仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

中高年の客がキレやすく

2017年06月03日 | 現代の病理
「中高年の客がキレやすく、対応に困る」という相談の人生案内(14日掲載)が大きな反響を呼んだ。接客の現場では、同様の例は少なくない。専門家は、キレないためには他人の言動は意外に許せるものだと、日頃から意識付けておくよう助言する。

東京都内のスーパーでは、レジに並んでいた60代の男性の常連客が、他の客に割り込まれて怒った。会計の済んでいない買い物カゴを床に投げ出し、店員に「気分か悪い。商品は元に戻しておいて」とどなって帰った。数日後には、何事もなかったように来店したという。

 …人生経験豊かな中高年か、なぜ、キレてしまうのだろうか。
  「中高年かキレる理由(わけ)」の著書がある心理学者の榎本博明さんは、近年、自己主張か強がったり、傷つきやすかったりする若手社員の指導や、成果主義への不満などで、中高年のストレスが高まっていることを挙げる。「職場でも家庭でも尊重されていないと感じ、客として王様のように振る舞うことで、うっぷんを晴らしているのでは」と榎本さん。
「暴走老人!」の著書がある作家の藤原智美さんは、「会社を退職するなどして、人との会話か少なくなると、自分の要望を伝えたり、相手の意図をくみ取ったりするコミュニケーション能力か低下する。イライラしてちょっとしたことで爆発してしまうのではないか]と指摘する。(以上)

「腹が立つ」は、怒りが自分の内部で起こった時の言葉です。そして若者を中心に「腹が立つ」から「むかつく」と表現されるようになりました。腹が立つよりに、行動と怒りが直結している言葉です。キレる老人の話を聴いて思ったことは、「怒りなどの感情を、いったん自分の内面に留める」ということが出来にくくなっているということです。これは人間性が劣化しつつあるのかもしれません。
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