西田みどりの「誰でも書けるレポート講座」

日々のニュースや新聞記事から注目すべき文章表現を抽出し、レポートにどう生かすかを解説していきます

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政治はドラマ――臨場感はセリフと慣用句で

2010-05-01 05:29:23 | 日記
 

「高速道路の新料金案だと
8割の運送業者には実質値上げになります」
4月15日、民主党トラック議員連盟事務局長の石井章衆院議員(52)が、
運送業者が加盟する各地のトラック協会から聞き取った
報告書を手渡してこう説明すると、
小沢一郎幹事長の顔色が変わった。
「なにぃ。馬淵君(国土交通副大臣)を呼んで
内容を精査せんといかん」
(中略)この日のうちに党幹部が集められ、
「ちゃぶ台返し」へ動き始めた。
(2010年5月1日付朝日新聞)

初めて政権を取った民主党が行っているだけあって、
永田町では、日々ドラマチックなことが起こります。
それを報道する記事にも臨場感があります。
政治記事はどうしても
状況説明と登場人物(政治家、関係者)の肩書に
字数を取られてしまいますが、
それを補うように
セリフと慣用句が効果的に使用されています。
セリフは記事に躍動感を与え、
意味の含有量が高い慣用句は
時として、状況を一瞬にして読み手に伝えてくれます。
もちろんその状況をどんな慣用句に置き換えるかに
書き手の見方が反映されているのは言うまでもありません。

引用した文では、
「顔色が変わった」
「なにぃ‥‥せんといかん」
「『ちゃぶ台返し』へ動き始めた」
が、それに当たります。
これらの言葉が醸し出す雰囲気を
別の「お行儀のいい言葉」に言い換えると、
字数が増えてしまいますし、
的確に状況を伝えるのも難しい。

慣用句をたくさん自分のものにしておくと、
文章を書くのが楽になります。
ただ、使いすぎると浮いてしまいますし、
使われる頻度が少ないものだと
古くさいイメージを与えます。
慣用句も流行に左右されますので
それをつかんでおくと
若々しい文章を書くことができます。


©Nishida Midori
www.gakushuin.ac.jp ›


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