50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写
俺の明日はどっちだ
「ブラッド・ダイヤモンド」 Blood Diamond

劇中の台詞にも出てくるように、神すらも見放したかのように思えてしまう土地アフリカで繰り広げられる所謂「紛争ダイヤ」をめぐって、大きなメッセージ性を持たせつつ、微妙なバランスの上でエンターテイメント性もうまく引き出して展開する社会派サスペンスアクション作。
過去の凄まじい体験を経て冷酷な密売人としてアフリカを生き抜いてきつつ、そこからの脱出を願うアーチャー。
かけがえのない家族を奪われ、自分の死をも厭わず息子の奪還を目指す漁師のソロモン。
そして多くの企業や国家が関わる理不尽な紛争ダイヤの実態を暴こうとする女性ジャーナリスト、マディー。
そうした自由への欲求、家族への愛、真実への追及といった三者三様の思いを『ピンク・ダイヤ』という大きなダイヤモンドとともにひとつに向かわせるストーリー展開は巧みだと思ったし、演じた役者もそれぞれが好演し、アフリカの大地を感じさせる素晴しい音楽も含めて見応えのあるものとなっていた。

ただ、その背景として描かれる映画の中での現実は、T.I.S.(This is AFRICA) と括るにはあまりに辛過ぎた。
特にここまでやる必然性があるのかと思うほど徹底的に繰り返される無防備な女性や子供たちへの殺戮シーンには、現実のひとつの側面なのだろうけれど、何故にそこまでという思いで強く胸が痛んだし、映画『イノセント・ボイス 12歳の戦場』にも登場してきた少年兵という現実にも改めて考えさせられもした。
そして劇中、アーチャーが紛争地で取材するマディーに、「ミネラルウォーター片手にラップトップ・コンピューターで高みの見物かい云々」といったシニカルな言い方をしていたけれど、それっていうのは案外、制作者たちの自虐的な想いであると同時に、のうのうとスクリーンに向かい合っている観客に向けられた皮肉なのかもしれない。

それはさておきディカプリオは、あのディカプリオがといった意味では確かに好演していたと思うし、彼が主演することによって結果的に多くの観客が劇場に足を運び、こうした「現実」を知ること自体は良いことだとは思うけれど、そんなに演技が素晴しかったかというといささか疑問。
それに彼自身に罪はないけれど、アーチャーは過酷な過去によって非情な密売人となったアンチヒーローのはずだけど、ディカプリオが演じるとどうしても最初から良い奴に思えてしまう点もいささか食い足りなかった。
そしてさらに加えるなら、こうしたアフリカの様々な出来事や問題を娯楽作品の題材に持ってくることに対しての危うさというか、不快な違和感も少なからず感じ、どこか居心地の悪さも感じてしまったのだ。ウーム。
今日の1曲 “ Solomon Vandy ” : James Newton Howard
とにかく久しぶりに唸ってしまったジェームズ・ニュートン・ハワードの手によるサウンドトラック。
『バットマン ビギンズ』、『キング・コング』、『インター・プリター』などでも音楽を担当していた人だときくと、なるほどと思うけれど、それにしてもアフリカの赤い大地、そして色彩感溢れる風景すら見えてきそうなエモーシャルなスコアの数々には圧倒されてしまった。まさにお見事のひと言。
"Crossing the bridge", "London", "Solomon Vandy", "I can carry you" 4曲が編集されているこのクリップを見て聴いてもらうと多少わかってもらえるかも。
ということで是非コチラを。
過去の凄まじい体験を経て冷酷な密売人としてアフリカを生き抜いてきつつ、そこからの脱出を願うアーチャー。
かけがえのない家族を奪われ、自分の死をも厭わず息子の奪還を目指す漁師のソロモン。
そして多くの企業や国家が関わる理不尽な紛争ダイヤの実態を暴こうとする女性ジャーナリスト、マディー。
そうした自由への欲求、家族への愛、真実への追及といった三者三様の思いを『ピンク・ダイヤ』という大きなダイヤモンドとともにひとつに向かわせるストーリー展開は巧みだと思ったし、演じた役者もそれぞれが好演し、アフリカの大地を感じさせる素晴しい音楽も含めて見応えのあるものとなっていた。

ただ、その背景として描かれる映画の中での現実は、T.I.S.(This is AFRICA) と括るにはあまりに辛過ぎた。
特にここまでやる必然性があるのかと思うほど徹底的に繰り返される無防備な女性や子供たちへの殺戮シーンには、現実のひとつの側面なのだろうけれど、何故にそこまでという思いで強く胸が痛んだし、映画『イノセント・ボイス 12歳の戦場』にも登場してきた少年兵という現実にも改めて考えさせられもした。
そして劇中、アーチャーが紛争地で取材するマディーに、「ミネラルウォーター片手にラップトップ・コンピューターで高みの見物かい云々」といったシニカルな言い方をしていたけれど、それっていうのは案外、制作者たちの自虐的な想いであると同時に、のうのうとスクリーンに向かい合っている観客に向けられた皮肉なのかもしれない。

それはさておきディカプリオは、あのディカプリオがといった意味では確かに好演していたと思うし、彼が主演することによって結果的に多くの観客が劇場に足を運び、こうした「現実」を知ること自体は良いことだとは思うけれど、そんなに演技が素晴しかったかというといささか疑問。
それに彼自身に罪はないけれど、アーチャーは過酷な過去によって非情な密売人となったアンチヒーローのはずだけど、ディカプリオが演じるとどうしても最初から良い奴に思えてしまう点もいささか食い足りなかった。
そしてさらに加えるなら、こうしたアフリカの様々な出来事や問題を娯楽作品の題材に持ってくることに対しての危うさというか、不快な違和感も少なからず感じ、どこか居心地の悪さも感じてしまったのだ。ウーム。
今日の1曲 “ Solomon Vandy ” : James Newton Howard
とにかく久しぶりに唸ってしまったジェームズ・ニュートン・ハワードの手によるサウンドトラック。『バットマン ビギンズ』、『キング・コング』、『インター・プリター』などでも音楽を担当していた人だときくと、なるほどと思うけれど、それにしてもアフリカの赤い大地、そして色彩感溢れる風景すら見えてきそうなエモーシャルなスコアの数々には圧倒されてしまった。まさにお見事のひと言。
"Crossing the bridge", "London", "Solomon Vandy", "I can carry you" 4曲が編集されているこのクリップを見て聴いてもらうと多少わかってもらえるかも。
ということで是非コチラを。
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結構面白そうじゃないですか?
こういう現実があるんだということを学ばせてもらうのはいい事なのですが、あまりにアフリカネタが多過ぎますよね。
観賞後はずっと聴いてなかったエニグマやシークレット・ガーデン等を取り出して聴きましたが
このサントラ、やっぱり欲しいです。
"Music Video"これを観ててもまた泣けてきますね。
いつもリンクで倍楽しませて下さって有難うございます