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草花たちの静かな誓い  宮本輝

2017-06-28 14:15:01 | 本 2017年
小畑弦矢の叔母のキクエ・オルコット

ロサンゼルス在住で日本に旅行中に
亡くなった
弦矢は彼女の日本での死亡手続きをし
遺骨を持ちロサンゼルスへ

そしてキクエの弁護士に会った

キクエの遺言書には
自宅の土地建物を含めた
日本円にして総額42億円を
弦矢に譲ると明記されていると話す

キクエは富豪の夫を一年前にガンで亡くし
一人娘のレイラも幼い時に
白血病で亡くして一人暮らしだった

物語の前半までは
素晴らしいオルコット家の描写や
オルコット家がある
パロス・ヴァーデス半島の景色
キクエ叔母手作りの缶詰にして残されていた
とてもおいしいスープのことなどが書かれている

特別事件が起きるでもないのに
退屈することなく
読み進んでしまう

何かが起きる・・・

ここからネタバレ

白血病で亡くなったと聞かされていた
同じ年の従妹レイラは実は幼児誘拐に遭っていた

生きているかもしれない彼女を捜し
遺産を彼女に渡そうと考える弦矢

27年前のことで
警察も諦めていた事件だったが
優秀な探偵に依頼してとんでもない事実がわかる

誘拐の主犯がキクエだと明らかになった時
私はキクエの浮気を疑った
夫の子ではない子を産んでしまったために
ばれないうちに親友に託したのではと・・・

その方がよかったかも

夫が実の娘に性的いたずらをしていた
その被害から守るために
そして娘に嫉妬の気持ちを持つ前に
遠くへ離してしまおうとした
カナダへ・・・

離婚すればいいのではという考えは
否定された
日本人であるキクエが親権を取るのは
難しい
そうなるとレイラを夫の元へ
置いて行かなければならない

裁判をして親権を取ろうとしたら
その事実を公にしなければならない

考えに考えた末の犯行
完璧だった

当時6歳だったレイラを納得させた工夫や
努力も事細かく書かれている

そして今彼女は33歳になり美しい女性教師になっていた
話しの中では彼女と弦矢の対面シーンはない


後半は
キクエの誘拐事件に協力し
レイラを引き取って育てたキョウコとその夫が
そこまでに至った経緯が書かれている

その後キクエが夫と離婚もせずにいたのは
養父母への金銭的援助をするためや
事件がばれないようにするため?
捜しているふりをする努力


弦矢は遺産を使い
キクエのスープレシピを参考に
会社を立ち上げることにした

そうなることを予知していたかのように
弦矢にアメリカ留学と
MBA(経営学修士)の資格を取ることを勧めたのは
キクエ
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