仏教を楽しむ

仏教ライフを考えるコラムです。浄土真宗本願寺派僧侶

死刑廃止を明確に

2016年10月11日 | 日記
土曜日の新聞(28.10.8)に 「死刑廃止を明確に打ち出した宣言が7日の人権擁護大会(福井市)で採択された」というニュースがりました。

 ◇140の国・地域、事実上廃止

 国際的にみると死刑は廃止の方向にある。国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」によると、法律で死刑を全面的に廃止した国・地域は昨年末時点で102となり、1996年の60から大幅に増えた。過去10年以上執行がないような事実上の廃止国・地域を含めると140に上る。
 昨年死刑を執行した国・地域は日本を含めて25。経済協力開発機構(OECD)加盟35カ国のうち、通常犯罪について死刑があるのは日本、米国、韓国だけで、韓国は97年を最後に執行がない。
 
 国内の世論調査では、死刑制度の存続を求める意見が多数だ。内閣府の調査では、平成元年以降、死刑存置の意見が6~8割で推移。26年度の調査でも「死刑もやむを得ない」が80・3%で、「死刑は廃止すべきである」の9・7%を大きく上回った。(産経新聞)

とあります。

死刑廃止論は、キリスト教文化の影響があるといわれています。キリスト教の「博愛」「許容」「平等」の考え方により、敵をも愛し、神の御前では人はみな平等だという考え方です。死刑廃止は、仏教から生まれてきてもよさそうですが、仏教は主義主張を廃するので、その国の文化と融合しやすい傾向があります。

日本には、弘仁元(810)年、平城上皇の寵を得ていた藤原薬子(ふじわなのくすこ)が、兄仲成らとともに上皇の重祚(ちょうそ)と平城京への遷都を企てたが失敗に終わり藤原仲成が射殺されてより、保元一(1156)年七月平忠正と源為義の斬罪(ざんざい)されるまので、実に346年間、死刑がなかった時代があります。

なにしろ濁点さえ、嫌う文化、それが平安時代ですから。

片や江戸時代のように割腹による罪を償う文化がありました。現代日本は、平安時代の文化よりも、江戸時代の武士道の精神が生きているように思われます。死刑制度の背景に、そうした文化の問題があるようです。だから死刑肯定ということではありませんが。
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