神幸記 〜西野神社神職のみこしブログ〜

神輿渡御奉仕記録 & 神輿関係・神社関係情報

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北海道神宮の御鳳輦

2009年06月15日 | 助勤先や旅先で見た御神輿等
札幌市中央区に鎮座する北海道神宮では、毎年6月14日から16日にかけての3日間、例祭(札幌市民には「札幌まつり」の名で親しまれれています)が執り行われ、今年の例祭は昨日から始まったのですが、2日目の今日は午前10時から、3日間の神事の中では最も重大な祭典である「北海道神宮例祭」が執り行われ、私も参列させて頂きました。

いつもは鳳輦庫に奉安されている四基の御鳳輦(ごほうれん)も、今日は、明日の渡御に備えて四基とも、神門内の参道脇に舗設された仮殿に奉安されておりました。
以下の写真4枚がその様子です。

 

 

北海道神宮では四柱の御祭神をお祀りしているのですが、明日の渡御では、四柱の神様を一柱ずつそれぞれの御鳳輦に奉安して市中を御巡幸戴き、御祭神の御加護と御神徳により発展した現在の札幌の様子を、御鳳輦から見て戴くのです。

なお、札幌まつりを報じるテレビや新聞などは、大抵、神輿渡御(みこしとぎょ)と報じられていますが、北海道神宮で渡御に使われている輿(こし)は、正確には御神輿(おみこし)ではなく御鳳輦(ごほうれん)といわれるものです。
毎年札幌まつりを楽しみにしている人でも、実際には神輿も鳳輦も区別がついていない人が多いのですが、「Yahoo!」で「鳳輦」という言葉を辞書検索すると、御鳳輦については以下のように解説されています。
『屋形の上に金銅の鳳凰(ほうおう)を飾った輿(こし)。天皇の晴れの儀式の行幸用のもの。鳳輿(ほうよ)。鸞輿(らんよ)。転じて、天皇の乗り物の称。』

一般には、御神輿は掛け声とともに上下に揺らしながら威勢よく担ぐもので、それに対して御鳳輦は、御神輿のように荒々しく担ぐものではなく、静々と担ぐか、もしくは台車などに載せて引くなどし、基本的に揺さぶったりはしません。
また、担ぎ手たちの格好も、御神輿の場合は半被姿が一般的ですが、御鳳輦の場合は大抵装束を着装します。

御神輿と御鳳輦のそれぞれの本体を比較すると、直接人が乗れるような構造になっている分、大きさは御鳳輦の方が大抵大きく(勿論、神社の御鳳輦はあくまでも神様専用なので、実際に人間が乗る事はありません)、しかし装飾に関しては、御神輿の方が派手で華美である事が多いようです。
歴史としては、御鳳輦の方が古く、御鳳輦は御神輿の原型の一種とも云われています。

イメージとしては、御神輿が、江戸時代の下町情緒溢れる雰囲気を感じさせ、それに対して御鳳輦は、平安時代の王朝絵巻を想起させるような雰囲気、かもしれません。あくまでも私の主観ですが…。
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