西京極 紫の館

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哀しげな笑顔の理由

2016年10月01日 10時15分10秒 | 日々の雑感
「暮らしの手帖」出版社を立ち上げた女性編集者・大橋鎭子さんをモデルにした
NHKテレビ小説とと姉ちゃん最終週。

最初から最後まで感情移入しにくいドラマだった。
なぜかと云うと、
とと姉ちゃんこと小橋常子を演じた主演の高畑充希のどこか哀しそうで、複雑な笑顔。
無理して笑っている。そんな表情が気になって仕方ない。

その理由は明白。

父・竹蔵がかけた呪いだ。
演じていた西島秀俊は亡くなる際、我が娘に呪いをかけた。

父(とと)の代わりになってくれ

これは恐ろしい呪詛だ。
この瞬間から僕はこのドラマにトラウマを持ってしまった。

父として家族を守る
妹たちを嫁に出す
家を建てる


常子は幼いながらもこの3つの目標を掲げ、必死に父親を演じようと努力する。
己を捨てて、家族の為に生きようとする。
それは素晴らしい事ではあるけれど、客観的に観ている側は辛い。

常子は家族の為に星野との恋を諦め、生涯を家族の為に捧げる。
最終回で竹蔵の亡霊に頭をなでられ呪縛から解き放た訳だが、すでに彼女は老いていた。
高畑充希の哀し気な笑顔の理由は呪縛への諦観に他ならない。
そんな気がしてならないのだ。

それを笑顔で表現した高畑充希ちゃんの演技力には脱帽ですが…w

宇多田ヒカルの主題歌「花束を君に」も死者へ送る歌。いい歌だけどこれまた哀しい。
どこまでも彼岸へ向かうドラマという印象で、朝ドラの爽やかさは微塵もなかった。
それなのに平均視聴率は20%越えという不思議。(僕も録画視聴とはいえ観続けたからな~)

個人的に注目したキャストは前半では常子が初めて就職した職場の先輩・早乙女さん。
演じたのは真野恵里菜

これまでカワイイ子役が多かった彼女だが、今回は凛とした大人の女性を好演してました。
常子にかけられた“ととの呪い”を解いてくれる可能性を秘めた存在でしたが、
惜しくも早々に常子が退社してしまったせいで解呪ならず…

後半は何といっても唐沢寿明演じる花山編集長。

実在の「暮らしの手帖」編集長・花森安治さんがモデルだけに実在感がありました。
登場時のインパクトも素晴らしかったし、その後の花山節はドラマのアクセントになっていました。
彼の遺した常子への感謝のメッセージでようやく彼女は呪いから解き放たれるきっかけを得たのかな。

それにしても西島秀俊の呪いは恐ろしいw

次の「べっぴんさん」は久しぶりに無名(?)の新人女優が主役のドラマ。
朝ドラらしい爽やかで笑えてちょっと泣けるドラマを期待します。
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