こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

進まぬ営農再開 巨石ごろり  募る焦り 宮城県南三陸町

2015年03月06日 18時15分43秒 | Weblog
日本農業新聞e農ネットの「東日本大震災 4年 大地とともに 1」は「進まぬ営農再開 巨石ごろり  募る焦り 宮城県南三陸町 (2015/3/6)」という記事であった。

内容は以下の通り
農地の中から、バスケットボール大の石がごろごろと出てくる。
砕石機を取り付けた大型トラクターが、ガシャガシャと、ごう音を鳴らし石を砕いていく。

宮城県北部の沿岸部、南三陸町。
東日本大震災で津波被害を受けた農地の復旧工事の現場では、この石が大きな障害となっている。

町内の被災農地は津波によって表土が流失し、新たな土を確保しなければならない。
一方、被災地では復旧事業が進むにつれ、土不足が顕在化。
宮城県は近場の山から削り出して土を確保し、農地に入れて造成しているが山土には石が多い。

そのままにして営農を再開すれば、トラクターの爪や田植え機などが損傷してしまう。
土に交じった大きな石を細かく砕く作業が欠かせない。

「春からの営農再開に間に合うのか」。
同町の集落営農組織、在郷営農組合の梅澤正則さん(66)は、焦りをにじませる。

同組合は、被災農家らが地域農業の再生を目指し、2014年7月に結成。
今春から水稲10ヘクタールや加工用ネギ12ヘクタールなどの栽培を始める計画だ。
梅澤さんは「土づくりにかける期間がないと、収量が安定しない。今すぐにでも農地を確保したい」と強調する。

組合のある集落の農家数は現在30戸。
震災前は80戸いたが、営農再開に時間がかかるほど離農し、地域を離れる人が増えていった。
梅澤さんは「再開が遅れ、これ以上人がいなくなったら地域を守れない」と訴える。


工事進んでも…

農水省は宮城、岩手、福島県の津波被災農地2万ヘクタールのうち、7割で農地復旧が完了したと発表した。

しかし、復旧工事が進んでも農地の中に大きな石が残っていれば、営農は再開できない。

宮城県は、13年度中に同町の被災農地の大部分を復旧し終える予定だったが、石の問題が生じたため14年度末までに9割を復旧させる計画に変更した。

建設業者が進める作業は10アール当たり約3時間もかかる上、対象面積は93ヘクタールと広い。
雨が降れば土が乾くまで数日間は作業ができない。
機械トラブルもあり、作業の進捗(しんちょく)は1割強にとどまる。


土が足りず高騰

国は農地復旧の事業費用を10アール当たり300万円以内と定めている。
土不足から土そのものの価格も高騰している。
限られた財源で復旧を完了させるには、運搬費を節約しなければならない。
被災農地の近くに土取り場に適した場所がなければ、耕作に適さない山土を近場で調達せざるを得ない。

宮城県は「良質な土さえ手に入れば問題は起きないが、非常に難しい状態」(農村整備課)と説明する。
抜本的な打開策は見つかっていない。(宗和知克)

東日本大震災や東京電力福島第1原子力発電所の事故が発生し、間もなく丸4年を迎える。
被害の爪跡は深く、今も農家の経営や暮らしの再建を阻んでいる。
生産現場が直面している課題をあらためて洗い出す。(4回掲載)
というもの。

自分がブランド化を進めている産地であれば、この内容については、何度も説明していたから、当然理解している事だろう。

生産者1人では、何もできない。
ボランティアに手伝って貰っても、出来るはずがない。
町の力でも、どうすることも出来ない。
これが現実なんだ。
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作り込めない資料

2015年03月06日 16時51分29秒 | Weblog
平成27年3月20日(金)13時30分から16時30分まで、宮城県栗原市志波姫沼崎南沖452「この花さくや姫プラザ」で、「売れる米づくり・特色ある米づくり・環境にやさしい米づくり」を実践し、「安全・安心な栗原米」の実現により、特色のある販売戦略を推進するため、「栗原米グレードアップGOGO運動推進大会」が開催される。

主催は、栗原市農業振興協議会
参集者は、栗原市内農業者及び関係機関・団体

その中で自分は、「消費地を理解した産地戦略」という講演をするので、その資料を先ほど、JA栗っこにメールで送った。

う~ん。
講演時間が50分では、完全に時間が足りない。
消費地の現状と、生産者の勘違いの話の分部で、完全に時間切れだ。
本当に話したい、消費者に喜ばれ、生産と販売に意欲を持って取り組める販売戦略については、全く持って触れる事が出来ない。

せっかくだから、悪い話ばかりではなく、可能性の分部も話したかったのだが、これは参った。

とりあえず、JA栗っこの反応を待とう。

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全国の農業女子が交流  農相に悩み相談 農水省で

2015年03月06日 15時21分32秒 | Weblog
日本農業新聞e農ネットに「全国の農業女子が交流  農相に悩み相談 農水省で (2015/3/6)」という記事が出ていた。

内容は以下の通り
全国の農業女子が集まり交流する「大農業女子会」が5日、東京・霞が関の農水省で開かれた。
全国から20~50代の女性農業者約50人が集まり、農業経営の悩みや政策支援を林芳正農相にぶつけた。

「私ではなくて弟の方が後継者として見られてしまう」「いいものを作れる技術がある。農家と支援するスポンサー企業のマッチングを支援してほしい」などの意見が上がった。

農業女子プロジェクトは、女性農業者と企業との連携で新商品・サービスを開発する取り組み。
女子同士が交流してそれぞれの活動を活性化させることも目的だ。

林農相は「交流を盛んにして、さらに大きな女子会を開けるようにしてほしい」と語った。
というもの。

こういう場では、既に「米屋との」という言葉は出てこない。
新しい人たちの頭の中では、もう米屋は必要が無いという事の表れなのだろう。

しかし、どうするんだろうね。
自分たちが絶滅したら。

新品種も、地域ブランド米も、もう生まれなくなってしまうというのに。
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米価下落対策を検証 今月中に政策提言 自民議連

2015年03月06日 15時14分52秒 | Weblog
日本農業新聞e農ネットに「米価下落対策を検証 今月中に政策提言 自民議連 (2015/3/6)」という記事が出ていた。

内容は以下の通り
自民党の水田農業振興議員連盟(今村雅弘会長)は5日、米政策への提言をまとめるための議論を始めた。
2014年産の米価下落への政府・与党の対応を検証した上で、効果的な農家支援策や米の需給改善に向けた対策などを検討する。
田植えに間に合わせるため今後1カ月で集中的に会合を開き、政府・与党の政策への反映を目指す。

今村会長は同日の会合で「昨年、議連から意見を出し、(政府は)いろんな対策を打ってくれたが、その後の米価の動向はなかなか厳しい状況だ」と指摘した。
直近の米価の動向や政府・与党の対応策の効果、15年産米の需給計画などを検証し、3月中に提言を取りまとめる方針も示し、提言は党農業基本政策検討プロジェクトチーム(宮腰光寛座長)や政府に申し入れる考えだ。

会合で農水省は、同党が昨年まとめた米価下落対応策を受けた施策の実行状況を説明。
米穀安定供給確保支援機構による14年産米の保管助成について「(20万トン規模の米が今すぐ売れないため)JA全農や経済連の米も売りやすい環境になってきている」と、一定の効果があったとの見解を示した。

また15年産の飼料用米の需要量について、全農や日本飼料工業会などから約100万トンの要望があると説明した。

だが議員からは「(年明けから米価が上昇するという)見通しは甘かったのではないか」(野村哲郎氏)など、農水省の見解は楽観的とみる意見が相次いだ。
宮下一郎氏(衆・長野)は新たな米政策について「制度が機能するかどうか(検証し)、変更すべきところは検討した方がいいのではないか」と指摘。
農家や生産者団体が作付け後に、需給状況をみながら主食用米から加工・飼料用米などに事後的に振り向ける制度を提案した。

飼料用米への中長期的な支援を新たな食料・農業・農村基本計画に位置付けるべきだとの意見や概算金の仕組みの見直しを求める声も出た。
というもの。

根本的には、何一つ解決しているわけではなく、全てが先送りされていると考えるべきだ。
先送りのツケは、早ければ夏くらいから出始めるかもしれない。
当然、産地との取引価格についても・・・
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お米の食べ比べと、美味しいおこめ講座

2015年03月06日 09時33分00秒 | Weblog
「ふるさとの食 にっぽんの食」全国フェスティバルは、明日明後日の2日間開催されます。

自分は、食を学び、体験するイベント《NHK放送センター前、NHKホール横》にいます。
そこでは、お米の食べ比べと、日本食の原点であるお米の「美味しいおこめ講座」も時間を置いて行います。

試食米は特徴が異なる話題の4品種。

・北海道ゆめぴりか(中空知エコ米生産組合 高度クリーン栽培)
・山形県つや姫(東置賜)
・高知県にこまる(土佐天空の郷)
・佐賀県さがびより(逢地)

3月7日
・10:00-11:00 2品種の食べ比べ(西から1品種、東から1品種)
・11:00-11:30 美味しいおこめ講座+4品種の食べ比べ
・11:30-12:00 2品種の食べ比べ(西から1品種、東から1品種)
・12:30-13:00 2品種の食べ比べ(西から1品種、東から1品種)
・13:30-14:00 2品種の食べ比べ(西から1品種、東から1品種)
・14:30-15:00 2品種の食べ比べ(西から1品種、東から1品種)
・15:00-15:30 美味しいおこめ講座+4品種の食べ比べ
※運がよければ、試食ブースで4品種食べれるかもしれません

3月8日
・10:00-16:00 2品種の食べ比べ(西から1品種、東から1品種)
前日のような試食タイムとなりますが、ご来場に合わせて変化いたします
※運がよければ、試食ブースで4品種食べれるかもしれません
・11:00-11:30 美味しいおこめ講座+4品種の食べ比べ
・13:30-14:00 美味しいおこめ講座+4品種の食べ比べ
・14:30-15:00 美味しいおこめ講座+4品種の食べ比べ

「美味しいおこめ講座+4品種の食べ比べ」に参加するためには、その場でクイズに答えて頂く必要があります(物凄く簡単です)
マイクを使用して「美味しいおこめ講座」をいたしますので、その場まで来て頂ければ、ご自由に視聴することは可能ですが、4品種の食べ比べは出来ませんので、ご了承ください。

★★ 「ふるさとの食 にっぽんの食」全国フェスティバル ★★

●主催
「ふるさとの食 にっぽんの食」全国実行委員会(JA全中、JF全漁連、大日本水産会、NHK)
「ふるさとの食 にっぽんの食」各都道府県実行委員会

●後援
農林水産省

●日時
平成27年3月7日(土)・8日(日)午前10時~午後4時

●会場
NHK放送センター、代々木公園(ケヤキ並木通り・イベント広場)

https://pid.nhk.or.jp/event/PPG0255562/index.html
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認めていない訳ではない

2015年03月06日 09時19分59秒 | Weblog
自分は地域ブランド米を作っている訳だが、個人やグループで自分や自分たちのお米を売り込んでいる人たちからすると、自分の存在は、どのようになっているのだろうか?

「偉そうなことばかり言って、個人を認めていないじゃないですか」「個人があっての地域だ」「JAが信用できないから自分で売っているのだ」「自分で作ったものを自分で売って悪いのか」「自分の信念でお米を作っているのだから、自分で売るのは当たり前だ」とか・・・
チラホラとクレームが入ってくる。

自分は別に、個人での販売を認めていない訳ではない。
自分で売りたければ、売ればよいと思っている。
そんな小さい事に、いちいち関心を持っていない。
将来、生き残れるのか、自滅するのかについても、どうでも良い事。

以前も言ったが、生産者が自分でお米を売っているのなら、それは米屋である。
商売の鉄則として、同業者が、同業者を持ち上げたりすることは無い。
そんなことをすれば、自分の店が潰れてしまうからだ。

自分で売ると決めたなら、売れないからとか、販路を広げたいからとか、言い訳しながら自分たち米屋に売り込みなんてしないで、100%自分で売り切ってほしいだけの事である。

米屋を見下しながら、自分の都合で、米屋にお米を買ってくれという。
その甘ったれた考え方は、大嫌いだ。

自分は、これからも、地域JAと普及員と生産者と米屋とでタッグを組んで、小さな地域でも、生産量が少ないとしても、全国のお米好きの消費者が知っている、地域の将来がプラスになるようなブランド米を作っていく。

ただ、それだけの事だ。
個人は個人で、やりたいようにやってくれ。

面倒くさいから、こういう事については、いちいち返信メールをすることはしないし、もうコメントすることも無い。
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