虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

赤ちゃんの学び方  「感情」を通して~

2008-09-23 16:48:04 | 0~2歳児のレッスン ベビーの発達
子どもの認知能力の発達に関する研究がすすんでいます。

新・0歳からに教育 「Newsweek」によると

赤ちゃんが知性を形づくって統合し、働かせる原動力は「感情」
なのだそうです。
何をどう考えるか、何をいつ言うか、
何をするか…
それらを指令するのは「感情」にほかならないそうです。

幼児が誰かにあいさつすべきかをまなぶとき、
あいさつすべき相手のリストを覚えるわけではありません。
誰かにあってぬくもりや親愛を感じたら
おのずと近づいていきます。
感情を通して、物事を知り、その知識をもとに判断を下し、行動を起こすのです。

数量のように感情とはまるで縁のなさそうな概念さえ、幼児期の感情的な体験が
理解の土台となっているそうです。
3歳児にとっての「いっぱい」は自分が望んだ以上の量があること、
「ちょっぴりは」期待はずれを意味します。
この漠然とした感じが、数の理解へとつながっていくのです。

時間や空間の概念も、
ママを待っているときの心細さ、
ママが車に近づいてくるときのワクワクした気分など
気持ちや感情と切り離せないのだそうです。

生後1ヶ月の乳児も、自分に対する親の反応が遅いか早いか識別できることが
実験でわかっています。
その後も保育者との関係がどんな感情的色合いを帯びていたか、
どんな微妙なやりとりがあったかが、
子どもの人格形成や知的発達に大きな影響を及ぼします。
いつもかわらない愛情を誰かに注がれた経験がなければ、
人との絆を信頼し、深く関わっていくことができないのです。

赤ちゃんは双方向的なやりとりを通じて
自分が働きかけると、変化が起きることを体験します。
それが論理的な思考、因果関係の理解につながるそうです。


赤ちゃんや幼児は大人とはまったく違う形で
学習するのですね。
「感情」を通して学んでいるとは、不思議ですね。

虹色教室でも、赤ちゃんや幼児が、
うれしい 気持ちいい 楽しい
好き 自分の期待が満たされた 残念だった ゲームに勝った 負けた
心が動かされる出来事を通して、何でも吸収し
知的な成長を遂げていく姿を
いつも見ています。
子どもの「頭脳」に働きかけようと、
「さあ、覚えなさい」と言っても、覚えないわけですね。

幼児は「感情」を通して学ぶ

は脳の研究の大事なキーワードだと思います。

写真では、穴から色が見え隠れするのに「あれ?」っという驚きの気持ちが、
興味につながっています。

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1 コメント

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Unknown (いけいけ)
2008-09-23 22:20:01
好きなものの名前は良く覚えれるし、楽しい思い出は忘れないですもんね(笑)
そういえば、最近の私はホントに好きな物しか覚えれなくなりました(汗)
坊ちゃんは乗り物シリーズが好きなようなので、もう少し正確に教えちゃおうかな♪


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