晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

朝日新聞の書評

2008年06月15日 | 
今日の朝日新聞の読書欄に『コンゴ・ジャーニー』(新潮社)が載っていた。しかも、最初の一冊目。

すごいな、新潮社。ぜんぜん売れてなさそうな本なのに。

自分が読んだ本を、改めてプロ(?)が書評しているのはなかなか興味深い。

「うん、そうそう…」と同意するところと、「そうか〜?」と疑問に思うところと、「おお、そうか!」というところが混在する(一般的に当たり前か…)。

「一党独裁体制にある社会主義政権(当時)の役人の腐敗と、親類を殺した魔術師との戦いの話を著者は同じ視線で見つめているのである」

 ……うん、うん、そうそう。

「(前略)それらの魔術や精霊といったものへの傾倒は悲惨な現実から目をそむけるための逃避手段なのだ、といった論理的な説明をこころみている」

 ……ええ! そうなんだっけ? いや、わたしはちゃんと読んでいるようで読み飛ばしてもいるので、そうなんでしょう、先生がそういうんだから、そう書いてあるんでしょう。

んー、口ではそういっていてもオハンロンはそうは考えていないような気がするんだけどな〜。

「(前略)やや辟易する語り口(翻訳もその原文の混乱をよく伝えた実に読みにくい名訳だ)だが、読み進んでいくうちに、その迷彩的文体こそが、アフリカという国をまるごとそのままに描く、最適な文体なのだということに気づかされる」

 ……んー、ちょっと翻訳者がかわいそうかも。オハンロンのデビュー作『ボルネオの奥地へ』もまさにこんな感じだったし、作品中に友人としてでてくる、かのブルース・チャトウィンをそんな感じの文体だったし。

ひとつの冒険譚が、紀行文として、そして文学としてぎりぎり成立しうるのは、このような文体……というか構成のたまものだと思うが。



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一党独裁体制 ジャーニー
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