狸  森  日  記

                 ムジナnoモリnoクラシカタ

満月

2011-05-18 03:31:49 | 暮らし



子供の頃に、丁度今頃の季節、西公園したの博多湾に浮かぶ「鵜来島」に
潮干狩りに出かけた記憶が有る。伊崎漁港辺りから渡し船が出ていたと
思う。当時は家族単位で出かけるのではなく、町内の人達が皆参加していた
潮を引くのを待って海に入ると、岩ノ下からタコが獲れたりした。

今は「鵜来島」に渡る人もいないようだが、満月だと言うので、昔を思い
出した。夜9時頃にはまだ低かった満月も、この時間、西の空にぽっかりと
浮かんでいる。

八十八夜が過ぎた、今月初旬、八女に住む友人から「新茶が届いた」
八十八夜は、立春の日から数えて「88日目の日」5月2日頃だったろうか・・・
九州には美味しいお茶の産地が幾つかある。八女茶・嬉野茶・知覧茶etc
どれも甲乙つけ難く、美味しいお茶である。


過日、神奈川県の足柄産の茶葉から高い濃度の放射性物質が検出され
出荷見合わせの処置が取られたが、茶葉農家の人が、折角摘み取った
1番茶を空き地に廃棄処分をしているニュースをTVで見た。思わず流された
涙に、言葉にならない悔しさ無念さが伺えた。


東電の福島原発の事故をうけて、世論は「原発廃棄」に大きく傾いた。
当時、政権を担当していたのは「自民党」で、財界、建設業界と一緒に
なって推進してきたものだ。「荒れ地に金の卵を産むが舞い降りる」
ようなものだ・・・と、当時の財界人が、浜岡原発の予定地の人に言った・・・
と聞いた。


石油枯渇・・・という将来の見通しから、エネルギー政策は火力から原発へ
大きく舵を切った。為政者としては、当然の政策だったのかもしれないが
原子力委員会が、今回のような事故を想定していなかったのは、頂けない
それだけ危険なモノを扱うのに、見通しが甘かったとしか言いようがない

その事故のあおりを喰って、今回の足柄茶の出荷見合わせなのだ
福島とは直線距離で300Km以上離れている神奈川県足柄、全く違う地域で
放射能汚染が起きるとは・・・これも「想定外」だと言い訳するのだろうか?


満月の話から、反れてしまいましたが・・・
写真は昨年秋の、中秋の名月の写真で、今日の満月の写真ではありません
念のため・・・。

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