泣ける笑える玉手箱   長崎沙織 

お笑い・ポエムなど
 

(笑い) トメさん ネイルアートに挑戦?  長崎沙織

2013-09-29 12:29:03 | 笑えるトメさん

化粧品店にて。 

店員 「いらっしゃいませ。」

トメ  「はい。 いらっしゃいました。」

店員 「何を お探しですか?」

トメ 「5年前に出て行った亭主をね~。」

店員 「あ~・・・それは今ちょっと

     在庫しておりませんが・・(ナニナニナニ!このばあさん)」

トメ 「冗談だよ!冗談!

   真に受けるんじゃないよん。

   このトメが探しておるのはね

   5年前のお肌だよん!」

店員 「え? お肌?(ナンダナンダナンダ!このばあさん)

     どういうことですか?」

トメ 「決まっておるじゃろ!このトメくんの

   5年前のお肌だよ~!

   テレビで よ~く宣伝しとるじゃろ?

   ほれほれ 化粧品のコマーシャルでさ

   マイナス5歳肌!」

店員 「あら~・・あれはですね あくまでも

    メイクで そういう風に見えるってことで

    それに・・・お客様・・・マイナス5歳しても・・

    たいして・・・お変わりないと・・思いますけど・・(フ~。)」

トメ 「置いてないの?うん?」

店員 「はい・・・今 在庫しておりません(あたりまえだろが!)」 

トメ 「お取り寄せしてもらえるじゃろか?」

店員 「問屋さんにもないと思いますけど・・・

     (どうなってんの?このばあさん)」

トメ 「今すぐ 問い合わせておくれよ!」

店員 「今日は 日曜日なんで

    問屋さん お休みなんですよ~(バ~カ)」

トメ 「んま~・・・やる気のない問屋だね~・・

    こっちは やる気まんまんで来ておるのに~!

    客の要望にはすっ飛んで来なくちゃあ あきまへん!

   ・・・あら?・・・・おや? はて・・・?

   さっきから どうも

   目に着いてしょうがないんだけんどね。

   在庫ありません!って左右に振るそのお手々!

   ああた! そのツメ どうしたのさ!

   ゴミが付いておるよ!てんこ盛りで!

   客商売でだな しか~も! 化粧品店でだよ

   ゴミ付きツメで こんな上品な客に応対するなんざ~

   許されんよ!!」

店員 「(プッ!) お客様・・・

    これは ゴミじゃないんですよ~!

    ネイルアートといって

    ツメにいろんなデコレーションをして

    華やかな雰囲気を出す

    今 最先端のお洒落れなんです。

    ネイルアートって言うんですよ。(ア~ア~・・)」

トメ 「ええ~っ?? お洒落れとな?

   その固まったゴミが? ウッソ~~も ほどほどにしな!」

店員 「あらら~・・・・

    ご存知ない・・やはり・・時代遅れなんですね~お気の毒・・」

トメ 「冗談じゃあ ないよん!

    いつなんどきでも 時代に敏感なのが

    このトメの生きる道。

    そ~んな ゴミつきツメが流行っておるなんて嘘だろ?

    ああたの独りよがりじゃないんかい?」

店員 「あの・・・おばあちゃんね 

    その首からぶら下げてる真っ赤なフレームのメガネをね

    ちゃんと掛けてしっかり見てくださいよ。ホラ!」

トメ 「んま~! ああた!目上の者に命令する気かい?

    こっちはね! ゴミか飾りかぐらいは

    メガネ掛けんでもわかるよ!うるさいね!

   そのゴミつきツメをば・・

   じっくりとメガネを掛けて見ろってか?

   あつかましい 女だね~ったく~・・・

   どれどれどれどれ・・・ドレミファソラティド~~♪♪

   うん? うん? うううううん? マンボ♪

   ぎゃぎゃぎゃ~!! ひゃ~!!

   ツメの先に お星さまが~!!キンキラリン!

   宝石が~~!!コンコロリン!

   おとぎの国が~!!ケンケレケン!!

   あじゃじゃじゃ~! 何なのさ!何なのさ!

   美くしか~~!!何色も入り乱れ~

   まるで・・・カラフル絵画のようでごじゃる・・・・」

店員 「でしょ でしょ?きれいデショ?」

トメ 「んま~・・・驚きだよ~!

    ツメは 切る! はがす! とぐ! かむ!引っ掻く!

    どんなに頑張ってもマニュキアじゃないか!

    それが ああた! 盛る?おツメさんの立体化?

    しかも! てんこ盛り? ひゃ~! 凄か~!!」 

店員 「時代は進んでるんですよ~おばあちゃん」

トメ 「・・・・・思えば・・・トメくん・・・

    遠くにきたもんだ。あ ヨイショ。

    時代に追いつくには 四方 八方 十六方見渡しておらんと

    ・・・イカンノダネ~・・・グス。情けないね~グス。」

店員 「ま~・・・おばあちゃん・・大丈夫ですよ~・・・

         おばあちゃんの若い頃には

     考えられない洒落れですからね~。同情します。

トメ 「でね。 今ね すご~くいいこと思いついたんだよ!

   英訳するとね グッド・アイディア!又はナイス・アイディア!

   その・・・ネイル・アート?・・・っていうやつね

   このトメくんにもね・・・エヘ~・・

   してもらいたいな~ エヘ~・・・

   マイナス5歳肌の在庫がないんだからさ

   その代わりにだな ま 5本とは言わずとも

   1本だけでいいからさ~・・・エヘ~・・・

   できればだな 面積の広い親指をね ちょいとね

   キンキラリンの指にね~ してもらえるとね~・・

   ウホホ・・・助かるんだよね~」

店員 「・・・・・(ゲッ!ちょっと同情したら調子に乗りやがって)

    あのね おばあちゃん これはね~

    ネイリストっていう専門の人がいてね~

    そのお店でやってもらうんですよ~

    お金を払ってね。

    ここでは ちょっと出来ないんですよ~」

トメ 「そこを なんとか やっとくれよ!」

店員 「そう言われましても 材料がないし・・

     私 ネイリストでもないですし~」

     とにかくですね ここでは無理ですから

    ネイルショップに行ってください!(勘弁してほしいよ!)」

トメ 「んま~! 融通の利かない女だね~!

    こんなばあ様が 流行の最先端にかじり付こう!

    っていうんだからさ!

    百円ショップにでも行って!ビーズでも買ってきて!

    のりでもアロンアルファでもいいからさ!くっ付けてさ!

    試してみよう!っていう情熱はないんか!!え~っ??

    お客様を満足させようっていう

    優しい心はないんか!え~っ?

    ああ~・・このおばあちゃまの親指に

    美しい絵画を描きたい~・・そんなフツフツと湧き上がる

    向上心は ないんか! え~っ???」

店員 「ないですね」

トメ 「あじゃ~! その言い訳なしの返事!

    わかったよ! 自分でやりゃあ いいんだろ?

    材料さえありゃあ この指にだな

    富士山だって 飛鳥山の桜だって描けるってことだな。」

店員 「そういうことです。難しいですよ!」

トメ 「んま~・・愛想のない女だね~。

   難しい・・・ああ~その挑戦的な言い方に

      たった今! 芸術製作の意欲 湧きにけり!

    ・・・・ちょいと! よ~くその指見せてみな!

    なんとしても! 自分でやってみるぞ~!!

    ・・・ほほ~・・なるのほど・・その星型をしとる

    まばゆいばかりの光を放つ石が気になるな・・・」

店員 「これは スワロフスキーという 石ですよ!

    ジェルでくっ付けて・・・ドライヤーで

    さっと乾かし・・・・重ねて置いていって・・・

    さらに・・・・・・季節ごとのイメージ・・・・シール・・・・

    ・・・・・・・・配色・・・etc......」

トメ  「んもうね~ わかったよん。グダグダ説明しなくともさ~。

    ああたのね ネイルアートへの熱い思いはご納得しました!

        とにかくね 立ち話もなんだからさ~

    そこの椅子に すわろふすきー!!! 

        お茶でも一杯入れとくれよ!」

    

                               end

 

    

    

    

    

         

   

   

 


(ポエム) 風のあとで    長崎沙織

2013-09-16 23:32:01 | ポエム

風のあとで

吹く風は

やさしい香りが 残ってる

 

風のあとで

吹く風は

涙も少し 残ってる

 

風のあとで

吹く風は

思い出少し 残ってる

 

風のあとで

吹く風は

希望を少し 連れてくる

 

風のあとで

吹く風は

未来を少し 連れてくる

 

風のあとで

吹く風は

愛しい気持ちを 連れてくる

 

風のあとで

吹く風は

明日もあるよと 過ぎていく

 

                   end

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


(笑い) トメさん 指紋が消える?   長崎沙織

2013-09-14 16:53:11 | 笑えるトメさん

こりゃ~・・・

大変なことになっちまった・・・・

スマホに手を染め・・・

ラインに手を染め・・・・

そして・・・・ゲホ・・

ついには・・・禁断のラインゲームに手を染め・・・

ばあさんの領域からはみ出し・・・

「っていうかあ~・・マジで? やばいよ~」

などと若者の脳みそに変貌を遂げちまった・・トメ。

どないしまひょ。

 

そういや~・・・この間

ライン友だちであらせられる美魔女やよはんから

「ラインゲーム 一緒にやらない?うふ?」

などというとんでもないメールが来て

「冗談じゃないよ!何言ってんのさ!

こっちは年寄りなんだからね!

目も悪いし!ばあさんを そんな

恐ろしい世界に引きずり込むんじゃないよ!

ゲームなんてヤッテラレルカイ!バカタレが~!

顔を洗って 出直さんか~!」

などと返事をしたんじゃった・・・

「ゲームなんざ~ ガキのやることだよん。

こっちは妙齢の大人。

ったく~ やよはんにも困ったもんだよ」

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

その舌の根も乾かんうちに・・

トホホノホ~!

ちょいと あ ちょいと

覗いてみるか~

みんなが夢中になっとるらしい

ラインゲームをば。

どうせ つまんないゲームだろ?うん?

ま なんでも一度くらいは試すのも

人生経験だからな。

しか~も! 無料で出来るらしいじゃないか。

一度 やっておけばだな

今度 やよはんから 又お誘いがあったら

「あ~んな 子供じみたゲームを

やってんじゃないよ!ああたは 美魔女ナンダカラ」

などとお説教のひとつも出来る。

そこが ほれ 大人としての

正しい意見だろ?

どれどれ・・・・・ここを開くのか・・・ムム?

ほ~・・・・なるのほど・・・ピコ。

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・

それが・・悲劇の始まりでござった・・

その名も 「ポコパン♪

 

・・・・・・・・

人差し指にて

3個以上並んだ同じ色の丸い輪っかを

ただただ ひたすら消していく・・

慣れてくると ドンドコドンドコ輪っかが消えて

爆発!

点数が跳ね上がり

上手な人は数百万点!

ひえ~! こっちは数万点でウヒャウヒャしとるのに!

負けてられるか! やったるで~!!

ピコポコピコポコ♪♪・・・シュポポポ~ン!

寝ても覚めても

「ポコパン ポコパン♪」

起きても寝ても

「ポコパン ポコパン♪」

何はなくとも

「ポコパンポコパン♪」

目の下クマモンで

「ポコパンポコパン♪」

アンパンくわえて

「ポコパンポコパン♪」

ポンポコおなかで

「ポコパンポコパン♪」

相棒見ながら

「ポコパンポコパン♪」

こんなトメのお姿

やよはんにばれたら・・・

どないしまひょ。ヒエ~!!

 

・・・・・・・

やがて・・・人差し指のすべりが悪くなり・・・

気が付けば・・・指先にポコパンこぶが発生・・・

指紋が・・・指紋が・・・指紋が・・・

消えてしもうたのでございます。

ほんとうでごぜえます。

信じてくだされまし。

お代官さま~。

人差し指は もはや指ではなく

ポコパン棒に変貌を遂げ

これで・・・・

指紋照合・・・は不可能となりもうした。

指紋のない女・・・それは 王子のトメ。

ひゃ~!!指紋がなければ

捕まらんぞ~~!

やった~!!!逃げろ~!!

スタコラサッサ~!!

・・・・・・・・ 

あ!!! しまった~~!

どうしてくれよう!

大変じゃあ~!

新発売となる アイフォン5Sの

指紋照合機能が使えないじゃないか!

こりゃあ 参ったな。

ポコパンとは おさらば出来ないトメ。

 

え?どうせ 買わないんだろって?

見栄を張るんじゃないって?

・・・・・・・・

指紋問題が勃発しましたので

涙を呑んであきらめます。ハイ。

                      end

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


(笑い) トメさん ドッペルゲンガーはどこにいる? 長崎沙織

2013-09-01 23:13:04 | 笑えるトメさん

あ~・・・ 9月だよ・・・

今年も3分の2が終わっっちまったよ~。

そろそろ秋ものの服でも買いに行くか。

ヨイコラショット。

テクテクテクテク・・・・

・・・・・・

ばあさんの声

「あら~!!ワカさん!久し振り!」

テクテクテク・・・

再び ばあさんの声

「ワカさん! ワカさん!!」

テクテクテクテク・・・・

再びの再び ばあさんの声

「ちょっと~! ワカさんってば~!」

トメ

「何だよ! ワカさん ワカさんって!

しつこいね~・・・

あんた ストーカー?

老女専門の?

あたしゃね ワカさんじゃないよ!!

れっきとした王子のトメだよ!

気安く呼ばないでおくれよん!

このあたりにね~

こんなに美貌のばあさんは

いないはずだよん!」

ばあさん

「え~! あんた ワカさんでしょ?

ほら!老人会で一緒になる。」

トメ

「あたしゃね 老人会なんて

一度も行ったこたあないよ!

ワカなんて名前 知らないよ!

トメだよ!トメ!」

ばあさん

「いや~・・・ワカさんに違いないわよ。

その横柄な口のきき方

寸詰まりの体型。

真っ赤なメガネ。

派手なファッション。

老人会でいつも誰かともめてる

ワカさんに違いない!

カラオケで{天城越え♪}を爆唱する

ワカさんでしょ?

なんで 逃げようとするの?」

トメ

「ちょいと!

ああたね 言いがかりをつけると

訴えるよ! ワカじゃないって

言ってるだろが!!え~っ??」

ばあさん

「・・・・・おかしいわね~・

どっからどう見ても

ワカさんに違いないのに・・・

なんで しらばっくれるの?・・」

トメ

「とにかくね!本人が違うって言ってんだから

ちがうんだよ!

さっさと消えうせろ!!」

ばあさん

「・・・・・・・どうなってるのかしら・・・

記憶喪失?・・・・

まだ 暑いからね~・・・

・・・・・・とにかく

お大事にね~・・・・・・」

 

ったく~・・・人違いもいいとこだよ!!

ワカ ワカって 江戸時代の殿様の御曹司じゃ

ないんだからさ~・・

・・・・・・・・・・・・・

テクテクテク・・・・テ・・・ク・・・

しかし・・・・

・・・・・・・ワカって?

誰? 老人会? 天城越え♪?

このトメと そっくりの

つまり・・・イケテルばあさんが

この界隈にいるってことじゃろか?

普通だったら チラっと見て勘違いしてもだな

「あ・・ごめんなさい・・人違いでした」

というはずが

面と向かっても見間違うとは・・・・

 これは・・・もしかしたら・・

この間 テレビで言っておった

ほれほれほれほれ・・・

この世の中に そっくりな人間が3人はおるという・・

難しい呼び方・・・・ええと・・・

ドッペルゲンガー????

ドイツ語らしいけんど。

姿も性格もこのトメとそっくりの人間・・・・

ひゃ~!!

こんなに近くにおったの?

ドッペルゲンガー・オブ・トメ。

 

何十億という地球上の人間の中に

たった3人しかそっくり人間はおらんのに

ちょ~っと歩いただけで

その中の一人の存在を知るトメ・・・

あまりにも近場すぎるぜ!

ドッペルゲンガー!!

しか~し ・・・

ワカとは

どんな女であろうか・・

よほどのいい女に違いない・・

さっきのばあさんに聞くしかあるまい。

ええと・・・・あじゃじゃ~・・

どっちに行きやがったんだ!

なんとしても ワカに会いたい!

ワカを見定めたい!

自分の鏡を見るようなばあさんだったら

どうしてくれようか・・

いきなり つかみかかるか・・・

 

「オオ~イ!!

このトメをワカと間違ったばあさ~ん!!

出て来いや~!!」

・・・・・・・・・

シ~ン・・・・・。

どこに逃げやがったんだ・・

人騒がせなばあさんだよ 全く~。

ワカワカと呼んだあげくに

ドロンか!

おかげでこっちは

ドッペルゲンガーを思い出して

大変だよ!

 

ワカとトメ?

合わせて・・ワカメ・・

ひゃ~!!海関係?

もすかすて

今 流行りの海女さん?

今だ 現役?

隅田川で潜っておる?

あるいは荒川?

チュニック姿で潜る女?

 

この近くの町内会を

すべて廻って

老人会に所属しておる

ワカ探しをせねば・・・

 

待てよ?

3人ということは・・

ワカの他に

もう一人

ドッペルゲンガーがどこかに・・・

その女の名前が

もしも もしも

シオだったら・・・・

シオとトメで

汐留・・・・

えりゃ~ お洒落な雰囲気になるな。ウホ。

こりゃ~ 

ワカとシオ

両名を探し出して

ドッペルゲンガー同志会を

開催せねばなるまいの~。

 

急げ!トメ!

このあたりの

町内会事務所へと!

このトメくんの

ドッペルゲンガーは

ドイツだ? ドイツだ?

                   end