読書な日々

読書をはじめとする日々の雑感

桂米朝一門会

2016年10月29日 | 舞台芸術
桂米朝一門会(第38回市民寄席、ビッグ・アイ)

泉ヶ丘にあるビッグ・アイのホールで桂米朝一門会があった。去年も行った。去年は満員御礼だったが、今年はどういうわけかガラガラ。半分も入っていなかったのではないだろうか。どうしてなんだろう。

トップバッターは二乗という若手。おべんちゃらを言うことを教えてもらったが、まったくチグハグなおべんちゃらで話をぶち壊しにするという「子ぼめ」。二人目は佐ん吉というこれも若手。泥棒がある商売人の家に入ろうとするが、入り口の閂を下から手を入れて抜こうとしているところを主人に見つかり、手を縛り付けられて身動きができないうちに、側を通った商売人に財布を持っていかれるという話。

3人目が南天。何だったかな、けっこう笑いを取っていたことは覚えているんだけどね。そうそう、無趣味の隠居がお茶を始めることになるが、周りにお茶のことを知っている者がいないのをいいことに、緑のきな粉でお茶をたてるなど、無茶苦茶な作法で周囲の人をお茶に招き、さつまいもで作った変な茶菓子をみんな嫌って、隣の畑に投げ捨てていたという話。オチがない。

中入り前のトリが南天。さすがに米朝一門を背負って立つ人だ。まずまくらが面白い。身寄りのない子どもを引き取った夫婦に育てられたその子が成長してフレンチのシェフになり、最初のお客さんとしてその老夫婦に料理を出すという心温まる話。育ての父親は今では80歳になるのに、今日も自転車の荷台に紙芝居を載せて近くの公園に出かけた。どうしてこんなに元気なの?それは毎日、青汁を飲んでいるから。そう実はそれは青汁のコマーシャルだった。「私が久しぶりに流した涙はいったいなんだったんでんねん」と怒って、みんなを笑かせた。

本題は「つぼ算」。これはもう話自体が面白いので、大爆笑を取っていたが、私にはどうしても枝雀の姿がちらついて、南光さんには悪いけど、もう一つ楽しめなかった。

枝雀の「つぼ算」はこちら

中入り後は、塩鯛。大酒飲みの話。トリはざこばで、今年もちょっとしんみりするお話の「子はかすがい」。ざこばはこういう人情味のある話が好きみたい。そして上手い。

去年の一門会のことはこちら

落語人気は凋落気味なのかもしれない。米朝、枝雀、米團治などのビッグネームが亡くなって、コアな落語ファンならいざしらず、年に一回か二回程度落語会に行こうかというような人はみんな老齢化した、だんだんと足を運ばなくなっているのかも。

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