「日本いきいき倶楽部」日記Z
叔母さんとの出会い。
目当てのモチノキは、すっかり枝を失っていましたが、幹はしっかりと残っていました。
そして、その奥に、当時としては最も家らしい建物が立っていました。
一番上の伯母の努力で建てられていたのです。
玄関が開け放たれていましたので、敷居をまたぎながら、祖母が、「ただ今・・・」と言いましたら、すこし奥におられた母の下の叔母さんが、丁度、学校への出勤の準備中でした。
弁当箱を包みかけておられたのです。
そして、本当に飛び上るほどびっくりされて、ものも言わずに、駆け寄って来られました。
そして、「よう帰って来たな・・・」と、祖母の手を取っていました。
そして、包みかけの弁当を持ってきて、「早うお食べ・・・」と、差し出して下さいました。
あのような時、食欲を忘れていましたので、「叔母さんの方が、気を回して下さっているのだ・・・」と、感心していました。
そして、学校への連絡は、電話が無い時代ですから、お手伝いさんへ連絡を頼んでおられました。
「今日は、母をもてなすのだ・・・」と、決めてかかっておられたと思います。
そして、叔母が、本当に意外な情報を話して下さいました。
「今日、これから、お姉さんの媒酌で、田舎の神社で、私の父と、母の妹が、結婚式を挙げることになっている・・・」と、話してくれたのです。
「直ぐに電報を打って来る・・・」と、電話局へと行かれました。
駅前の風景で、すっかり気落ちしていた祖母は、何時の間にか元気になっていました。
「あれは、サツマイモだよ・・・」と、畑に茂っている作物を指差して教えてくれました。
かなり広い敷地ですのに、隅からに隅まで、畑になっていました。
返電が来ました。
「夕方そちらへ帰る・・・」とのことでした。
今度、母になって下さる叔母とは、面識が無かったものですから、戸惑いながら待つことにしました。
後日、この時の叔母をお世話することになりましたが、それは、この時の出会いが有ったからだと思っています。
あと僅かになりました。どうぞ、良いお年をお迎えください。
平成28年12月31日
叔母さんとの出会い。
目当てのモチノキは、すっかり枝を失っていましたが、幹はしっかりと残っていました。
そして、その奥に、当時としては最も家らしい建物が立っていました。
一番上の伯母の努力で建てられていたのです。
玄関が開け放たれていましたので、敷居をまたぎながら、祖母が、「ただ今・・・」と言いましたら、すこし奥におられた母の下の叔母さんが、丁度、学校への出勤の準備中でした。
弁当箱を包みかけておられたのです。
そして、本当に飛び上るほどびっくりされて、ものも言わずに、駆け寄って来られました。
そして、「よう帰って来たな・・・」と、祖母の手を取っていました。
そして、包みかけの弁当を持ってきて、「早うお食べ・・・」と、差し出して下さいました。
あのような時、食欲を忘れていましたので、「叔母さんの方が、気を回して下さっているのだ・・・」と、感心していました。
そして、学校への連絡は、電話が無い時代ですから、お手伝いさんへ連絡を頼んでおられました。
「今日は、母をもてなすのだ・・・」と、決めてかかっておられたと思います。
そして、叔母が、本当に意外な情報を話して下さいました。
「今日、これから、お姉さんの媒酌で、田舎の神社で、私の父と、母の妹が、結婚式を挙げることになっている・・・」と、話してくれたのです。
「直ぐに電報を打って来る・・・」と、電話局へと行かれました。
駅前の風景で、すっかり気落ちしていた祖母は、何時の間にか元気になっていました。
「あれは、サツマイモだよ・・・」と、畑に茂っている作物を指差して教えてくれました。
かなり広い敷地ですのに、隅からに隅まで、畑になっていました。
返電が来ました。
「夕方そちらへ帰る・・・」とのことでした。
今度、母になって下さる叔母とは、面識が無かったものですから、戸惑いながら待つことにしました。
後日、この時の叔母をお世話することになりましたが、それは、この時の出会いが有ったからだと思っています。
あと僅かになりました。どうぞ、良いお年をお迎えください。
平成28年12月31日