二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

折れそうな気持に

2016-08-27 06:29:48 | 徒然に想う

絵を描いてみました。果樹園の中、どのように道が走っているか、どう崩落しているか。先日の講習会で草を刈るとき「きわ」を付ける際、土の様子を足の裏すら使って観察するんだということを聞きました、細かな観察です。実に思い返せば、ゆっくり園全体をゆっくり観察したことはありませんでした。そのことの反省もあって、スケッチブックを持ち出し園内を歩き回ったのです。

すると、木の様子とその木がどのようなところに植わっているか、そこに何か因果というのでしょうか、何かあるように見えてきました。園全体の構造がU字谷になっています。改めて葉の色を観察すると、底に当たるところは基本的に濃い(「黒い」って言い方もします)緑色。東側の縁に向かうにつれ(最終的に森と接します)、その色合いが薄くなり、黄色に近いところ(「赤い」なんて言い方も)も出てきます。西の縁、ここは畑にしている段々畑に接しています、に向かうにつれ、東に向かうよりも色は濃いままですが、葉が閉じ(葉の縁が巻いている)そっくり返るようになります。さらに、今回発見したのは、その中に小さなU字谷が三つあること。ザレ場になっているので今まで気付かなかったことでした。特に全体の流れからはこれらの小さなU字谷は影響がないように見えますが、その縁の木を見ると、幹が弱そうだったり、根がしっかり張っているように感じられません。弱っている? おそらく、水の流れが理由の一つでしょう。つまり、U字谷の底に向かい水が流れる。表面はもちろん、地中でも同じようになってる。さらに、同じような位置でも、木の雰囲気に違いが見えてきました。ちょうど若い木が4本東の縁に近いところに並んでいるのですが、春先剪定した際、幹をしっかり出るようなった(強剪定になった)もの一本が、葉の数が心持少ないように見受けられます。ほかにも別な一か所では、その木の東側が大きく崩れ幹に直射日光が当たります。その木を触ると、簡単に揺れる、根張りが悪そうです。先日の講習会はウンシュウの果樹園でのこと。ウンシュウとブンタンでは違うでしょうが、ウンシュウはあまり光が好きではない(原種は他の木の下で自生する、とか)。影を作るという対策を取る、どうとるか。寒冷紗を幹に巻き付けるということでした。光が受けられればいいってものではないようです。

歩き回ってよかったです。今まで水の流れや光の状態など気にせず、施肥してきました。おそらく、これまでもさほど省みられず来たことでしょう。それによって、園内に、幾重にも複雑な構造が走るようになったんだと改めて思い知りました。まだ、一回目のこと。これを繰り返してゆけば、さらにわかっていくに違いありません。俄然挑戦する意欲が沸いてきました。

 

”若い木”の一本。

写真を撮っている位置がザレ場です。どちらも、寒冷紗(50%の遮光率)を巻き付けた後の様子。



今日の一枚:5時半ころ、家の前で。