職務質問（２）～～ダイビングナイフに御用心。

先日新宿駅西口、小田急百貨店前付近を歩いていたときである。
私の左斜め後ろを５０代の夫婦と思われる男女が歩いていた。その女性のほうが、キャスターバッグ（今流行のヤツ）を引いていた。一見してこれから旅行に出かけるか、帰って来たか、といったところである。
そのご夫婦に、小田急百貨店前から、黒っぽいウィンドブレーカーをきた女性が近付いてきた。
「ちょっと、ご協力いただけますか？」
そう言って、バッジを見せご夫婦を連れて行った。

恐らく、バッグの中を見せろと良い、中に何か軽犯罪法でしょっ引けるものを見つけたら、現行犯でさっさとしょっ引くつもりだろう。
正直、ここまでエスカレートしているのか？
と言うのが感想である。

また、同時に、あのご夫婦を助けてあげたほうが良かったのか。
警官がご夫婦を呼び止めた理由は何か？
荷物の中を調べることを正当化する令状があるのか？
この二つでも聞けば何とかなったはずである。

以前、「オタク狩り」と言われていた新宿署の暴挙は、いまやオタク風な人たちの枠を超え、何かしらしょっ引けるものを所持している可能性がある者ならばなりふりかまわず、しょっ引こうとしているらしい。

しかし、警察はこんなことばかりに力を入れていて、今、一般市民を取り巻く本当の脅威から我々を守ってくれるのか？
犯罪の防止は本当にできているのか？
そんな気がしてならない。

初めはあまり考えてはいなかったが、都内のダイバー諸君、ダイビングナイフなんか所持しているときに職質受けたりなんかしたらどうします？
「ダイビングの帰りです。」
なんて、何の問題もない、当たり前の答えがここ最近の警官に通用するとは限りませんよ。警官撃退法を一応頭に入れておいたほうが良いかしれません。

例えば、今、お世話になっている弁護士の先生がいなくても、弁護士事務所のＴＥＬ番号を沢山携帯に入れておいて、職質を受けた瞬間、ＴＥＬして、
「今、職務質問をいけていますが、そのことについて相談したいのでこれから伺っても良いですか？」
なんて言いながら、
「弁護士の先生に相談してから伺います。」
なんていう事も必要になってくるかもしれません。

確かにいろいろ危ないことはある。
今日も、九州で射殺事件がおきた。
だからといって、一般市民を難癖をつけて軽犯罪法違反でしょっ引き続けることが何かの解決になっているとは思えない。
ただ、警視庁の上の方々がここ最近、警察の地道な努力で、軽犯罪法でこれだけ多くの潜在的な犯罪者をしょっ引いたと言う実績を目にしたら、満足なのだろうか？

やっぱり、世の中狂っていると思えてならない。