戦場ヶ原からこんにちは

日光自然博物館がお送りする奥日光の自然情報+αです。

冬と春の隙間

2017年04月28日 | 自然情報

本日は赤沼~青木橋のガイドの後、足をのばして泉門池~北戦場~光徳入口~赤沼へとぐるりと一周。

光徳入口~三本松間のお気に入りの景色を楽しみつつ歩を進めると、前方の歩道上にいたのは・・・

このヒトたち。よく見ると、右はホオアカ(夏鳥)、私自身は今年初。多分渡来して間もない。

そして、左はカシラダカ(冬鳥)の夏羽。すっかり冬とは違う装い。そろそろ繁殖地へ渡っていきそう。

冬とは違う姿の冬のものを見るとか、冬と夏のものを一緒にみられるとか、この時期って本当に面白い。

冬と春の隙間・・・私は好きです。(仲)

 

 


新・山の上からこんにちはvol.208

2017年04月28日 | 新・山の上からこんにちは

こんにちは、日光自然博物館です。

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、
カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

■ 今朝の奥日光は 5 ℃ (博物館周辺 8:00時点)

今回は、標高の高い奥日光より一足先に春めいてくる、日光市内の鳴虫山(なきむしやま)へ行ってきました。

東武日光駅に近い方の登山口から登り、神ノ主山(こうのすやま)を経由するコースで、山頂で折り返し、同じ道を戻ってきました。

鳴虫山では木々の芽吹きが進んでいて、うっすら黄緑に色づいている様子がきれいでした。 

またそんな山の中に、優しいピンク色が見られました。

そのかわいらしい色の正体は・・・詳しくはこちら

こんな様子が見られて、歩いたかいがあったなと、うれしく思いました。

木だけではなく足元にも、ちょっと変わった形の、こんなかわいい花が咲いていました。

カタクリの花です。ぜひ葉っぱにもご注目を!この不思議なまだら模様、とても印象的です。

まだつぼみもありましたが、ご覧になりたい方はお早目が良さそうです。

 

他にもこのコースで印象に残ったことがあります。それは、木の根っこです。

登山道には木の根っこがはりめぐらされている場所が多く、すごいなぁ・・と思いながら歩いていました。斜面では根っこが階段になっていて登り下りしやすく、助かりました。

 

しかし、木にとって大切な根っこを傷めないように配慮するべきだったと反省です。

ダメージを与えずに自然の中へ行くことは難しいと思います。しかし、だから行かないのではなく、行って素敵な体験をたくさんすることで、自然を守る行動へつながるといいなと思います。

少なくとも、私はこれから登山をするときには、根っこを踏まなくて済むところはむやみに踏まないようにし、できる限り木に優しく登りたいです。

 

【歩く際の注意!!】

この鳴虫山のコースは、標高差約500m、コースタイム約3時間の登山ですので、地図、コンパス等もご持参いただき、しっかりした装備と準備でお願いします。

(み)

◆ 自然観察会情報 ◆

 ★「戦場ヶ原春のガイドウォーク(プレDCイベント)
  平成29年5月3日(水祝)~5月7日(日) 10:00~/13:30~ 〈当日受付〉
   戦場ヶ原で早春の生きものさがし!短距離のお手軽ハイキングイベントです。

 ★「ツツジのトンネルを歩く!中禅寺湖畔フラワートレッキング(プレDCイベント)
  平成29年5月14日(日) 9:45~14:00 〈5月4日(木)締切〉
   絶景の穴場へレッツゴー!春の花々の世界へご案内します。 

 ★「春の中禅寺湖畔ナイトハイク(プレDCイベント)
  平成29年5月20日(土) 19:00~21:00  〈5月16日(火)締切〉  
   いろんな出会いが待っている!?中禅寺湖でドキドキ夜散歩!

 ★「中禅寺湖南岸トレッキング(プレDCイベント)
  平成29年5月28日(日) 9:00~15:30 〈5月17日(水)締切〉
   新緑、シャクナゲ、野鳥、そしてモーターボートで中禅寺湖360°大パノラマ!贅沢すぎてごめんなさい!! 


◆ 企画展情報 ◆

 ★「武田久吉展~日光の山々で躍動した若き日々~in 日光自然博物館
  平成29年4月29日(土)~7月9日(日)(5月まで月曜休館)
   登山家・植物学者であり「尾瀬の父」と呼ばれた武田博士。その原点となった少年時代の日光との関わりを紐解きます。

 ★「植物画展in 中禅寺湖畔ボートハウス
  平成29年4月29日(土)~7月9日(日)(5月まで水曜休館) 
   「花遊びの会」のみなさまが描かれた力作の数々を、ぜひご覧ください。