西京極 紫の館

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この世界の片隅に  監督/片渕 須直

2016年11月26日 22時26分19秒 | 西京極シネマ
【声の出演】
 のん   (北條/浦野すず)
 細谷 佳正 (北條周作)
 稲葉 菜月 (黒村晴美)

【ストーリー】
1944年広島。18歳のすずは、顔も見たことのない若者と結婚し、生まれ育った江波から20キロメートル離れた呉へとやって来る。それまで得意な絵を描いてばかりだった彼女は、一転して一家を支える主婦に。創意工夫を凝らしながら食糧難を乗り越え、毎日の食卓を作り出す。やがて戦争は激しくなり、日本海軍の要となっている呉はアメリカ軍によるすさまじい空襲にさらされ、数多くの軍艦が燃え上がり、町並みも破壊されていく。そんな状況でも懸命に生きていくすずだったが、ついに1945年8月を迎える。

【西京極の評価】
舞台が太平洋戦争の頃、呉、広島となれば日本人なら誰でも物語の行き着く先は想像出来る。当然その部分の描写は悲惨であるのだが、この映画が描きたいのは、悲惨な戦争の中でも続く名もなき者の日常である。淡い色調と柔らかなタッチ、さらにふんわりしつつも細部まで丁寧に描かれた動き、そこに“天然な”のんこと能年玲奈のふんわりした声が相まって、ただ悲惨なだけではない、しなやかな優しさと苦境にも耐える強さを感じられる極上のアニメーションに仕上がっていました。普通に生きる事が難しかった時代を知って、今普通に暮らせている有難さを再確認しました。

【総合評価】 ☆☆☆☆★(満点は☆5つ)
 ストーリー ☆☆☆☆☆
 演出/演技 ☆☆☆☆☆
 映像/特撮 ☆☆☆☆★
 音楽/音響 ☆☆☆☆★

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