虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

広汎性発達障がいと診断されたり、広汎性発達障がいの疑いを指摘されたら 10

2012-02-08 15:06:05 | 自閉症スペクトラム・学習が気がかりな子

9の続きです。

 

親と子どもの関係は、

シンプルに相互に交流しあう関係です。

気持ちや言葉がお互いに行き交う関係です。

 

と書きました。

 

といっても子どもが他人とコミュニケーションを取ることに

ハンディーを持っている子だった場合、

親子の気持ちや言葉のキャッチボールが

自然に行き交うようになるのは難しいです。

 

とはいえ難しいだけで、不可能というわけではない

はずです。

 

問題なのは、コミュニケーションというのは

何の努力も学習もしなくても自然にできるものという気持ちが強すぎて、

 

自閉傾向のある子たちとコミュニケーションが成り立たないなら

コミュニケーションを取っていくための努力自体をあきらめてしまいがちなことです。

 

もっとも、あきらめているのではなく、

コミュニケーションの代わりに、「自閉症」 の子には「○○法」のマニュアルに基づいた

接し方をすべきと思い込んだり、

療育にさえ通っていればそれ以上素人にできることはないと考えて、

子どもとの間に交わされるコミュニケーションの質を高めるのを

忘れてしまうのかもしれません。

 

ABAとかTEACCHといった実践的なテクニックは、

「子どもとの間に人間的な関係を築いていこう!」という気持ちで

コミュニケーションの質を高めることをベースに置いた上で

はじめて活きてくるはずです。

そうした方法を本の通りに行うことが目的になると、

子どもの人と関わる能力の発達を

阻んでしまいかねません。

 

 ずっとずっと全力で努力してきたけれど、

コミュニケーションの質を高めるなんて無理だった、とおっしゃる方がいるかもしれません。

本当にその通りなのかもしれません。

 

でも、「全力で努力する」という力のかけ方が

子どもの側からの親と関わろうとする気持ちと

釣りあっていたか、考えてなおしてみる必要はあります。

 

自閉傾向のある子たちは

とても過敏ですから、

大人の熱意は、その気配だけで逃げ出したくなるような

重圧に感じられていたかもしれないのです。

 

次回に続きます。

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発達障がい
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コメント

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焦らずあきらめず (ガーベラ)
2012-02-09 13:13:49
今回の記事を有難く読ませていただいてます。子どもが、怖がったり出来ないことを経験不足、甘えてる、もっと人と関わらせないと、などと学校や周りからいわれます。私も焦りや、期待しながらおもちゃをあれこれ出してみたり、描かせてみたり、お友達をよんでみたり・・子どものペースを改めてみないとと感じていました。今は、子どもが自発的に示したことを答えたりしていますが、視野や興味の薄さから合わせすぎると周りから言われる経験不足になってしまう気もします。先生の記事をまた楽しみにしながら改善していきたいです。

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