仲良くさせてもらっているブロガーの人たちもほとんどが諸手を挙げて賞賛に次ぐ賞賛の話題作。
そして他でもここで号泣したとか、涙なくしては見られなかったとか、泣か、き、く、くる、くれ、けよの「か行変格活用」の雨嵐。
そりゃあご贔屓の岸部一徳は見事だったし、蒼井優をはじめとするフラガールによるポリネシアンダンスショーは圧巻だったさ。
そしてついのせられて途中涙腺が緩んだことも何度かあったさ。
ただいかにもといった音楽(←ジェイクのせいではありません)を含めそのあまりに泣かせるぞ的お涙頂戴の演出はあまりにあざといと言うか露骨過ぎた。
そしてドラマそのものも、最初てっきり主人公だと思っていた徳永えり扮する早苗が、唐突に夕張に行くこととなったあたりから主人公不在となり曖昧なものに。
時代に翻弄される豊川悦司と時代に対応しようとするダンス教師の松雪泰子の対立、炭鉱内での守旧派と改革派の確執、母親と娘のいざこざなどなど、様々な対立軸を用意しいくつかのエピソードを挟んで雨降って地固まるみたいな世界を描こうとしつつ、あれもこれもと欲張りすぎて中途半端になった感が大いにあり。
親友との別れ、父親との死別、教師との別離、そこでの溜めに溜めてのしつこいほどの演出こそが、この映画の大きな「売り」なんだろうとさえ思えてくる。
そしてもし 涙 = 高評価だとしたらあまりに悲しい。
確かに最近ヒットしたり話題となったりした映画のトレンドである『思い出しが可能な昔である昭和40年という時代設定』、そして『それまで素人だった女の子たち(もしくは男の子たち)が新たなものに挑戦をする』というまさに“ ツボ ”な企画(さらには『プロジェクトX』的要素も!)。
それを“フラ”という素材ととともに<いわき>の地に見出した制作陣のマーケティング能力の高さには恐れ入ったりもするし、出演者の頑張りも確実に見て取れるだけに、もう少し脚本を吟味し話をまとめ、それぞれのキャラクター造形も深めてくれたら、より感動的な群像劇になっただろうにと思ってしまうのだ。
今日の1曲 “ Sha La La ” : Tsuji Ayano & Okuda Tamio
ハワイ → ウクレレ → つじあやの ということになって今日は名曲揃いの彼女のカヴァーアルバム『 COVER GIRL 』の中からこの曲を。
ウクレレひとつで歌う KYOTO SIDE での「Swallowtail Buttefly~あいのうた~」も捨てがたいのですが、
~おんな誰しも男ほど弱かないわ♪ とこの映画とも重なる歌詞が歌われ、そして奥田民生とのデュエットぶりが絶品なサザンのカヴァー曲であるこの曲が一番のオススメだったりします。その仕上がりの良さを確かめて頂きたいので是非ご一聴を
ヴィジュアルの完成度はさておき、1曲丸ごとコチラで聴くことが出来ます。
そして他でもここで号泣したとか、涙なくしては見られなかったとか、泣か、き、く、くる、くれ、けよの「か行変格活用」の雨嵐。
そりゃあご贔屓の岸部一徳は見事だったし、蒼井優をはじめとするフラガールによるポリネシアンダンスショーは圧巻だったさ。
そしてついのせられて途中涙腺が緩んだことも何度かあったさ。
ただいかにもといった音楽(←ジェイクのせいではありません)を含めそのあまりに泣かせるぞ的お涙頂戴の演出はあまりにあざといと言うか露骨過ぎた。
そしてドラマそのものも、最初てっきり主人公だと思っていた徳永えり扮する早苗が、唐突に夕張に行くこととなったあたりから主人公不在となり曖昧なものに。
時代に翻弄される豊川悦司と時代に対応しようとするダンス教師の松雪泰子の対立、炭鉱内での守旧派と改革派の確執、母親と娘のいざこざなどなど、様々な対立軸を用意しいくつかのエピソードを挟んで雨降って地固まるみたいな世界を描こうとしつつ、あれもこれもと欲張りすぎて中途半端になった感が大いにあり。
親友との別れ、父親との死別、教師との別離、そこでの溜めに溜めてのしつこいほどの演出こそが、この映画の大きな「売り」なんだろうとさえ思えてくる。
そしてもし 涙 = 高評価だとしたらあまりに悲しい。
確かに最近ヒットしたり話題となったりした映画のトレンドである『思い出しが可能な昔である昭和40年という時代設定』、そして『それまで素人だった女の子たち(もしくは男の子たち)が新たなものに挑戦をする』というまさに“ ツボ ”な企画(さらには『プロジェクトX』的要素も!)。
それを“フラ”という素材ととともに<いわき>の地に見出した制作陣のマーケティング能力の高さには恐れ入ったりもするし、出演者の頑張りも確実に見て取れるだけに、もう少し脚本を吟味し話をまとめ、それぞれのキャラクター造形も深めてくれたら、より感動的な群像劇になっただろうにと思ってしまうのだ。
今日の1曲 “ Sha La La ” : Tsuji Ayano & Okuda Tamio
ハワイ → ウクレレ → つじあやの ということになって今日は名曲揃いの彼女のカヴァーアルバム『 COVER GIRL 』の中からこの曲を。
ウクレレひとつで歌う KYOTO SIDE での「Swallowtail Buttefly~あいのうた~」も捨てがたいのですが、
~おんな誰しも男ほど弱かないわ♪ とこの映画とも重なる歌詞が歌われ、そして奥田民生とのデュエットぶりが絶品なサザンのカヴァー曲であるこの曲が一番のオススメだったりします。その仕上がりの良さを確かめて頂きたいので是非ご一聴を
ヴィジュアルの完成度はさておき、1曲丸ごとコチラで聴くことが出来ます。
泣ける=高評価ということではないですよね。
私の場合はダンスがフィーチャーされているものは概して好きな部類に入ります。
そして、嫌いな俳優さんが出ていなかったことも楽しめた要因です(これって結構私には大事なんです)
昨年の「三丁目の~」も王道でしたが、少々鼻に付くものを感じました(汗)
あとはもう好みでしょうね~。
うーん、決してだめな映画ではないし、事実をベースに作られたことも含めて
充分に感動的な映画だと思います。
しかしながらどうにもこうにもあまりに多くの人が情感に流され過ぎているぅ~!
そんな気がして諸手を挙げて絶賛というのには組したくないという気持ちが
強かったりするのです。
最近大衆文学も好きになり、大衆映画も好きになり…先日WOWOWで『一番星…』シリーズを観ました。鈴木則文エンターテインメントの極意でしたよね。楽しくって泣けてジ~ンときて…これが大衆映画じゃありません?
ダメとまでは言いませんし、mimiaさん同様に蒼井優の踊りのシーンにも
やられた感があったのですが、あまりのお涙絶賛の風潮に今ひとつ馴染め
なかったというか、まあそういうことにしておいて下さい(苦笑)。
鈴木則文監督、とにかく高みからの視点がないところが共感を呼ぶ所以だと思っています。
詳しくはまたの機会に。
普通に観てたら感動したのでしょうか?
こういう時ってあまのじゃく扱いされて嫌ですよね。
いい映画だって言われてて、本当にいい映画だって思える映画もあるのですから。(笑)
本当によく出来た映画ではあるけれど、やっぱりだけど、だったりします(苦笑)。
ちなみに「松子」は、初日に観に行って褒めすぎるほど褒めちぎっていました。
僕は、大絶賛の方なんですけどね(笑)
感動ものの王道みたいな作品ですけど、この脚本は、練りに練られていると思います。
事実を丹念にフィールドワークしていますし、役者さんも自分の役割をよく演じていると思います。
娯楽映画の邦画の頂点であるといっても言いかと思います。