月に魅せられて②

10周年のツア~!

冬の絵空~世田谷パブリックシアター・舞台感想思いっきりネタばれ1/23(金)昼&夜~

2009-01-30 23:47:39 | 舞台
金曜日は雨マークだったんですが無事雨も降らずに…でしたが、なんとも中途半端に暑いったら暑いったら。舞台の前にきつねうどんを食したら汗がドバ~っと出たりなんかして。電車に乗ったら上着を脱ぎ、降りたら着る…となんとも忙しい日でした(爆)。

ネタばれ禁止の方は見ないようお願いしますね
台詞等は自分流に置き換えちゃってるかもしれませんのであしからず
   



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まず最初の昼の部は、2階席の2列目のド中央席!
2階席の椅子は足をのせる台が設置されてるし、しかも足がブランブランさせられるぐらい椅子が高い(爆)
だからとても足が楽でした。
しかも両隣いなかったので、荷物と靴を脱いで横の下に置かせてもらいました
そして後は座席がないので私が一番後ろと言う事で物凄く気を使わなくてもいい状態で楽でしたし、
上着を背もたれにかける事も出来て良かったです
でも1階席の座席と座席との間が結構ゆったりしてるので大阪よりも2階席は遠かった
世田谷パブリックシアターの座席数が全体的に一番少なかったので前の方だって勝手に思っちゃってたので
思ったより遠かったのであって、やはり名古屋よりは前でしたけど…
そうはいっても丸窓なしでもお顔はちゃんと見られましたけどね

そしてふと1階席の左右を見ると、2台カメラが設置されててビックリ
…で、2階席の左右にもカメラが~
そのカメラには舞台の邪魔にならない様になのか、
黒い布がかぶせてあったりしました。
まだ、他の所にもカメラがあるみたいでしたが
何だか嬉しいですね~自分が見た舞台が映像化されるなんて
しかも藤木さんの初舞台の舞台というなんともラッキ~な
…と言っても、見られないテレビだったらどうしよう~(爆)

そして舞台を見ると、藤木さんが言っていた狭いの意味がわかるような
自分から見て左の階段がギリギリ過ぎて、左の席の人は見れないんじゃないの?って
全てがギリギリにセットが収まってる感じ
それに左右の舞台の垂れ下がってるカーテンが余計に狭くさせてる
反対に名古屋の時は舞台上も座席も広すぎって感じがしたっけ(爆)
明かりももれてたし…
でも、舞台が広い分役者の人がはける時、長く見てられるっていうお得感はあります。
それもすてがたいですが(爆)
やはり大阪が一番セットがフィットしておりました。
東京は座席が広々としていて舞台上が狭く、
大阪は座席が超~狭くって、舞台上が広かったというね!
大阪は本当にブラックボックスだったので光を遮断していて舞台としてはいい環境だったのかも
座席が狭く硬いので身体には悪いけど(爆)

そして舞台の始まり始まり~
最初の老尼のシーンで好きなシーンは、
黒子が老尼に「あ~咲いてるよ~」と桜は咲いていないのに優しく語りかけてはけていくシーン
この「あ~咲いてるよ~」という声のトーンがとてもいい声で好きなシーンです。
藤木さんに似たとても優しい言い方だからでしょうか?
老尼の事思って言ってるのに、犬男達ったら(爆)
あんな所でさまよってるから卑屈になって…
しかし、老尼が怒り琵琶をひとかきかき鳴らすと
照明の青と同時に時がとまったように全ての犬男達の動きがストップ!
このシーンは本当に犬男達が微動だにもせず、これは遠くから見た方が綺麗です。
これって犬男達は個々に毎回違う姿勢でストップしてるのかな~?
上からのくるくる回ってる雪の結晶の照明もとてもオシャレで綺麗です。

昼の部は影武者の切腹の時の中村さんと目が合う場所ジャン!みたいな?
2階席のド中央なのでそんな勘違いが始終起きるという…左右もいないしね。
勘違い入りまくりでちょっと恥ずかしかったりして(爆)

いつもだと宗十郎さんが登場して、死者の無の表情から一転して
おかるの手を取り笑みを浮かべる所で涙がドバ~って出るんだけど、
今回昼の部は涙が出ず、あれ?もう涙しないのかも?って思ってたら、
夜の部ではやっぱり涙がどば~っとでちゃいました
やっぱり表情の落差からのあの笑顔は胸にきます。
そして昼・夜の部そしていつも胸キュンするのは、
2人して舞台の前の方へ来た時に、宗十郎の肩にウットリと寄り添い夢見心地のおかるに
ドキッとした純な宗十郎の仕草です。
丁度前に出演したドラマ「Around40~注文の多いオンナたち」でのエコ君と聡子さんと同じ仕草ですが、
宗十郎とエコ君の相手方の想いが全然違うから宗十郎のこのシーンの表情は胸が痛いです

宗十郎が、おかるの前でげんろくたろうがどうたらこうたらと見得をきる時に
左足を前に出して着物をめくるシーンがあるんですが、
その左足を前に出す時の音が凄かった~
ドン!って物凄くおっきな音が
東京は3回全ておっきかったな~
大阪・名古屋ではそう思わなかったので大きくなかったんでしょう

無事千秋楽を迎え、今日は天野屋に話があると三つ指ついて挨拶をする時の
後の身体の線がとっても好きです
夜の部は丁度良い横斜め後ろの三つ指の正座姿からのお芝居が見れて良かったです。
何て言うんでしょう~、役がほんに宗十郎で良かったって
≪あたし≫、≪あんた≫っていう普段の役では使わない言わない言葉で言う
この言葉使いが外見とマッチして物凄く好きです。
そして毎回パールミキモトって目を輝かせて天野屋に言う宗十郎さん好きです(笑)

ブ~フ~ウ
天野屋はブ~フ~ウって説明の時に、鼻に指をあてて豚鼻してた~
昼の部はしてたけど、夜の部はしてなかったみたい

「おかるさんをあたしにください」と言うと、お金かと財布を丸ごと渡す天野屋
それを受け取り財布を眺めて嬉しそうに懐に入れ
そしてまた「おかるさんをあたしにください」と(爆)
もうお金ありゃしまへんと言うと、「お金など要りません」と宗十郎~(爆)
それなら先ほど渡したお金を返せと言われて、「あっ!」って思わず声を出す宗十郎の声が
昼の部はちょっと大っきかったような
その「あっ」っていう仕草が妙にツボで
その何気ない自然な藤木さんの間が絶妙で心地よい笑いになるんですよね~

…で、昼の部はそれまで泣かなかったのに、
コテンパンに天野屋に言われ落ち込んでる宗十郎に
「そのうちわかります」と色々上辺だけの言葉で言ってるおかるの言葉を聞いていたら涙が
ここで言ったおかるの言葉が後に全くの反対の言葉の意味として宗十郎に浴びせるおかる
そんな後のストーリーを知ってる分、宗十郎の「2りして心中してみせましょうか?」とか
色々おかるに投げかける切ない言葉があまりにもおかるに届いて無さ過ぎて
「帰ります」と深刻な表情で帰る宗十郎と裏腹な、
あのおかるの「ふう」と言う軽々しい表情にはこっちが溜息ですわ(爆)
お金持ちのお嬢様だからなのかあまり真剣に考えてないような?
あまりの宗十郎とおかるの想いの温度差があり過ぎて
こんなおかるの為に…っと涙が止まりませんでした(爆)
座る所によって見る個所や焦点が違うからなのか、自分のその時の気持の違いなのでしょうか?
逆に夜の部の時はここは涙が出なかっという

赤穂浪士の登場~シーンでは、多分夜の部だったかな~
矢頭右衛門七役の新谷さんがテンション高くって一番前の席の1人の人に
ド~モド~モって感じで握手をする演技して
その席の女性の人が「えっ!」って感じでビックリしておりました(爆)
結局握手はしなかったんですけどね!

あんなにおかるはやらないと叱咤したのに、宗十郎を呼びつけおかるを嫁にしても良いと言うも
「えっ~」と声にもならないようなキョト~ンとして微動だにしない宗十郎~
キョト~ンとした宗十郎としばし見つめあう天野屋とのシーンは思わず吹き出しそうに可笑しいです(笑)
それも宗十郎の口元がポカ~ンとしてて(笑)

おかるを嫁にとの条件で、冒険王のいでたちで大石内蔵助役をやるはめになった宗十郎~
昼・夜の部の神主役は粟根まことさん!
昼の部は、「え~次はダルビッシュに代わりまして~」なんて野球の鶯嬢をやったりして
夜の部は、「かしこみ、かしこみ」って言った後に何か忘れてしまったけど、何か後に続いていたような
ただの通りすがりの者と言う大石がウケておりました
「みのきっつあ~ん」「へ~い」バージョン聞けて嬉しい~

それにしても、順さんは何の用事の帰りだったのでしょうか?とても深刻そうでしたが…
お金の工面等で着物でも売りに行ってたんでしょうか?
おかるが冒険王の大石と話してる間、背を向け、
おかるが大石に胸キュンしてる間、呆れたような顔していた順さん…
順さんも冒険王の大石は本物の大石って思ったのだろうか?
後に本物の大石に何か言おうとしたシーンがあったんだけど何を言おうとしたんだろう?

冒険王に恋してしまったおかる…
そうとも知らずにスッピンの宗十郎はしゃらうるさいと言いつつも、
セミの一生を何とも嬉しそうにおかるの前で語ってるのに
心ここにあらずのおかる…
多分セミは自分の事を言ってるんだろうな~
ここの宗十郎はとても切ないです
「ブサイクですか?」「分かりませんか?」「この,ここの・・・」
まったくおかるには宗十郎の想いは届いていません

「この、ここの…」…吉良殿の一学への想いは反対に届きました。
男同志ですが(爆)
この吉良と一学の≪愛≫が一番まっすぐで美しいとは…(爆)
昼の部か夜の部かわからないんですが、
吉良が駄々をこね過ぎて席から見た右側の床の縁で身体左半分宙に浮かせて
寝そべりながら前進してるんだけどフラフラしちゃって思わず左足が舞台上についちゃっておりました。
大石に言われ一学はションベンくさいと言うシーンで、吉良が何やら歌を読むんですが
これは聞いてなかったような?ただ覚えてなかっただけ?
突然歌って突然止めて一学に「離縁!」って言うのがあまりに唐突過ぎて絶妙に笑える~
あの歌は吉良が読んだ句なのでしょうか?

あの宗十郎の「大石内蔵助です」の連呼するシーンは
名古屋までは「あはははっ、大石内蔵助です」と無理に明るく笑い声を入れた台詞で
それが一層宗十郎の悲壮感を醸し出してたんですが、
東京の「大石内蔵助です」は怒りの声を全面に出していて最後の「大石内蔵助です」の時だけが
やっとこさ出る笑いを絞り出して「あはは、大石内蔵助です」って
どちらがより悲壮感が出るって言うと、
名古屋までのバージョンの無理に明るく笑いながらの「大石内蔵助です」じゃないかな?

とうとう大石の前に面をかぶって登場の冒険王のいでたちの偽大石!
面をとれと言われて取った宗十郎の怒りの顔が名古屋公演よりもドンドンいい表情してきてます
「よかったね~」とシラ~ッとした突き刺す目つきで大石を見る表情もすっごくいいけど
肩に刀をあててからのあの宗十郎が大石内蔵助をやってくれるんだと言う一連の動作が物凄く好きです。
何て表現したらいいのか、優雅といようか
このシーンの何もかもが前にもましてすっごく良くなってて見入っちゃいます。
それにしても怒りの表情がとてもよくなってます。
そうそう、ここでの刀の風を切る音が2階席まで聞こえました
宗十郎が動くたびに揺れる長い髪に酔いしれ、刀の舞の美しさに見惚れ
刀を鞘に納める時のカッコよさに惚れるシーンです。

天野屋が「わややわ」と討ち入りを浅野内匠頭と諦めかけてる所に
凄い形相で入ってきた宗十郎~
良い顔してます
ドンドンドンドンいい表情になってきています。
「許せませんね~」と生きてる浅野内匠頭にも「生きてちゃね~」と覚悟の言葉を投げかける宗十郎
そして「今夜があるじゃないですか」と討ち入りを決意する覚悟は何をそこまで
突き動かすのだろう~
大石の身代わりをそこまでしなくっても

おかるへの想いを木の上で語る宗十郎~
名古屋の時もそうでしたが、東京の3公演全てエコーがかかってて
それに宗十郎が語ってる間ず~っと下のセットチェンジの音がうるさくって、
良いところなのに気が散ってしょうがなかった
名古屋公演はエコーはかかってたけど、下のセットチェンジの音は静かだったように思う
大阪は、宗十郎のエコーもかかってなかったし、下のセットチェンジも静かで
一番胸にジーンときたんだけど、
語り部のおかるとシロはエコーかけてもいいと思うけど、
宗十郎の他の時はエコーかけてないんだからこのおかるけの想いの場面も
エコービンビンにかけない方がいいと思うんだけどな~
それより下のセットチェンジの音を静かにしてほしかった

そうそう、想いを語り終えた後に面をかぶるんですが、夜の部の時はチト早く語り終えて
面をかぶるまでの間がちょっと長かったような…
語り終えて面を横にして音楽のタイミングを待ってたのが長かったように思う
面をかぶった時に照明がパ~っとブルーに光り輝くので目がチカチカして次のシーンになれるのにちょっと時間がかかるという(爆)
赤穂の前に現われて、大石として吉良邸に討ち入りに行く事になってしまった宗十郎
夜の部は席が前の方と言う事で、
面を外し、舞台をはける時に意を決する息使いが聞こえたりしました。

討ち入りのシーンも迫力が増していました。
怒りが全面に出てます。
夜の部では、席が前の方って事もあって、≪愛≫を蹴飛ばし倒れる音が物凄いです
あまりの大きさにドキッとしちゃいました。
見ていたら右側から走ってきて、一旦、正面後ろで止まって、そしていないのを確認して
走ってきて≪愛≫を蹴飛ばすんですね~
ずっと走ってきて倒すんだと思ってました。
最後の「あ~!」と刀を振り下ろした後の憔悴しきってよろけながら後にはける
表情は本当に圧巻です

そして2階席からの桜は本当に綺麗でした

昼の部、カーテンコール
宗十郎が終わった後、皆が集まり一斉にお辞儀をする為に集まる時に
皆が並ぶのを待ってる藤木さんに生瀬さんが後ろからお尻を小突いてた(爆)
小突かれた藤木さんちょっと驚いて笑顔で生瀬さんに何やら話してた(笑)
良い雰囲気です!
夜の部もまた小突かれてた(爆)
でも昼の部の方が小突きが大きかったかな?

昼の部、2回目のカーテンコール
途中まで歩いて中越さんと笑顔で
途中から小走りにいつもの場所から登場~
そして早めに整列して皆が並ぶのを、特に私から見た右側の舞台の方の面々を
ライヴでよく仲間に向けるやさしい眼差しと同じ眼差しを向けておりました。
夜の部は、その優しい眼差しに内田さんがこたえて2人でニコっとし合ってた(笑)
そんな状況にホッコリ

そしてラストは、生瀬さんに促されて藤木さんが1人のこりお辞儀
ん~
久々に宗十郎に会えて嬉しかった~
満足な1日目でした


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