H28 寒河江市立にしね保育所

ゆっくりおおきくなあれ

『どうか忘れないでください、子どものことを。』7

2016年10月16日 | 日記

 佐々木正美氏のタイトルの本より紹介しています。今回は、「いじめっ子」の話。育ってほしい心が育っていないために、そうなってしまう。これは、子どもには限りません。大人の世界にもあるようです。そうした大人も育っていないからです。

 平気でルールを守れない方は、心が育っていないのです。たぶんそうした方はいないと思いますが、私たち大人も心していなければなりません。必ず、誰かが見ているのです。神様が見ていると言い方もできるでしょう。子どもが見ているかもしれません。

 大人は意識してできますが、子どもは育っていないとできません。いじめることに罪悪感を持たないのです。だから、育てないといけません。昨今の中学生のいじめの事件はそうした子どもたちだと思っています・


 

【「いじめっ子」は悲しみを分かち合う力が育っていない子どもです】

 ワロンの著作を読み返していると、近年とくにしみじみと感じることがあります。

 全国の小中学校で「いじめ」が問題になっていることです。小中学校に限らず、高校、大学、会社でも状況は変わりがありません。

いじめっ子」友達をいじめる子というのは、友達と悲しみを分かち合う力がない子なのですほとんどのケースが、うんと小さいとき親と喜びを分かち合うことがなかった、あるいはとても少なかったという子たちです

 子どもを喜ばせることがなによりの喜びだ、と思って育ててもらった経験がなかったのでしょうね。喜びを分かち合うことを知らない子は、悲しみを分かち合うことができない。いじめっ子というのはその典型的な姿です。

 保育園などで、ほかの子をいじめる子がいた場合、私は「いじめられた子をなぐさめるのではなく、いじめた子を抱きしめてあげてください」といつもアドバイスをしています。

 もちろんいじめられた子にもケアをしてあげる必要もありますが、もっと気をつけて見てあげてほしいのはいじめた子のほうです。「もうしてはいけない」と言うのではなく、「◯◯ちゃんも悲しいんだよね」と言ってあげるだけでいい。

 ほとんどの場合、子ども自身もいじめることが楽しくてやっているわけではないのです。悪いということがわかっています

 だからこそ「やってはいけない」「二度としないでね」という言葉は使うべきではないのです。乱暴なことをした子、いじめた子は、いじめられた子ども以上に傷ついた子どもだからです

 これは家庭でも同じことで、「そういうことをする子は大嫌い」「そんなことをしたらもう家においてあげない」というような言葉で叱ってはいけません。

 そう感じさせる言葉を使わないでください。

 叱ることがあってもあなたを見放したり、嫌いになったりはしないのだ、ということをなによりも伝えてあげてほしいのです


<太田コメント>

 どう育つかは親次第、というのが顕著に表れるのが、この心の成長だと思います。昨日紹介した、「子どもに言ってはいけないフレーズ13」も同じことです。

 結構使ってしまう方がいます。子どもをどうでもいいと思っている?、相手をどうでもいいと思っている?と思いたくないけど、そう感じてしまう言い方をしてしまうのです。とてもとても残念です。それで子どもが育つはずはありません。

 言葉は大事です。相手を敬う心を持っていれば伝わるのですが、それがないのでしょう。

 ネグレクトで育った子どもたちと過ごしたことがあります。こうしたことが顕著でした。心が育っていないのです。時々パニックを起こし、他人とけんかをしてしまう。どう指導しようかと毎日にように考えたことを思い出します。

 親に見放され、世話をしてもらえなかった子どもの心のうちは想像ができません。それをその子が何かしたからと言って、「あなたが悪い」言えるわけはありません。親が悪いのですから。親が育てなかったのですから。

 だから、毎日、いろいろなことがありました。私は、見ているしかありませんでした。パニックを起こしても見ている。投げたりして散らかったら片付けてあげる。もちろん、両親にも会いましたが変わることはありませんでした。児童相談所に措置されましたが、これに一年かかりました。

 こうした例は典型かもしれません。でも、それに近くなってしまってはいけないということです。

 そして、私たち職員も、どう指導するかをあらためて考えなければならないと思いました。子どもがいじめ的なことをした場合、担任は繰り返し指導します。それが何度か繰り返されると、私の指導を受けることになります。そうした場合、親御さんにお話する場合も出てきます。

 でも、子どもがいじめた理由なんてわかるはずがありません。佐々木氏の言う「小さい時に親と喜びを分かち合うことが少なかった」のでしょう。子どもの心を育てることの重要性をお考えいただきたいと思います。

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