仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

相撲の美学

2014年11月24日 | 日記
相撲で白鳳が優勝し、今日(26.11.24)の朝刊の記事(産経・読売)には、あくみつる氏の「横綱の品格を…」という注文コメントが掲載されていました。

相撲の横綱の品格は“抑制の美学”とも言われますが、“抑制の美学”というものは、横綱になったらかといって身につくものではないでしょう。

以前、紹介したことですが、日本の特性です。

「アメリカでは自尊感情が重要視され、幼い頃から自らが自己主張を重んじる教育がなされます。その結果、…他者と比較して自分を実際以上に高く見積もる効果のことを「人並み以上効果」と呼ぶが、北米ではほとんどの人が一般的な他者より自分が望ましい特性をもっていると知覚しているのだそうです。アメリカの高校生を対象とした調査では、「リーダーシップ」について、70パーセントの人が自分は平均的高校生よりも上であると答え、平均よりも下であると答えた人はわずか2パーセントしかいなかったという。…アメリカでは試験などで良い成績をとった時の成功を「自分の能力」などの自分の内的な能力や特性により得られたものと考え、逆に不合格などの失敗は「運」や「試験の内容」といった外的な要因により起こったと考える。…アメリカと異なり、日本では失敗を自分の能力や努力の欠如などの内的要因に、成功を運の良さや課題の易しさなどの外的要因に帰属するという傾向がほぼ一貫して見られる。実験場面だけではなく学業など、現実生活での課題においてもこの傾向は示されるのだそうです。」(以上)

この「成功を運の良さや課題の易しさなどの外的要因に帰属するという傾向」の基礎の上に、先輩の立ち振る舞いに学び、始動されて「抑制の美学」に対する謙虚さが身につくのでしょう。

「先輩がいない」「出世が早い」という現状の中では、協会全体が、そうした美学に対するまなざしを持つことが不可欠でしょう。
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