西京極 紫の館

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楊令伝 (四~六)  北方謙三/著  集英社

2012年01月31日 21時34分03秒 | 西京極の本棚
【紹介文】
(雷霆の章)楊令を頭領に迎えた梁山泊は新たな寨に替天旗を掲げ、兵力を結集させていく。禁軍の趙安は、金国との海上の盟により燕京攻略に向けて北進し、耶律大石ら燕国建国の夢を賭けた旧遼軍と対峙した。一方、方臘は、精強な軍と信徒の圧倒的な数の力で江南を席巻する。南下した童貫が、ついに叛乱鎮圧に動き始めた。信徒の熱狂渦巻く中、呉用は方臘の軍師として、童貫軍を迎え撃つ。
(猩紅の章)推戴した帝が暗殺され、聞煥章の燕建国の野望は半ばにして潰えた。燕軍は瓦解し、北の戦線は終熄する。梁山泊軍は、楊令の作戦によって河水沿いの地域を一気に制圧した。一方、江南では宋軍による方臘信徒の殺戮が凄惨を極めている。しかし度人の声はなお熄まず、呉用は決死の覚悟で勝利のための秘策を練る。方臘自らが前線に立ち、ついに童貫軍との最後の決戦が始まった。
(徂征の章)南北の動乱が終結し、呉用は江南から救出された。金国では阿骨打亡き後に呉乞買が即位し、国の体制を整えつつある。梁山泊は、制圧した地域を守りながら、来るべき宋禁軍との全面対決に向けて戦力を蓄えていた。侯真は黒騎兵を抜けて新たな任務に就く。一方、扈三娘は息子たちが消えたという報せを受けて洞宮山へ駆けつけるが、聞煥章の劣情渦巻く奸計に陥ってしまう。

【総合評価】 ☆☆☆☆★(満点は☆5つ)
 ドラマ性 ☆☆☆☆★
  独創性 ☆☆☆☆★
 読み易さ ☆☆☆★★

【西京極の読後感想】
水滸伝オリジナル好漢から徐々に北方オリジナル好漢に世代交代が進み、史実に基づいた江南の宗教紛争や金国や燕国の勃興を経る伝奇小説から歴史小説への転換を図ったパートと言える。4巻では戦の膠着状態が長く続く為、やや退屈で読むペースが上がらなかったが、宋禁軍の総帥・童貫が方臘軍を責めつぶす辺りから、読む側の勢いもシフトアップし、6巻の扈三娘のエピソードに至るまでは一気に読めました。1巻から3巻までで今一つ好きになれなかった主役の楊令や軍師・呉用なども大きな闘いを経て人柄が変わり魅力を増した。これも著者の狙い通りなんでしょう。以後の展開がとても楽しみになってきました。

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