仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

睨み返し / 柳家権太楼(三代目)

2018年02月22日 | エンタメ
落語『睨み返し』柳家権太楼(三代目)。
噺は、「大晦日。次々と掛け取りが来るのだが言い訳も立たない。昼間は女房が、"夜分には間違いなくお届けいたしますから"と帰ってもらっていたが、払えるあてはない。亭主が帰ってきて、二人で居留守を決め込むものの、薪屋の掛け取りが戸を開けて入ってきてしまったのだった。"勘定をもらうまでここを動かない"という掛け取りに、"いいねぇ。江戸っ子だねぇ。動くなよ。勘定を渡すまで動かさないぞ。金ができるまで三月かかるけど座ってろ"という亭主。さらに難癖をつけて、払ってもいない勘定の領収証を出させるのだったが・・・」という内容。
払ってもいないのに、商人なんだからありがとうございましたと礼を言えと迫り、領収証を出させ、判を押させ、挙げ句の果てには、十円札を出したんだから釣りをよこせと言う男。
これはとんでもない奴だ。
そんな所へ「えー、借金の言い訳しましょ」という売り声(!?)と共に現れたのが、借金の追い返し屋。
1時間の料金2円で、掛け取りを次々追い返してくれるのだという。
面白い商売だ。
(^_^)
さて、柳家権太楼師匠の出囃子は、"金毘羅船"。
元々は民謡なのだろうが、お座敷遊びの曲というイメージが強いので、これを聞くと、落語が始まる前からウキウキしてくるのだった。