7月29日は茶事の本番でした。
テーマは「涼夏」で、部屋の中に置かれた竹や氷が涼しさを演出しています。
この日のために皆でたくさん練習や準備をしてきたので、迎える側はもちろん、お客さん側も緊張していたと思います。
亭主が汲んだ水でお客さんが手を洗い、香煎の玄米茶を召し上がったら、席入りしてお食事です。
最初にお出ししたのは、少しのご飯と小茄子のお味噌汁、向付のシチューマチの昆布〆です。
煮物は、うじら豆腐の冷やし鉢です。
うじら豆腐は魚のすり身や豆腐で作る沖縄風がんもどきで、冷たい冬瓜のすり流しがかかっています。
焼物はシチューマチの照り焼きです。
小吸い物には梅干しの種の中にある仁と紫蘇を使いました。
八寸は山のものは焼きししとうのポン酢和えを、海のものはシチューマチの皮のから揚げにしました。
添えてあるお箸は理事長に竹で作っていただきました。
最後にご飯のおこげを入れた湯斗と香の物をお出ししました。
香の物はたくあんにパパイヤの梅酢漬け、からし菜の一夜漬けです。
食事の後はいよいよお茶を点てます。
お茶菓子はドラゴンフルーツと淡雪かんの「涼月」でした。
ドラゴンフルーツの赤紫と淡雪かんの白がとても涼しげなお菓子です。
今回は亭主が炭点前をして、半東がお点前をしました。
最初は不安ばかりだった初めての茶事は気付けばあっという間に終わってしまいました。
私は今回は料理担当でしたが、終わった後にお客さん役の皆さんから「お料理美味しかったよ」と言っていただけた時は達成感で胸がいっぱいになりました。
そして、なんと終わった後にお客さん役の方々から2種類のサンドイッチとプリンをいただきました
メープルシロップと紅茶のプリンには「ありがとう」の文字が
さらに奈緒子先生からはオレンジのムースをいただきました
お三方のお気持ちがとても嬉しかったです