虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

主婦 と ビジネス書 3 (英語などの早期教育の弊害について)

2010-08-09 13:10:31 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
主婦 と ビジネス書 1
主婦 と ビジネス書 2
の続きです。

『プロの課題設定力』という本を読んで、
これから社会に出て行く子たちにも、現在、働いている人々にも、そして主婦にも
この課題設定力が必要な時代なんだな~
と深く感じました。

それと、『地頭力』も忘れてはいけませんね!
(地頭力については、★学校に通いだしたら、どんどん勉強嫌いになっていく? 8 (子どもから地頭力を奪わない子育て)
の記事もよかったら読んでくださいね)

『プロの課題設定力』の本のなかに、
ロジカルシンキングとラテラルシンキングの関係について
書いてあります。

ロジカルシンキングだけだと、仕事の現場では、「期待通りの3どまり」
なのだとか……。

ロジカルシンキングって、論理思考のことですから、ああ知っている~と思った方も多いでしょうが……

ラテラルシキンキングって何? 初めて聞いた……という方もいますよね。
ラテラルシンキングとは、
水平思考のことです。

創造的教育の研究者エドワード・デボノ博士が
提唱した発想法です。

「前提を疑う」「見方を変える」「組み合わせる」
という3つの基本的な考え方から成り立っています。

水平思考で考えると、慣習などの前提からいったん離れて考えるため、
新しいアイデアが出やすくなります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
教室で、工作や科学実験をしていると、
直感型の子たちや、直感寄りのの子たちは、
このラテラルシンキングで高い能力をしるします。

また、思考型や思考寄りの子たちは、ロジカルシンキングで高い能力をしるします。教室では、どちらの力も同じように大事なものとして扱いつつ、

ラテラルシンキングが得意な子たちには、
論理的に自分たちの奇想天外なアイデアを検証していく方法を教え、

ロジカルシンキングが得意な子たちには、
自分の思い込みからいったん自由になって、より広い視野から
物を見つめなおすことを教えています。

子どもの中には、
ロジカルシンキングもラテラルシンキングも
どちらも苦手で、思考をストップさせた状態で、
仕上げる速さや大人の評価にばかり気を取られている子たちもいます。
確かに、計算速度をあげたり、習う概念を丸暗記するには、
ロジカルシンキングもラテラルシンキングもいらないばかりか、
邪魔でもあるんですよね。

また、心配性で、子どもが困らないように事前にあれこれ世話を焼いて
親が考える経験を奪っている場合や、

生活が単調で「はやく!はやく!」とせかされて暮らしている場合、

遊ぶ量が少なく自由度があまりない場合も、

このふたつの思考を少しも発達させないまま
成長していくのを感じます。

また、早期からの英語教育も、こうした力を奪う場合があるので注意が必要です。
教師をしている知人が、
「あまりに幼いうちから英語を教えると、
やっぱり知的な能力の伸びにかなりダメージを与えるようね。
英語って、言葉だから、ツールなのよね。
道具を目的にしちゃうと、何を考えるか、何を表現するかよりも、
何を使うかが大事になってしまって、使う道具ばっかり増えても、できることが幼いまま……という困った状態が生じてくるのよね。」
と、英語教育の低年齢化を気にかけていました。

教室に来る子たちも、海外在住の自然なバイリンガルの子たちは、
知的な面で、何の問題も感じないのですが、

日本で早期から英語教育をしている子の場合、
母国語で心の中で自分の考えを追ったり、
言葉の背後にある微妙な母国語のニュアンスや、
場の空気のようなものを読み取る力に幼さを感じるときがあります。
(早期に外国語教育をはじめることの危険は、
『赤ちゃん学を知っていますか?』 産経新聞「新・赤ちゃん学」取材班
新潮社
でも大きく取り上げられています。
興味のある方は読んでみてくださいね)

子どもを遊ばせてばかりだと、何も学んでいないゼロの状態のままだと
思っている方もいるのですが、
早期教育にいっさい触れたことがない子たちも、5、6歳ともなると
感心するほど賢いのです。
脳に仕組まれたプログラムのなせるワザですよね。

自然に成長して、よく遊んでいる子たちが、
あれこれ訓練している子たちより賢かったりする原因は、
訓練ではない自由な遊びは、
就学までの6年くらいの間に、
ロジカルシンキングとラテラルシンキングを使うための基本動作のようなものを
身につけるのに役立つからではないかな?
と感じています。

「大人の指示通り動く」 のでない場面では、
子どもは、
何をするにも、自分で決め、自分で考え、自分で解決しなくてはなりませんよね。

ごっこ遊びひとつとっても、
役割や設定を次々発想したり、揉めごとを解決したり、
自分たちで工夫していかなければなりません。
ひとりでぼんやりしているときは、内言が発達して、想像したり考えたりする力が伸びます。

話が、どんどん脱線してしまいましたが、
6歳くらいまでは、脳の自然な発達に、
よい環境を用意するくらいで十分なんだろうな……
それ以外の早期教育といえる訓練は、
ビタミン剤や栄養ドリンクを摂取するときのように、慎重に注意深く
していく必要があるんだろうな~と感じています。

タイトルは主婦とビジネス書でしたよね……
最近のビジネス書のマイブーム、いろいろなことを
整理しながら考えていくのに役立っています♪
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1 コメント

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Unknown (cutemiffy)
2010-08-09 18:20:07
こんばんは。いつも参考にさせていただいています。
早期の英語教育について書かれていましたので、先生のご存知な範囲で教えていただけるとありがたいです。

我が家には3歳3ヶ月と1歳2ヶ月の子がいます。いとこ2人(ハーフ)がイギリス在住で現在1ヶ月間くらい日本に帰国しています。
いとこは1人はバイリンガル、一人は英語がメインの子供です。
いとこが帰国する数ヶ月前に上の子が『いとこと英語で話したい』と言い出し、英語の教育を軽い感じで始めました。

現在はいとこが帰国中なので、一緒に遊んでいるせいか今までより英語の影響を強く受けているのが分かります。
下の子は一緒にDVDを見たりサークルに参加したりしていて、本人の意思に関係なく早期教育になっています…。

だいたいどのくらいの年齢から英語教育をするのが適当と思われますか?
本人の勉強したい意思があっても英語の早期教育は良くないのでしょうか?
先生のお考えを教えていただけるとありがたいです。
よろしくお願いします。

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