仏教を楽しむ

仏教ライフを考えるコラムです。浄土真宗本願寺派僧侶

美とは何か

2017年05月14日 | 日記
「美しさ」について考えています。

先週「日本書紀」には、

徳(うつくしび)
無慈(うつくしびなき)
恩澤(みうつくしび)
とあり、「うつくしび」とは、“すべてのものをいとおしむこころ”を言い、これが「美しい」となったようです。と書きました。

「美」という文字が気になり少し調べました。漢和辞典には①うつくしい ②よい・うまい ③ほめる、となっています。

お経や親鸞聖人の用例を見ると「香美ならし」「美味」など、「よい」という意味で用いられてるようです。「往生要集」に「一切の万物、美を窮め極妙なり」などと、和語で言う「うつくしい」という用例もあります。

美しいの語源・由来には、http://gogen-allguide.com/u/utsukushii.html
美しい
 【意味】美しいとは、形・色・音などがきれいであること。

【美しいの語源・由来】
 「万葉集」に「父母を髮れぱ尊し妻子見れば米具斯宇都久志(めぐしうつくし)」とあるように、上代では妻子など自分より弱い者に対して抱くいつくしみの感情を表した。平安初期以降、小さいものや幼いものに対する「かわいい」「いとしい」といった感情を表すようになり、平安末期頃から[うつくしい]は「きれいだ」を意味するようになった。
 漢字の「美しい(美)」は、「羊十大」で、形の良い大きなヒツジを表しており、中国古代の王朝「周」の人々が、ヒツジを最も大切な家畜としていたことからと考えられている。(以上)

「日本書紀」は、漢文です。訓読でよまれたのは、平安時代初期のころだとも言われています。平安時代の人々が「美」の文字に対して、“自分より弱い者に対して抱くいつくしみの感情を表す”意味のある、「うつくしい」の言葉で、「美」を訓読したようです。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 祖先崇拝の構造 | トップ | 第41回正力松太郎賞 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。