露花便り

福山市の庭師のブログです。庭師の仕事や日々の生活の中からやさしさに包まれる出来事や気付きを綴っていきます。

お庭のリフォーム「アコヤのデッキパーゴラの庭」

2017-02-17 02:05:30 | お庭の施工例
お久しぶりです!
最近一眼レフを購入して写真の整理やアップが楽になり、がぜんやる気になってSNSに投稿している夏目です。
SNSには一瞬で送信できるようになったのですが、ブログの写真はアナログ作業で変換等あって、ついつい後回しに・・
こんなことでは施主様に申し訳ないと思うのですが、庭は完成した時がスタートですので、時間を追って植物が成長した姿をご紹介したいと思っています。
一昨年~昨年完成したお庭の施工例を少しずつご紹介していきたいと思います。

昨年の施工では、全体の7割の方が庭のリフォームのご依頼でした。
年数が経つにつれ生活スタイルも変化したり、実際に住んでいくうちにお悩みが出てリフォームを検討される方が多いです。

お庭のリフォームのご依頼でお悩みの例をあげると、

「駐車スペースを増やしたい」

「隣家との目隠しをしたい」

「植物が好きなのでもっと緑に包まれたい」

「デッキスペースで家族が寛ぐ場所を作りたいがメンテナンスが心配」

「草取り等の手入れを軽減したい」

「つるバラを綺麗に咲かせたい」

・・というような内容が多いです。




今回はそれらのご要望を全て叶えたリフォームのお庭「アコヤのデッキパーゴラの庭」をご紹介します。
デッキパーゴラとは、デッキにパーゴラが引っ付いた形状のものです。
柱を共有しているので単独で別々に作るよりも強度があって、柱や基礎工事などのコストも削減できます。

アコヤとはアセチル化加工された、地上で50年以上腐らない天然木材です。
デッキを作ってもすぐに腐ってしまったり、塗装のメンテナンスが大変だという理由でデッキを諦める方も多いですが、
アコヤは外部で雨ざらしの場所であっても植物と合わせて自然を演出したり、繊細な加工を可能にします。

年月を追うごとに美しくなっていくものは価値がありますよね。

人工木材や樹脂材には真似できない本物の風化した美しさと、腐らない安心感を兼ね備えているので、環境保護や自然を愛する方におすすめです。



そして何より、デッキは庭と家を繋ぐスペースです。
自然や植物を愛する方が楽しめるデッキを作ろうと思ったら、構造物を利用した植栽の空間設計が重要です。

デッキだけポーンと独立していても周りに緑がなければ落ち着かないですよね。
ただ面が広いだけでは空間は生まれません。

デッキをいろいろに活用するためには、そこにいて落ち着くような空間や風景になるような構造物や植栽が必要です。

住宅地で隣との境界に大きな樹を植えて目隠しにすることは難しいですが、構造物次第でつる植物を使ってやわらかく目隠しをすることは可能です。




施工前
2015年6月

敷地の左半分が駐車スペースで右半分は花壇スペースでした。


美しく手入れされた季節の草花やバラのコンテナが並ぶ。

今回はカーポートの増設に伴って花壇部分を解体し、駐車場スペースを拡大します。

2015年11月解体スタート!



既存のカーポートは撤去し、4台用を新設します。


カーポート設置後、インターロッキング貼り



カーポートの柱から境界のブロックまでの隙間もアンティーク赤レンガを積んで植栽スペースが完成。

デッキの基礎にコンクリート打設工事。

1月デッキ工事スタート!




リビングの掃出しから出やすいよう段差をなくします。

アプローチの石張りも始まりました。



アコヤのパーゴラデッキ完成!

通りからの視線を隠すため板塀で囲まれた空間になりました。
風通しと室内からもバラを楽しめるよう、上部は透かします。

板材のみ高温乾燥のサーモウッドを使用。
柱と大引き、桟、天板などは全てアコヤを使用しています。




玄関ポーチに直接降りられるようアコヤの階段を設置。




ただいま~おかえり~帰ってきてすぐにデッキに上がって遊ぶYくんとAちゃん

きゃわわ~ん


西側には目隠しも兼ねた板塀を設置。以前は両サイドが生け垣でした。
こちらは強度をそれ程必要としないので、柱はウエスタンレッドシダーを使用しています。
レッドシダーの場合は天板に板金をします。


正面から見ると奥が見えない構成。

お隣との生活スペースを区切る板塀にパーゴラを合わせた設計。
柱を共有しているので強度も出てコストも下がります。


2月塗装工事スタート!

リビングが暗くならないようにということと、パーゴラと板塀にはつるバラを這わせるので、バラが引き立つ明るい色に。
真っ白だと汚れが目立つため、アンティーク仕上げをお勧めしました。


初めにダークブラウンを塗り、二回目はホワイトを塗り重ねます。


アコヤのデッキ床部分は無塗装です。
素足で踏んでも気持ちよく、掃除で塗装が剥げる心配もないですね。
風化してくると周りの板塀と同じような色合いになると思います。


塗料が乾いたらサンドペーパーで擦り仕上げ。

無茶苦茶に汚すのではなく、使い込まれた板のように丁寧に木目を出します。
この作業・・腱鞘炎になるというか筋肉痛というか、とにかく腕力と根気が要ります


作業風景「板塀のアンティーク塗装仕上げの動画」はこちらからどうぞ



擦り仕上げ中。使い込んだような風合いでオーラが出てきました。植物を合わせると自然な印象に。





みんなで座れるベンチを設置。




アンティーク煉瓦の園路工事も同時スタート。
勾配を取って水を逃がします。

園路工事完成。




ガーデナーにとって大切な水周りは使い勝手が悪いと作業がおっくうになりがち

お洒落なアンティーク調二口水栓柱を設置しました

水受けはスペースに合わせて縁石を据え付け、洗い出し仕上げに。




照明器具はガラスの笠で光を360度にほんのり反射させるものを選びました。
足元を照らすだけでなく、デッキ使用時の照明としても。
つるバラを柔らかく照らしてほしいですね




シンボルツリーに迎えられたのは落葉樹の「アオダモ」
家族やお客様をやさしく迎えてくれますね。

庭はバラだけでなく植木も重要、夏のクリスマスローズの日よけとしても期待できます。



写真がないのが残念ですが、この後ご家族全員で土壌改良!
みなさん頑張りました


土壌改良後、施主さまと一緒にばらとクリスマスローズの植え付け。

Mちゃん寒い中頑張ったね
K子さん、重たい残土を大量に袋に詰めました。
そして沢山あった思い入れのある苗や鉢を勇気を出して整理しました。
駐車場が増えて今までよりもお庭は狭くなったけど、ばらを咲かせるために頑張りましたね



可愛いクリスマスローズが咲き始めた時期でした


素晴らしいコレクションの数々!



完成から3カ月後
5月の開花!

わぁ~~
配達が夜になってしまいましたが、圧倒されるぐらい咲いていました!




愛情たっぷりに咲いた花「クイーンオブスウェーデン」


そして完成から8カ月後
2016年10月

花が終わったばかりの時にお邪魔しましたが、葉っぱもツヤツヤで伸び伸び!秋もたくさん咲いたに違いありません。






デッキの手すりにも香りのよい「ナエマ」がコロンと咲いていました


元気に成長しています!!







さあ!今年の春はどんな風景が生まれるでしょう!

K子さん、遅くなりましたが、やっと記事をアップできました!
きっと今頃は寒い中肥料と誘引、剪定など頑張っておられると思います。
風邪ひかないように休み休みしてくださいね

応援していますよ


5月のつるばらに包まれたデッキでお茶を頂くのを楽しみにしています!



ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
« 「ミーシャの庭」つるバラの... | トップ | 第50回 福山ばら祭2017 に出... »

コメントを投稿