仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

脱バリアーの教え

2017年01月04日 | 仏教とは?
昨日は新年の集い。多く人が参拝されました。私の20分の法話「無蓋の大悲」についての話でした。阿弥陀さまの慈悲にはバリアーがないということです。

『宗教とこころの新時代』“幸福な社会とよい社会”というパートのなかに、幸福とはなにか、といったことが書かれていて、最後にアメリカの心理学者ディーナーが閧発した人生満足尺度が紹介されていました。
以下の五つの質問に対して、7点満点(「非常によくあてはまる」7点、「だいたい当てはまる」6点、「少し当てはまる」5貞、「どちらともいえない」4点、「あまり当てはまらない」3点、「ほとんど当てはまらない」2、「全く当てはまらない」1点)で答え、その合計の激字を申告するというものだ.最高は合計35点で、最低は合計5点となる。

1.ほとんどの面で、私の人生は私の理想に近い
2私の人生は、とてもすばらしい状態だ
3私は自分の人生に満足している
4私はこれまで.自分の人生に求める大切なものを得てきた
5もう一度人生をやり直せるとしても、ほとんど何も変えないだろう
(以上)
日本人の平均点は18.9点だったとあります。こうした問いには、何を尺度にするかによって答えも違ってきます。エゴを主とすると、高い点数をつける傾向がありますが、阿弥陀さまを尺度とすると、低い点数になる傾向があり、低いまんまで良しと収まります。

また今、万点の人でも、終わりがどうなるかわかりません。こうした統計がどのような意味を持つのかの方に興味を持ちます。幸福とは“これだ”とバリアーを張った時点で、不幸が登場します。仏教は、このバリアーをどう取り払うかを問題としています。
コメント
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