西京極 紫の館

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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年  村上春樹/著  文藝春秋

2013年05月09日 21時10分40秒 | 西京極の本棚
【紹介文】
良いニュースと悪いニュースがある。多崎つくるにとって駅をつくることは、心を世界につなぎとめておくための営みだった。あるポイントまでは…。
高校時代、完璧な関係だった4人の友人から理由も告げられず絶縁され、心の傷を抱いたまま大人となった多崎つくる。しかし彼はあるきっかけでその過去と向き合う巡礼の旅に出る。ハルキスト待望の新作。

【総合評価】 ☆☆☆☆☆(満点は☆5つ)
 ドラマ性 ☆☆☆☆★
  独創性 ☆☆☆☆☆
 読み易さ ☆☆☆☆☆

【西京極の読後感想】
流麗な文章は読んでいて心がすーっと楽になる。心が落ち着く。それでいて退屈する事はなく、話の展開から目が離せなくなる。村上春樹健在である。未回収エピソードをそのままにして迎えるラストは、その結末を読者に委ねているのだろうが、それもそれで良い。むしろそうでなければダメだと思う。語り過ぎないさじ加減が絶妙

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは! (タケヤ)
2013-05-09 21:45:06
TBありがとうございます。
映画以外でのTBは久々です(笑)

僕はこの作品どちらか言うと
(可も無く不可も無く)です。

ムラカミ作品はほとんど読んで
いますが・・・どうでしょう?
最近は海辺のカフカが一番良かったですね。

西京極さんは読まれました?
タケヤ (西京極 紫)
2013-05-09 22:24:29
こちらこそ早々のTB返しと
コメントありがとうございます!

『海辺のカフカ』は僕も大好きです。
読みましたよ♪

あとインパクトという意味では『アンダーグラウンド』でしょうか。

いずれにせよ僕は村上春樹の美しい文章が大好きです。
TBありがとうございます (kanagawa_kun)
2013-05-09 22:41:32
トラックバックありがとうございます。
この作品については、一度読んだだけなので、まだ何とも言えませんが、村上長編独特の「あっちの世界」みたいのが無くて、わかりやすいというか、常識的な、感触があります。
いずれにせよ、すらすら読ませる、文章を書く力量がすごいとは思いますが。
kanagawa_kunさんへ (西京極 紫)
2013-05-10 19:53:34
こちらこそTB返しとコメントありがとうございます。

そうですね、異世界はなかったですね、今回は。
つくるの夢がそれに近いのでしょうが、
あまり掘り下げてはいませんでしたし。

他の方のレビューで「村上春樹の入門には最適」と書かれていますが、
その辺の事に起因しているのかもしれませんね。
Unknown (fs)
2013-05-19 20:43:30
TBありがとうございます。
京都サンガといえば山瀬功治。浦和に初タイトルをもたらしてくれた素晴らしい選手です。クラブが変わってもずっと応援しています。使われてなんぼの選手なので、上手く使ってください。
すみません。本よりサッカーの方が気になってしまったので。
fsサマへ (西京極 紫)
2013-05-19 20:52:37
TB返しならびにコメントありがとうございます。

fsさんはレッズサポなのですよね。
山瀬選手にはこのところお世話になっております(^^)
怪我持ちの選手ではありますので
大事に、大事に、使っていくのではないかと…(苦笑)

レッズは派手な勝ち方しましたね!
今年はタイトル狙えそうですね。
早くウチ(サンガ)もJ1復帰してレッズと対戦したいッス!
こんばんは♪ (キューピー)
2013-06-02 22:40:18
TBありがとうございました。
最近はめったに記事をアップしないんですが、
BOLG続けていてよかったな、と思いました。
また、機会があればよろしく。
キューピーさんへ (西京極 紫)
2013-06-02 22:58:10
こちらこそ拙ブログへご訪問頂き
ありがとうございました。

今回の村上春樹の新作『色彩を持たない~』ですが、
貴殿の仰る通りやや解り易過ぎたという評判も聞かれます。
私自身はそれでも楽しんで読めたので満足はしています。
次回作は果たして何年後に発表されるか解りませんが、
また読みたいと思わせてくれました。

また貴殿の書評楽しみにさせて頂きます。
今後とも宜しくお願い致します。

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