っていたので、
今日は興味深く拝見させて頂きました。

ツーちゃんはご家族みんなで育てたヒナだったんですね。
ほんの1週間で、こんなに大きくなり懐くものなのかと
心がキュンキュンしました。

ご主人がバイクで探しに行ったのもよく分かります。
大事に大事に育てられたツーちゃんは
立派な親鳥になり、毎年kinshiroさんのお宅に
顔を出していると思います。

うちもスズメのヒナを拾い2週間ほど育てたのですが
残念ながら・・・かわいそうな事をしちゃった。

数年後、珍しい鳥がベランダにやってきて
あれはチュンの兄弟かな~?なんて言ってたんですよ。

余談ですが結婚前、伝書鳩が迷い込んだんです。
うちでご飯を食べ、寝て、朝になると出かけて
夕方にまた舞い戻っていた不思議なハトです。

ポッポと名付けたハトが突然姿を消したのは
私の結納が終わった翌日・・・あの子は誰の使いなのかしら?

ツーちゃんのお話を伺い、スズメのチュンと
ハトのポッポの事を思い出しました、ありがとうございます。

でもね~りんごも金四郎君と同じで、
鳥にヤキモチ焼いてひどかったんですよ。
毛がバサバサになり、一種のストレスでしょうか?
脱字です! (りんごママ)
2014-08-28 17:28:34
一番最初の行・・・以前です。すみません
愛らしいツバメの雛 (reihana)
2014-08-28 20:20:46
こんばんは~☆彡
大きな芙蓉の木に 沢山のお花が咲きましたね~^^
落ちていたツバメの雛を育てたことがあるなんて 大変だったとは思いますが
とても良い 体験をされましたね
スッカリ慣れてしまい 手乗りつばめさんになって ホント可愛い~♪
金四郎くん やきもち焼いてしまいましたね~犬って 人間の子と一緒ですよね
やきもち焼いたり すねたりしますものね
採れ過ぎ野菜だなんてなんて 何と贅沢な。。。
まだまだ 野菜が高値です(*_*)
りんごママ様 (kinshiro)
2014-08-28 20:51:06
こんばんは

早速にコメントありがとうございます。
また、ご丁寧に・・だいたい察しはつきますから・・♪

そう、以前、ママさんの所にちょっと書いたなぁって・・。
でも、この時期は我が家にとっても小さな歴史なんですよね・・ツバメがこんなになつくとは思っていませんでしたから・・。
近所でもかなり落ちたツバメ拾ったかたあるんですけど、やっぱり親鳥がエサを持ってこられなくて、どうしても最後はかわいそうなことになる・・って。。
だから、この時は本当に珍しいのよ、って言われました。
雛も、まぁ何かの拍子で落ちちゃったけど、かなり体力あったのか、そろそろ巣立ちのころだったのか・・かもしれませんが、それにしてもよく食べ、遊びましたよ♪

雛がなついてくれたおかげで、本当にくちばしは黄色で、羽は翼の下の羽は、青黒いというのが分かったんです。
ママさんも色々と助けたり、育てたりなさったんですよね。
スズメも難しいですね。
親が近くじゃないと、エサを上げに来ないから、スズメの方が人間になつかないですね。
ヒヨドリもですよ。

へぇ~~伝書鳩が!
愛の使いだったのかしら♪
神様からお手紙預かったけど、忘れて来ちゃったから、何日かいて、じっと愛の行方を見てからとか・・♪

ロマンがありますね・・って、勝手に作っておいてね(笑)
リンちゃんもやっぱりやきもちを?
すごいですよね、そういう感情は!
それがまたかわいいんですが、ストレスにならないようにしないとね。
この頃はすっかりじい様で、あまり取り合わないんですよね・・・それもまたちょっとつまらないですね。
どなたかが調べてツバメの寿命は15年ぐらいあるって・・本当かしら?
だったら、いつも来てるのはツーちゃんの可能性あるんですよね^^
reihana様 (kinshiro)
2014-08-28 20:58:11
こんばんは

コメントありがとうございます。

ツバメがこんなに人になつくとは思っていなくて、珍しくそしてそれなりに良い経験をしたと・・。
それが、芙蓉の葉っぱのアオバハゴロモ狙いでしたから芙蓉=アオバハゴロモ=ツーちゃんのご飯ということで、思い出すんです(笑)

あれから芙蓉の木はまたまた大きくなりました。
秋の終わりには、枝をばっさばっさと着るのですが、毎年、前年より大きく枝を出して、花を咲かせ、種を落として、近くの地面は芙蓉の苗がいっぱい雑草として出ています。
夫が好きなので、彼はそれを抜かないんですけど、みんな生かしておいたら、私たち、家が無くなっちゃいそうで、いじわるばあさんのは容赦なく、草芽のうちに抜いちゃうんですよ^^
ニュースで言っていました、野菜のこと。
種類が決まってるので、毎回同じものでしょ、だからお献立が大変なんです。
手を変え品を変えで・・・・でも、自家製はぜいたく品ですね♪
まるで~♥~♥ (みいやん)
2014-08-28 22:51:49
きれいな芙蓉のお花の後はなんとなんと~まるで
素敵な物語の様なでも実話なんですよね~

可愛いお孫ちゃんの腕や肩につばめさんが~びっくりですね

家族みんなでつばめさんの事を見守りそして無事に送り出したのですね。
ツバメさんの家族がみんなでお礼にも来たのでしょうね~

ほのぼのお話....素敵でした

kinchiroさんのご家族の優しいお気持ちがすっごく伝わって来て....
kinchiroさん。とっても良く文章がまとまっていてその時の状況が手に取る様に伝わって来ましたよ~。
ツーちゃんかしら7月に舞い込んできたのは
絶対ツーちゃんよね♪


たっぷりお野菜のおうどん美味しそう~
私の家では野菜不足(笑)

金四郎君~そうだったの~

そんな金四郎君もまた可愛いわね。
今日で14歳と8カ月~おめでとう~

あらら... (みいやん)
2014-08-28 22:54:06
またスペルを間違ってしまいました
毎度...失礼いたしました。
感動しました (桜台のスミレ)
2014-08-29 14:36:53
こんにちは。
庭の芙蓉見事に咲いてほんとにきれいですね~。

ツバメ物語胸にキュンときました。
完全に手乗りツバメですね~。
成鳥になり家族ができて見せにきたのだとはっきり思いました。
ご主人さまもいい方ですね~。
ほのぼの家族のいいお話にとても、とても感激しました。
忘れません。

私も寒い朝に足を痛めた鳩を開放したことがあります。
治って去る時に庭を3回位旋回して飛び立ちました。
ありがとうっていっているように思いました。

金四郎くんが面白すぎます。イヒッヒッヒ焼き餅ですね(笑)

相変わらず美味しい食卓。
すごいコムラサキの実・・・どれだけなるの~です。
みいやん様 (kinshiro)
2014-08-29 16:37:24
こんにちは

コメントありがとうございます。

2番煎じの内容だけど、新しくブログ友達になった方が多いので、ちょっと我家の歴史をご披露しようかと、ここ2回ばかり、物語っちゃいました・・^^;

そういって頂けて感謝です。
アップした甲斐があります。
みいやんさんにもいつも優しい言葉頂くので、ちょっぴり調子に乗っておりまして・・・♪
でもね、これは事実だから・・。

ツーちゃんが生きてると信じてツバメを見てると、ほのぼのとしてくる自分がいるんですよ^^

金四郎のこともありがとうございます。
ダンナ殿はいちいち祝う年月じゃないと言いますが、犬の一か月って、人間の半年なのよ!って・・・ねぇ・・

気楽な生活は、とかく手を抜くことから始まるので、こんな器一つで済む料理が多いんです。
まぁ ダンナ殿が畑をやってくれるおかげで野菜には・・野菜ばかり・・^^;
お~~い タンパク質ぅ~~~と探します♪

まぁわざわざ・・・ダイジョブですよ、分かりますし、ご愛嬌ですって・・・♪
ご丁寧に恐れ入ります。
私も、誤字脱字の女王(王様と言わないところがいい)ですから、その時はお許しを願いますね。
桜台のスミレ様 (kinshiro)
2014-08-29 16:48:06
こんにちは

コメントありがとうございます。
先ほど帰ってきたのです♪
すんごく嬉しいご報告があります♪
53,44、97、
分かります?
この数字!
はい、初の二けたです♪
ゴルフのことはほとんどブログアップしてないので、個人的にお話できる方を求めて・・スミレさんにたどり着き、ここにこうしてご報告できる嬉しさぁ~~♪♪
また、そちらに伺ってお話させて下さいね。

・・・って、ツバメの話ですが、
新しくブログ友達になった方に、我が家の歴史を少々ご披露しようかな・・と。

ダンナ殿ね、優しんですよ、人間以外には^^;
「人は自由に好きなことができるけど、動物は簡単にできないし、言葉を話せないし、基本的に弱いから・・」と。
だから、私には冷たいの(笑)

我家に近づくツバメはツーちゃんの家族だろうなって、勝手に想像して、見てるだけで気持ちがなごむんです。
それに金四郎・・・すごいでしょ。
こちらでは夫婦と一人っ子扱いですから、最初は孫が来ても気を遣いましたよ。
それもダンナ殿が、孫より金四郎って、いうので、私、娘に申し訳なくて・・^^;
娘は、父なら当然と理解してましたけど(笑)

でも、手乗りにまでなったツバメはそうはいないと私たちにも良い思い出になっています。

あぁ、今日は嬉しいぃなぁ~~♪

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