西京極 紫の館

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海辺のカフカ (上・下)  村上春樹/著  新潮社

2012年02月22日 01時33分16秒 | 西京極の本棚
             
【紹介文】
「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」  15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。そこで僕が出会ったのは、30年前のヒットソング、夏の海辺の少年の絵、15歳の美しい少女  。一方、猫と交流ができる老人ナカタさんは、世界と世界が結びあわされるはずの場所を探し、ホシノ青年と共に旅を続けていた。謎のキーワードが二人を導く闇の世界に出口はあるのか?

【総合評価】 ☆☆☆☆☆(満点は☆5つ)
 ドラマ性 ☆☆☆☆☆
  独創性 ☆☆☆☆☆
 読み易さ ☆☆☆☆★

【西京極の読後感想】
元来、人は不完全であり、その不完全な部分を求め続けるものである。この小説に登場する人物たちは皆、なにかしらの不具者である。そして彼らは物語の進行と共に自分たちが不完全な存在であることを自覚し、本当の自分の姿を知り、他者との関係を紡いでゆく。「海辺のカフカ」はとても不思議な小説だ。ファンタジーであり、ミステリーであり、サスペンスであり、ホラーである。青春小説の様でもあり、哲学書の様でもある。極めて村上春樹的な小説である。いくつかの謎は結局解き明かされぬままラストを迎える。しかし、読む者はそこに不満は感じないはずだ。謎はすべて解き明かされないのが自然であり、人が不完全である様に、物語も不完全であって良いのだ。そう、不完全さこそが心地良い

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ジャンル:
小説
キーワード
海辺のカフカ 本当の自分
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