カトログ !! ~ カトレヤ交配種のブログ (Hybrid Cattleya's Database) ~

洋蘭の女王カトレアのデータベース(主に大輪系交配種)&育種交配・実生の魅力をご紹介

交配番号「SN-13」 経過報告

2016年11月20日 21時00分00秒 | ■「実生」関連
※2016年11月20日内容更新(兄弟個体の初花追加)

交配番号「SN-13」
登録品種名=Rlc. Shining Mirage(シャイニング・ミラージュ)

交配=Rlc. King of Taiwan‘ORCHIS’x Rlc. Rie's Bay‘Oranges’
受粉=2009年12月20日
播種=2010年8月16日
フラスコ出し=2012年6月3日
初花開花=2015年12月19日(播種から約5年4ヶ月)
品種登録=2015年12月21日


 私のオリジナル交配の交配番号「SN-13」です。
 Rlc. Rie's Bay‘Oranges’は育種家サンセットさんの登録品種で暖かい花色を持った特筆すべき極整型の黄花です。黄花銘親同士の交配であることから、その親品種としてのポテンシャルには大いに期待しています。
 そして Rlc. King of Taiwan‘ORCHIS’は濃色巨大輪系の優秀花として有名な花で、Rlc. Rie's Bay‘Oranges’との交配の結果はおそらく、花色、花容、花径など多彩なものが見られるはずで想像するだけでもワクワクしてしまいます。きっとこの交配はまた私に交配実生の奥深さ&楽しさを教えてくれることと思います。
 ちなみに、暫定品種名の「Mirage(ミラージュ)」は「蜃気楼」の意。探究心や、向上心を駆り立ててくれる“掴めそうで掴めない変幻自在な存在”をシンボライズした命名です。



・交配番号「SN-13」兄弟個体初花(2016年11月19日の状態、室内LED照明下撮影)
 今回開花した上の画像の個体は、花型は Rlc. Rie's Bay‘Oranges’からの良い影響を受けて、ペタルがオーバーラップする円い整型花となりましたが、花径は、Rlc. King of Taiwan‘ORCHIS’の子供としては小さめとなりました。また、花色は画像では判りにくいと思いますが、単純な濃ラベンダー系ではなく、黄花の色素を潜在させた趣のある色調だと思います。


・交配番号「SN-13」兄弟個体初花(2016年11月19日の状態、室内LED照明下撮影)


・交配番号「SN-13」兄弟個体初花(2016年11月19日の状態、室内LED照明下撮影)


・交配番号「SN-13」兄弟個体初花(2016年11月19日の状態、室内LED照明下撮影)



・交配番号「SN-13」初花(2015年12月19日の状態、室内蛍光灯下撮影)

・交配番号「SN-13」初花(2015年12月19日の状態、室内自然光撮影)
 初花が咲きました!フラスコ出しから3年半です。我が家で最速。花径は12cmと小さいのですが、花色はやはり両親の花色を混ぜ合わせたような面白いものが出ました。リップに Rlc. King of Taiwan‘ORCHIS’の面影が感じられるのも面白いと思います。次回の開花に期待大です!


・交配番号「SN-13」(2015年12月18日の状態)


・交配番号「SN-13」(2015年12月16日の状態)



・交配番号「SN-13」(2015年12月06日の状態)
 なんと、咲きそうです。フラスコ出しから3年半です。我が家で最速。祖先の Rlc. Nacouchee が比較的、早熟で小さな株から開花する傾向があるようですので、その性質を強く発現した結果なのかもしれません。


・交配番号「SN-13」(2015年06月07日の状態)
 早すぎるシースは、やはり枯れました。親の Rlc. King of Taiwan‘ORCHIS’譲りか、バルブや葉の裏面が赤く、濃色系花を咲かせてくれるのでは?と期待に胸を膨らませています。


・交配番号「SN-13」(2015年06月07日の状態)
 上の画像の苗の兄弟個体です。こちらの苗もバルブや葉裏が真っ赤です。



・交配番号「SN-13」(2014年12月13日の状態)
 画像の苗にシースができました。フラスコ出しから、まだ2年半ですので、開花はしないと思いますが、この性質は、比較的小柄な株で開花する親の Rlc. King of Taiwan‘ORCHIS’からの良い影響によるものかもしれません。



・交配番号「SN-13」(2014年08月23日の状態)
 画像はこの交配の苗で抜群に成長の早い個体です。一番大きな葉の先が枯れているのは冬季にワーディアンケース内で栽培していた際、伸びすぎて、蛍光灯に当ってしまったものです。



・交配番号「SN-13」(2013年09月29日の状態)



・交配番号「SN-13」(2012年11月11日の状態)
 順調に成長中です。



・交配番号「SN-13」(2012年06月03日の状態)
 特に生育の良かった苗はいきなり2号単鉢に上げます。


・交配番号「SN-13」(2012年06月03日の状態)
 一応、保険的にプラグトレイにも上げます。


・交配番号「SN-13」(2012年06月03日の状態)
 高橋洋蘭園さん(高松)から取り寄せたフラスコ。



・交配番号「SN-13」(2012年05月04日の状態)
 すっかりフラスコ出しOKな状態にまで育っていました!



・交配番号「SN-13」(2011年12月30日の状態)
 予想以上の順調な生育を確認できました。



・交配番号「SN-13」(2011年08月13日の状態)
 移植していただいていました。小さくてもしっかりと力強い感じの芽です。



・交配番号「SN-13」(2011年05月04日の状態)
 比較的素直な生育の芽が順調に大きくなっています!



・交配番号「SN-13」(2010年11月21日の状態)
 播種から約3ヶ月が経過して、待望の発芽が確認できました!



・交配番号「SN-13」(2010年08月14日の状態)
 いよいよ播種です!この交配は両親共に親品種として有望視している品種ですので、その結果がとても楽しみです!



・交配番号「SN-13」(2010年06月20日の状態)
 気候が温暖になってからの実の膨らみ具合は順調です。
 この交配も多彩で面白い花がたくさん咲きそうですので、鬼が10人くらい笑いそうですが(苦笑)、今からワクワクしています!



・交配番号「SN-13」(2010年05月09日の状態)
 順調に膨らんでいます。株も元気で新芽が発生しています。



・交配番号「SN-13」(2010年03月22日の状態)
 子房部の膨らみは順調です。株もとても元気ですので、このまま順調に播種までもっていけると思います。

 

・交配番号「SN-13」(2010年1月24日の状態)
 まだ油断はできませんが子房部が順調に膨らみ始めています。




※「SN-13」の創出のために使用した親株の画像です。(2006年11月我が家にて開花分 ※実際の花色はもっと濃いです。花径は左 162mm、右 170mm)
■Rlc. King of Taiwan‘ORCHIS’AM/AOS
リンコレリオカトレヤ キング・オブ・タイワン‘オーチス’
(Rlc. Bryce Canyon x Rlc. Purple Ruby (1/1/1989))
●Rlc. King of Taiwan についての記事は、こちらをクリック!



※「SN-13」の創出のために使用した親株の画像です。(栽培・画像提供=サンセットさん)
■Rlc. Rie's Bay‘Oranges’HCC/JOS
リンコレリオカトレヤ リエズ・ベイ‘オレンジーズ’
(Rlc. Formosan Gold x Rlc. Sunset Bay (3/13/2006))
●Rlc. Rie's Bay についての記事は、こちらをクリック!



◆「シンのカトレヤ交配記録」についての記事は、こちらをクリック!


◎情報提供・お問い合わせ等の連絡先メールアドレスは、こちらをクリック!

この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Rlc. Bryce Canyon‘Splendife... | トップ | ◇Rlc. (Waianae Appeal‘Aloha... »
最新の画像もっと見る

■「実生」関連」カテゴリの最新記事