西京極 紫の館

サッカー観戦、映画や音楽鑑賞、読書などなど、
日々のなんやらかんやらを書いてみようかな、と♪

1Q84 (BOOK1&2)  村上春樹/著  新潮社

2009年06月28日 09時47分14秒 | 西京極の本棚


【紹介文】
青豆(あおまめ)はスポーツクラブのインストラクターの傍ら、影で殺人を請け負う女。天吾(てんご)は予備校で数学を教えながら、小説家を志す男。まったく接点の無い二人の人生が17歳の女子高生“ふかえり”が書いた小説「空気さなぎ」によって結びつけられ、やがて一つの結末へ動き始める。

【総合評価】 ☆☆☆☆★(満点は☆5つ)
   感動度 ☆☆☆☆★
   実用度 ☆★★★★
  読み易さ ☆☆☆☆☆

【西京極の読後感想】
まるで2種類のジグソーパズルを組み上げていく様な気持ちになる“大人の童話”。作者から与えられるピースをひとつひとつはめ込む内に、2種類だったはずのパズルは一つの世界とテーマを浮き上がらせる。巧緻なストーリー展開は序盤こそとりとめなく感じるがやがて全体イメージが見え始めると一気に加速していく。愛の物語であり、ファンタジーであり、ミステリーでもある。評価が非常に難しい作品であるが、面白い小説である事は間違いない。


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