フランスの学校給食

水曜日、学校は半日なのでお昼に迎えに行くと

かいとが病気になっていた。

その日はお昼も食べずにベッドに入ってほとんど二日間、オレンジジューズ以外

口にしなかった。

熱も３９度を超えていたので、金曜日も学校を休ませる事にした。

それで学校に欠席連絡をして、頼んであった給食を何時に取りに行けばいいか確認した。

 

前住んでいた町では、給食はその家庭の収入によって4段階ぐらいに料金が別れていた。

でも今住んでいる町は、一括誰でも一食　３、２５ユーロ。

隣町に住む知人が、一食　６０サンチームで食べている子どももいると教えてくれた。

これは日本円にして、８０円ぐらいか。

コミュニティの外から来ている子どもは負担がまして、4ユーロ以上かかることもある。

 

話が逸れた。

給食は病気で休んだ場合でも取りに行かなくては行けない。

人数分頼んでいて、食べ物が無駄になる（最近フランスでよく耳にする　ガスピヤージュ　ってやつです）

のを防ぐためだという。

欠席は２回目で最初は　今日のチケットを次回に回してくれないのか

と不満だったけど、今は喜んで取りに行く。

 

だって、給食　どんなものか見る滅多にないチャンスだから。

そして　それを　親子３人で分けて昼ご飯にしちゃう。

前回もまあまあおいしかったが今回はもっとよかった。

 

　これです。サラダとクスクス（アラブ料理）魚のフライとチョコレートケーキ。

　これ、給食にしては贅沢すぎない？

 

どのぐらいの味だったかと言うと、

団体旅行でパリに来て　昼食を用意されている食堂で食べたら

おいしいじゃなーいと言ってみんなが満足・完食するぐらいにはおいしかった。

チョコレートケーキは外見よりは劣ったけど、これらの料理を素敵なお皿に盛ったら

印象がさらにアップするでしょうね。

 

かいとは　野菜が苦手で　クスクスのズッキーニとか残していたけど

（サラダは言うまでもなく）私がこれが給食だなんて羨ましいと連発すると得意げだった。

 

少し前　「エメリックのママ、すごいんだよ。僕たちの給食　つくってるの」

と興奮して話していたから、エメリックのママ　すごいじゃん　と話したら

もう　覚えていなかった。

そういう感覚をずっと　持っていて欲しいな。

 

かいと、学年　上がれそうです。

次の学年に上がるがそれで異存はないかという紙面を学校から受け取って

もちろん了承のサインをして速攻提出した。

「向こうの気が変わる前に早く！」と夫が急かすので。

 

それで思い出したのは　私のビザを受け取ったときの事。

２年かかってやっと正規のビザを取れた時私は妊娠中期だった。

遠くからはるばる来ている疲れもあり、感極まるのもあり、受け取ったビザを胸に

ビザ受け取り口の近くに腰掛けた私に

「早く！やっぱり返せと言われるかもしれない。ここから一刻も早くずらかるんだ」

と身重の私を追い立てた夫。

 

フランス経験のある人なら、分かってくれそうな話。

今では笑っちゃうけど。