虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

どうして現代の子育てにはこんなにも不安が生じるのでしょう? 2

2009-09-25 12:52:04 | 教育論 読者の方からのQ&A



それならば『お子ちゃまロボット』である現代の子どもが、
一番望んでいる『親からもらいたいまなざし』というのは
どういうものなのでしょう?


『ピノキオ』を『人間の子ども』に変えた魔法のように

『お子ちゃまロボット』を、『自分の喜びや願望や意志や意欲を持った

普通の人間の子ども』に変える魔法ってあるのでしょうか?

子どもが望んでるのはコレじゃない? って、
私が思うのは、

「たとえ、世界中の人があなたにダメ出しをしたって、
お母さんの目に映っているのは、この世にたった一人しかいない
誰と交換することもできない 比べることなんてできない
すばらしいあなたよ。
だれかがあなたに嫌なことを言ったって、
お母さんにはあなたの欠点も足りない部分も愛しく感じているわ。」

というまなざしです。

子育ての不安をなくすには、親ばかになるのが一番なのでしょうが、

今やこの自称親ばかの方々も、子どもの将来を案じて不安でいっぱいです。

親ばかって、子どもを自分の自慢材料にすることでも、
着飾ることでも、贅沢させることでもないはず……。

真の親ばかは、
現代、子どもたちに注がれ続ける
検品作業でもするようなたくさんの大人の視線を跳ね返して、

親はその子どもの唯一無二のたったひとりずつの男親、女親として、

『子どもがあるがままに存在するだけで
どれほどうれしく幸福を感じているか』
『親の目の中には子どもがどれほど完璧ですばらしいものとして映っているか』をわが子に伝えられる方々の
ことだと思うのですよ。

そうして、欠点をなおしたり、足りない部分を補ったりする仕事は、
子ども自身が、
自分でさまざまな経験をする中で欠如感を味わって、
直していく決意をし、努力していくのに
任せられる方々なのだと思います。

そんな風に親が真の親ばかになれたなら、

いつの時代になっても、
子育ては気楽で楽しく、
最後には親にも子にも成功が約束されているものになるのでしょう。





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3 コメント

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Unknown (あさひ)
2009-09-25 14:15:36
真の親ばかになりたいです。

でも、自分の中にあるものをとことんみつめ、癒し認めねければ、なりきれないのでしょうね。どんな方法があるでしょうか。

私はよく人に認めてもらいたがるところがあります。成長する過程で親に褒められたことがほとんど記憶にないんです(ないだけかもしれませんが・・・)習い事も、習字、スイミング、そろばん、ピアノ、そして学習塾を経験しましたが、もっともっとと求められる事がほとんどでした。
。長女なこともあり、世間からみていい子であることがいいことだと、勉強もできなければ大学をでなければ、世の中認めてもらえないと教えられました(親が高卒)。結局今になって、親も大学出てても、知識だけで技術がないとか、会社が必要とするかはそんな事は関係ないとわかったみたいですが。

孫娘には愛情だけで関わってくれるので、自由奔放な娘です。きっと、弟がいるから弟も着れる服を着なさいとかいわれず、大好きなプリセスになりきり、思ったことを素直に発言出来る娘が、私の中の子供が羨ましくて仕方がないのだと思います。でもそんな娘にどうかかったらいいか、虹色教室に出会うまではわからなくて自分自身も苦しい毎日でした。

習い事に関してですが、先生といい出会いがあれば時にはそれは子供にとって大きなものになります。私の習字の先生は、習字以外で毎朝早朝に、友達と一緒に学校でうんていやら鉄棒やら縄跳びを教えてくれました。過度に褒めず、絶対けなさず、ただ見守って上手に教えてくださったのを今でも覚えています。
習字では怖いおじいちゃん先生だったのになぜか大好きでした。

習い事を、おこちゃまロボットの道具にしたくないので、お友達はほとんど2つぐらいはしていますが、まだ様子をみて慎重に選んでいるところです。
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真の親ばか・・心に留めておきたいです (ゆうなな)
2009-09-26 00:11:31
今晩は。
先生のお話は、私の心にいつも響き、色々と考える機会を与えてくださるので大好きです。

子供にとって本当にあるべき親の姿は、私自身の頭で理解し、日頃から意識しているつもりなのに、行動が伴っていなくて、後から反省することも屡々です。
そんな現在の私にとっては、まだまだ真の親ばかに成りきれないですが、先生の言葉(子供が一番望んでいる『親からもらいたいまなざし』)を頭の片隅に置いて、子育てに悩みながらも真の親ばかになるべく双子たちと楽しい毎日を過ごしたいと思います。
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ロボット世代デス。 (みや)
2009-09-26 00:45:23
はじめまして、三歳と一歳の子どもがいます。こちらでは、いつも勉強させてもらっています。ありがとうございます。

今回の話、とてもよかったです。
考えるに、親の私自身もロボット世代だったなぁと思っています。上の方もおっしゃってましたが、習い事は色々させてもらって親には感謝すると同時に、今でも自分は自己評価が低く他人の評価に依存しているきらいがあると感じています。

親は親で大変だったろうし、今となっては責める気はありません。ただ我が子をロボットにせずに、その成長に見合った刺激を適切に与えてあげたいなぁと思っています。我が子が必要とする刺激を見落としていないか、、、それが不安なんですけどね。
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