西京極 紫の館

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天下は天下のための天下

2014年12月21日 21時00分00秒 | 日々の雑感
12/14衆院選の影響で一週遅れた大河ドラマ軍師官兵衛最終回。
今年の大河は役者がいろんな表情や変化を見せてくれた。

信長という強烈なカリスマに憧れる
純粋で人を疑う事のないウブな田舎武士から始まり、
親友と信じた荒木村重による幽閉で、
人の心の闇の部分を知り軍師として一人前になり、
秀吉、家康との駆け引きで凄味を身につける。
これを一年を通して演じ分けた岡田准一はスゴイ!
だって…
コレが…
こうなって…
最後はこうですよ(笑)
メイクの効果もあるだろうけど、岡田クンの目つきが全然違う。
黒田官兵衛孝高という人物の成長を演技で視聴者に感じさせるって並みじゃない。
V6にいる時は全然存在感ないのに…いや〜ホンマ役者魂あるな、と。
司馬遼太郎の「播磨灘物語」を地でいった官兵衛でした。

他の役者さんも今回は粒選りだった。

豊臣秀吉をまたしても演じた竹中直人
陽気な藤吉郎時代から鬼気迫るボケ老人太閤秀吉まで。
まさに心配御無用!…デシタ。

赤鼻メイクでバカ殿・小寺政職を演じた片岡鶴太郎
「オレたちひょうきん族」時代の鶴チャンっぽい怪演。

官兵衛に軍師としての心構えを教え込んだ竹中半兵衛を演じた谷原章介
熱き想いを心に秘め、飄々とした佇まいが半兵衛のイメージぴったり。

田中哲司の荒木村重もよかった。
自信にあふれた陽気な浪人が仕えた信長の目に怯えるところまで。
現代社会のサラリーマン中間管理職の悲哀をリアルに感じました。

偉大な父を越えようともがく嫡男・長政を演じた松坂桃李もよかった。
僕の大好きな官兵衛の有名な台詞
「内府がそなたの手を取ったとき、空いたもう一方の手は何をしておった」
も答えを敢えて官兵衛自身に云わさない味な演出にも感心した。
最後にお父ちゃんを越えられてよかったね!

でも、なんといっても出色は寺尾聰の徳川家康でしょう!

出てきた時から「コイツはヤバい!」と思わせて、
秀吉が死んだ途端、半眼状態の右目をカッと見開いて本性発揮!
寺尾サンは家康を「国盗り物語」の時も演じてたようですが、
その時とは役作りが全然違ってたでしょうねぇ…
(子供の時、観ていたはずですが、憶えてません。)

最終回、家康が官兵衛・如水を説得するシーンはなかなか見応えがあった。
天下は天下のための天下
ひとりの天下にあらず

コレ、選挙で圧勝したどこやらの総理大臣に聞かせてあげたい台詞。

男性陣に比べて女性陣の影は薄かったなぁ。
中谷美紀の光姫も、黒木瞳のおねサンもおとなしい印象だったから。
その中では二階堂ふみの淀君は目力強くて負けん気の強い淀君っぽくて良かった。

キャスティングの妙で楽しませてもらえた一年でした。

来年は井上真央主演、吉田松陰の妹・杉文(すぎ ふみ)のお話「花燃ゆ」。
幕末ものとはいえど、偉人の妹という脇役を中心の物語なので
果たして盛り上がるかどうか…やや心配。
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