読書な日々

読書をはじめとする日々の雑感

『「レ・ミゼラブル」を読む』

2017年05月17日 | 評論
西永良成『「レ・ミゼラブル」を読む』(岩波新書、2017年)

私は小学校2年生の時に担任の先生から『ああ無情』という子供向けの本をもらったことがある。なぜ私だけにくれたのか、分からない。祖母が担任に付け届けでもしたお礼だったのだろうか?

それに小学2年生に読めると思ったのだろうか。アマゾンで調べてみたら、いまでも「こども世界名作童話全集」とか「少年少女世界名作の森」といった子供向けのシリーズがあるようだから、昔もそういうものがあったのだろう。ただ読んだという記憶はない。

そしてこの本の西永良成といえば、『評伝アルベール・カミュ』で、新しい仮説を提示して30才くらいで一躍この世界で著名な研究者となり、卒論でカミュを扱った私にとって憧れの研究者だったのだが、だがいつの間にかカミュ研究から離れて、ミラン・クンデラ研究に移り、翻訳が仕事かと思われるほどあれこれと翻訳を出している人だ。

そんなこんなで、この本を手にとってみたのだが、500ページの文庫本が5分冊もあるとか、何十ページもの哲学的脱線があるとか、これを省略したらこの小説の醍醐味がなくなるだとか、登場人物の数、物語の展開の複雑さなどという話を読んで、もう読む気が失せた。学生時代には、ドストエフスキーとかトルストイとかやたらと長い小説を読むのがまったく苦にならなかったが、最近は長いものはもう気力の体力もついていかない。残念ですけど。
『本』 ジャンルのランキング
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 『スタンダールのオイコノミア』 | トップ | 金剛山ハイキング »
最近の画像もっと見る

あわせて読む